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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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再犯について

 最近、テレビのワイドショーにて再犯なる言葉をたびたび耳にすることがあります。特に薬物の場合は、再犯のケースが本当に多いですね。

 前に聞いた話によると、初犯の人間が罪を償った後(つまり刑期が終了した後)、再び罪を犯すケースは四割だそうです。ところが、再犯の人間が罪を償った後、再び罪を犯すケースは七割を超えているとか。詳しい数字は覚えていませんし、また罪名によっても違うでしょう。そもそも、この話は十年ほど前に聞いた話ですので、数値に関しては今とは違っているかもしれません。

 一つ確かなのは、初犯よりも再犯の方が罪を犯しやすいということです。二度あることは三度ある……という言葉がありますが、犯罪者に関しては当てはまる部分が多いようですね。


 ただ、こうした人たちが刑務所を出て社会復帰するのは……本当に難しいですね。

 言うまでもないことですが、今はネットで調べれば大抵のことは分かります。人名を入力すれば、一緒に犯罪の記事が出てきてしまうこともあります。そうなると、ほとんどの企業はその人間を採用しないでしょう。前科があると、就けない仕事もありますし。

 さらに大手企業は、独自の調査方法で新入社員の身許をきっちり調べ上げる……という話も聞いたことがあります。本人だけでなく、親兄弟に至るまで徹底して調べ、その中に一人でも前科のある者がいた場合、確実に弾くとか。

 親兄弟に前科があるため、就職がパーになった……こんな三流刑事ドラマに出てきそうな話は、実際によくあるそうです。したがって、刑務所に入ると同時に、親兄弟や親戚から縁を切られるケースも珍しくありません。

 しかも、刑務所を出た後の年齢も問題となります。仮に二十代で少年刑務所を出たのなら、まだ何とか仕事先が見つかる可能性はあります。しかし、これが四十代で成人刑務所を出たとなると……再就職は、かなり困難になるでしょうね。学生に混じってアルバイトをするか、あるいはブラックな企業に就職するしかありません。

 もしも仕事先が見つからなければ、生活保護をもらうか、犯罪に手を染めるしかないでしょうね。

 しかも、知人から聞いた話によれば……刑務所の受刑者のほとんどが、実は中卒らしいのです。刑務所では高卒がエリートとして扱われ、大卒に至っては百人に一人もいないとか。

 ちなみに堀江貴文さんは服役していた時、年老いた受刑者たちの世話をしていたとか。これは、刑務所の中でも限られた人間にしか出来ない仕事なのだそうです。キツい仕事ではありますが、他の刑務作業と比べると自由な部分が多いと聞きました。

 話がズレましたが、受刑者ないし元受刑者という人種は、基本的には中卒がほとんどです。小学校もろくに行っていないような者も珍しくないとか。

 そんな人間が刑務所を出た後、果たして何が出来るのでしょうか。学歴のみで人を評価するのは間違いですが、就職の際には学歴が一つの条件であるのも確かな話です。


 就職できなければ、当然ながら生活費を得ることが出来ません。となると、何かしらの犯罪に手を染めるしかないわけですね。たまにニュースなどで「犯人は住所不定、無職の……」など報道されるケースがありますが、これは犯罪者にはよくあるパターンです。無職だと、必然的に住所不定にもなりやすいですし。

 余談ですが、何か事件が起きた場合……警察が容疑者と判断する対象の条件の一つが、無職であることだそうです。今ニートをやっていて、余計なトラブルに巻き込まれたくない人は……出来るだけ早く、仕事に就いた方がいいかと思います。


 それはさておき、彼らのような前科者は就職するのが非常に難しいことは理解していただけたかと思います。

 就職できなければ、当然ながら社会復帰も出来ません。となると、結局は元の道に逆戻りすることとなります。今の時代、一度このような負のスパイラルに陥ってしまったら……そこから抜け出すのは、本当に困難でしょうね。

 では、どうすれば負のスパイラルから抜け出せるのでしょうか?

 はっきり言って、まず不可能でしょうね。これはもう、個人の努力でどうこう出来るものではありません。ニートの中には「俺の人生詰んだ」と言う人がいますが、本当に人生詰んでいるのは、こういう人たちです。

 あえて言うなら……無駄にしか見えないような努力をし続けられる、狂気と紙一重とも思えるポジティブな勤勉さを持ち、さらに運にも恵まれた人物ならば、負のスパイラルからも逃れられるかもしれません。

 運という要素は本当にバカにならないものでして……助けとなってくれる人に「偶然」出会えたり、思い悩んでいる時に「偶然」状況を打破するヒントとなる何かを見つけたり、などなど。運という要素は、人生において重要な役割を果たすものです。

 もっとも、その運をものに出来るかどうか……そこでは、日頃の努力が重要になってきます。努力と運、これは自転車の両輪のようなものでしょうね。

 ただ残念なことに、前科のある人たちというのは……何か一つの目標に向かって努力し、成功した経験のない人がほとんどです。そのため、努力するという習慣がありません。

 結局、彼らの大半は楽な方向つまりは犯罪に走ります。その結果、刑務所とシャバを行ったり来たりすることとなります。自業自得といえばそれまでですが。

 そう考えると……幼い頃からの教育というのは大事だな、と思いますね。ただ私は、何も学歴のみが重要だと言っているのではありません。トータル的な、人間としての教育が大事だと言いたいのです。努力をし、小さな成功を重ねていく。同時に小さな失敗も経験し、そこから様々なものを得ていく……そうした教育というのは、本当に大切だと思いますね。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 読ませていただきました!(^ω^) スーパーの万引きをする障害持ちのオバチャン、今度は勤め先の工場のパンを盗み、食べられない分は屋上で鳥にあげていたそうです。大元の生活を良くしないと、犯罪…
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