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7話 机

部屋に朝の光が差し込んできました。

ここは弐拾壱号室、中にいる021号君は今日も元気に笑っています。

決まって7時に部屋に届けられる食事に手を付けることなく、ただ笑っています。

隣の部屋の020君は昨日の夜どこかへ連れて行かれたきり戻ってきません。

おそらく今日は自分の番だと、021号君は笑いながら思いました。


それから数十分後、021号君は青い服を着た人と一緒に歩いていました。

どこに向かうかは皆目見当もつきません。

021号君は相変わらず笑っています。

それから更に数分後、部屋に付きました。

部屋は中央に机があるだけで、他には何もありません。

換気扇どころか、窓ガラスさえありまえん。

021号君は机へと近づき、笑いながら表面を撫でました。

凸凹していて、とても使い難いと感じました。

心なしか、側面の模様が隣の部屋の020君の様に見えました。

そう思った次の瞬間には、021号君の意識はありませんでした。


それから一夜明けて、部屋へと新しく人が入ってきました。

021号君の隣の部屋に住む、022号君でした。

022号君は中央に置いてある机を覗き込んでみました。

その机は表面が凸凹していて、中央の模様はなんだか笑っている人のように見えました。


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