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40話 少年は壁を見ながら
僕「ねぇ父さん、母さんが喋らなくなった」
僕「怒らしたのか?」
僕「いや、頭を叩き潰した」
僕「お前…叩き潰したら喋らなくなるのは当たり前だろう」
僕「何言ってるんだよ。俺は叩き潰しただけだぞ」
僕「母さんは息をしているのか?」
僕「してないぞ」
僕「じゃあ死んだんだ」
僕「そうか、じゃあ頭を元に戻してやらないと…空気入れあったっけ?」
僕「息子、よく聞け。母さんはもう生き返らない」
僕「いや、そういう冗談いいから。早く戻してあげないと可哀想だ」
僕「…例えば、人の心臓目掛けて包丁刺したらどうなると思う?」
僕「まあ死ぬだろうね」
僕「じゃあ頭を潰したら?」
僕「それも死ぬね」
僕「だろ?だから母さんは死んだんだ」
僕「そうか、死んだのか」
僕「ああ、死んだ」
僕「そうかぁ…じゃあ、どうしたらいいの?」
僕「どうしようもできないぞ」
僕「そうかぁ…あ、そんなことより母さんが喋らなくなったんだけど」
僕「怒らしたのか?」
僕「いや、頭を叩き潰した」
僕「お前…頭を叩き潰したら喋らな




