表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/50

32話 遺産

『実は私は1億を残してしまった。お前たち3人で何とか分けてくれ・・・それは金庫の中に入っている』


「おい、1億だってよ!どうする!?」


自殺した父の遺書を、父の机の中から次男が見つけ、大騒ぎしている。


「なんだって!?1億だと?」


1億という途方もない数字からか、長男もテンションが上がり、騒ぎ出す。


「・・・でも、俺が長男だから、少し多く貰っても良いよな?」


「おい、3人で山分けって書いてあるじゃないか」


抜け駆けを許すまいと、三男は即座に反応する。


「えー・・・でも3人で1億だろ?誰かが1円多くなるぞ?」


「おい次男、1円くらいどうでも良いだろ?」


「そうだよ、一番上の兄さんの言うとおりさ」


「それもそうだな・・・でも、今日はもう遅いし、明日また決めようぜ」




深夜、三男の部屋をノックして長男が入ってきた。


「おい、三男」


「どうしたの?一番上の兄さん」


「馬鹿の次男を殺してやろうぜ・・・俺らで5000万山分けしよう」


「・・・それは良い考えだね。あの馬鹿な兄さんが無駄遣いするよりも、僕らがより良く使ってあげた方がお金も喜ぶだろうし」


二人は意地の悪い笑みを浮かべる。


「自殺に見せかけて殺してやろうぜ」


「そうだね・・・じゃあ早速行動しよう」


「ああ、俺が今もって来たナイフでやってやるよ」


「後処理は任せて」


長男はその言葉を聞き、少し顔を顰めた。


「・・・その後処理の方法ってやらを教えてくれないか?」


「え?どうして?」


「お前の計画で馬鹿を殺した事がばれたらヤバイだろ」


「大丈夫だよ。僕は兄さんたちとは違って頭良いから」


その言葉に長男は少し不満な顔をしたが、執拗に食い下がった。


三男はうんざりしながらも、長男に後処理の方法を説明した。


「なるほど・・・確かにそれならばれないな」


「だから言ったでしょう?・・・じゃあ、早速準備してくるね」


「わかった。死ね」


長男は椅子から立ち上がった三男の心臓を目掛けて突き刺した。


「1億は俺のものだ」


三男が死んだ事を確認すると、次男を殺しに部屋へと向かった。




翌日、一人しか居ない家で目を覚ます。


後処理が終わるのが明け方までかかったので、寝るのが遅くなってしまい、もう既に日は高く上っている。


起きて早速父の遺書を見て、父の部屋に置いてあった金庫へと向かう。





遺書に書かれてあるとおりにダイヤルを合わせ、金庫を開けた。


「これで俺は大金持ちだ!」


だが、金庫の中には金は無かった。


「・・・なんだコレ?リスト?」


紙には沢山の人の名前が書いてあった。


数十秒後、彼は最後のページにある借金の文字を見る事になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ