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19話 少年
少年は苦悶していた。
自分の生きる意味を見いだせず、目的も見つからない人生を終わらせるかどうか、常日頃に悩んでいた。
少年は怠け者でもあった。
更に、自分で決めた規則を平気で破り、それを申し訳なさそうな顔で同じ過ちを何度も繰り返すという愚者でもあった。
少年は自分の人生に終わりを告げることにした。
まだ20もいかない愚か者は、その命を終える事を決意した。
少年は臆病者であった。
いざ命を絶とうと思っても体が動かない。
僅かに残る生への柵に囚わた。
同時に自傷する事への恐怖が全体を支配していった。
そのまま、少年は1日を終えた。
結局、少年は死ななかった。
少年はその浅はかな思考で自分を擁護し、精神を安定させる。
「欝だ、これは欝だ」と、独りでに呟く。
その姿は大変滑稽で、永久に続くかのようであった。




