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私の“使い魔”さま  作者: 夢見の筆
2/12

卒業試験、始まる

「…と、前置きが長くなってしまったが…召喚科卒業試験の受験者諸君、君たちは我が学園の誇る精鋭と呼ぶに相応しい。これより半年の長きにわたり、諸君らには世界を見て回ってもらう。その旅の中で、召喚士として大切なことを学んでもらいたい。旅より戻り、一回り成長した諸君らにまた会えることを楽しみにしている。」


セントヘイム大講堂の壇上では、初老の男性―学園長ウォジー・サーン―が卒業試験に臨む召喚科の学士たちに弁をふるって立ち去っていく。

広い大講堂でその弁に立ち会う学士は若干20名。

その中に、その少女は友達二人と供にいた…


「ウォジー学園長の相変わらず長い口上、さすがに聞き飽きてくるわね…」


ブロンドの長髪をいじりながら、女友達のクレア・シーフォートが呟くと…


「仕方ないさ。学園長としても、召喚科の卒業生が残してきた業績が、誇りなんだろうし。」


澄ました顔で青い短髪をかき上げ、男友達のマルス・フェンディが諌める。


「あ、二人とも…レオン教授が壇上に上がるよ…」


この学園には珍しい黒髪の少女…エリス・ミュールが、学園長に替わって壇上に上がっていく召喚科の教授の姿をとらえる。


「学園長より話があったとおり、これより皆さんには召喚の間に行っていただき、それぞれ使い魔を喚び出し、契約を行ってもらいます。その使い魔と供に、半年の長旅をしてもらいます。学園からの援助は最初に渡す支度金のみです。道中の旅費は、各地にあるギルドのクエストをこなし、ギルドから報酬を得るように。旅の途中で試験続行が不可能になったと判断した者は、自己申告で辞退を申し出ること。以上が連絡事項です。何か質問はありますか?」


卒業試験の開始が目前に迫り、場に緊張感が漂う…

質疑応答のためにレオン教授が学士たちを見渡すが、挙手する者はいなかった。

「では、卒業試験受験者諸君…召喚の間に移動しましょう。」


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