勇者たちの使命感（校正版）

【何でもありな世界で人の命を再考する】とても悲しい物語

　かつてないほど凶悪な魔王が生まれた。冗談では済まないほど深刻で歴代の勇者パーティが全滅して早数百年。今代、最強と言われる勇者を筆頭とするパーティ五人は、前代未聞の魔王討伐を果たそうとしていた。

　民衆はどうせ負けて帰ってくるのだろうと思っていた。廃れてしまった仲間との友情や絆、ヒーローに対する尊敬や憧れもなく、聖女への恋心など、ロマンも無くなってしまい寂れた現実だけがあった。

　幸運なことに彼らは勝利をものにした。しかし平和を取り戻した彼らは悲劇に見舞われる。追放されることの多いオマケ扱いのポーターを中心に、何が変わっていくのかを描きます。

　かつての勇者たちは、聖女を寝取ったり、街や村で恋人のいる少女に手を出したり、正直、評判は悪かった。魔王を倒せなかったのは、私欲を貪っていて、討伐に身が入らなかったからだと散々噂をされていた。そんな逆風の中で頑張る5人は、唯々、責任感や使命感を持った純粋な若者たちだった。

★物語が動きだすまでに暫く淡々と進みます。最後までに伏線を全部回収しています。全33ページから全16ページに校正したバージョンです。