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終焉の魔女  作者: 芥文学
7/7

魔術学園入学試験2

 試験会場は、明らかに魔力の強い生徒が集まっており、エマ達が通っている学校の生徒達とは比べ物にならない程の気迫があった。


 「凄いわね...」

 

 2人が呆気に取られていると、クレプスクロ魔術学園の制服をかっこよく着こなした、一人の生徒が、試験会場に入って来た。

 その生徒は、紫のショートヘアに濃いピンクの瞳をしており、華奢な体格をしていた。


 「おいおい、あんな小っこい奴でも入学できるのか?(笑)」 

 「小さいと魔力もそんなに作れないらしいからな(笑)」


 エマの国では、魔力量の差は、体の大きさによって決まると言う都市伝説があった。

 そんな根も葉もない噂を信じている一部の受験生は、華奢な体格をしている学園の生徒を馬鹿にした。


 「静かにして貰えるかしら?」

 

 発言したのは、先程の白髪の受験生だった。

 

 「勝てるとかしょうもない事をほざいている様だけど...そんな子供騙しの噂に騙されるレベルでは、魔術学園にすら合格できないわ。」

 「てめぇ...同じ受験生の分際で何様のつもりだ?」


 他の受験生達が、白髪の受験生に詰め寄ろうとした時、学園の生徒が口を開いた。


 「これより、クレプスクロ魔術学園の入学試験を開始します。」


 馬鹿にする声は聞こえていたはずだが、学園の生徒は相手にする事もなく、平然とした様子で、淡々と試験の説明を進めた。


 「初めに筆記試験を受けて頂いた後、実技試験となります。」

 「機械かよ...気味悪すぎだろ。」


 学園の生徒の冷静さに、会場は静まり返った。


 「尚、実技試験の詳細は直前に発表致しますので、この場での質疑応答は受け付けておりません。以上を含め、了承して頂いた受験者の方から、速やかに別室に移動をお願い致します。」


 周りの受験生が別室へ移動しようとする中、1人の生徒が発言した。


 「筆記なんてどうでもいいから、早く実技をさせろッ!」

 「先程説明した通り、初めに筆記試験を受けて頂きます。」

 「だ〜か〜ら〜ぁ!筆記はどうでも良いから実技をさせろって言ってんだろッ!?」


 空気の読めない受験生のせいで、落ち着いていた会場が再び騒めき始めた。


 「良かった...私より馬鹿な人がいた。」


 すると、何者かがそう呟いた。


 「あぁ?!誰だッ!俺様の事を馬鹿呼ばわりした奴はッ!出て来いッ!!」


 空気が読めない受験者が、怒鳴り声を上げながら声の主を探していると、突然後ろから肩を掴まれた。

 振り返ると、そこには真っ黒な髪と茶色い瞳の綺麗な少女が立っていた。


 「あ?誰だ...?」


 空気の読めない受験生の質問に対して、彼女はにこりと笑って答えた。

 

 「エマ・クラース、君と同じ受験者だよ。」

すみません!投稿が遅くなりました...(・・;)

お詫びに、ここで裏設定を少し...

・エマの身長は178cmで、物語に登場する女性の中では、1番背が高いです。

・しっかり者のイメージが強いアルバですが、実家が超お金持ちのお嬢様です。

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