#4 お世話係vs八哥鳥の幹部
裏口から入れとジャンパーマンに言われたが...裏口がどこかわからんな
ジャンパーが渡してくれた手描きの地図を見る。
簡単に描かれているからよくわからないしなんであいつは地図が描けたんだ?
疑問を持ちながら倉庫の後ろを探索していたらそれらしき扉を見つけた。
ドアノブに手をかける。
開いた...
もしかしたら罠の可能性があるな...慎重に進もう...
着いた...
無事にお嬢が囚われている部屋まで着いた...
流石に警戒されてなさすぎじゃないか?
「おいそこのヤクザ」
今さっき通ってきた通路から声がした。かと思えば次の瞬間、銃声が鳴った。
避ける。
「出会ったらまずは挨拶じゃないのか?」
「アジト内にいる知らないやつは全員撃てって教育されてんだ」
「真面目だな」
続けて撃ってくる。すぐさま近くにあった遮蔽物の後ろに隠れたが銃声が鳴り止まない。
だいぶ撃ってくるな..
銃声が止んだ。
様子を見るため顔を出した瞬間、何かがかすりうしろから壁が崩れる。
崩れた壁を見たら、羽が落ちていた。
「羽?」
羽であんな威力出るのか?
と考えていたら急に体に衝撃が走った。
気づいたら私の体は空中を飛んでいたが、なんとか受け身が取れた。
次の羽が飛んでくるッ
咄嗟に横に飛び避ける。
倒れていたところに目を向けると一本の羽で地面がえぐれていた。
「直撃するとまずいな...」
拳銃を取り出し、こちらも応戦する。
「当たんねーぜ」
そう言いながら避けられた。
続けて撃ってたら弾が切れてしまった。リロードしなければとマガジンを探す。
あれ?...見つからない...何故だ..
「おい、何止まってんだ?そっちが来ねえならこっちから仕掛けるぞ!」
そう言いながら羽を風に乗せながら飛ばしてくる。
すぐさま避けるが次の羽がすぐさま飛んでくる。
このままでは捕まるのは時間の問題。
私に残ってる攻撃手段は刀だけ、一か八かだが飛び込むしかない...あいつの羽もずっと飛ばせるわけじゃなそうだ、五回ぐらい飛ばしたら次の羽を飛ばすのはすこし遅れている、そこを狙って。
.....今だ!
急接近に相手は対応できず少しのけぞった。
その隙をついて敵の横を抜ける。
「あっ、待て!!!」
そのまま走りお嬢が捕まってる部屋へと飛び込み扉に炎の錠をかける。
お嬢の縛りを解く。
「助けてくれてありがとう、よくやってくれたわ」
「私はやるべきことをしたまでです。それよりもまだ追手が来ております。少し下がっていてください」
不死鳥の能力で壁に穴を開ける。
「この車に乗っていきましょう」
逃走車両に乗り込み、エンジンを掛ける。
「そういえば、私の協力者はどうしましょう?」
「見捨てましょう」
「わかりました、あなたの父が残してくれた事務所に向かいますね」
そうして私達は倉庫を逃げ出せた。
読んでくれてありがとうございます。書いていたら年が明けていました。あけましておめでとうございます。まだまだ未熟ですが今年もよろしくお願いします。今回も日にちを飛ばし飛ばし書いたのでキャラがぶれていたらすみません。