#2 ジャンパーマンvsお世話係
変化した傘を腰に構えて制止する。
ドッと土を蹴りあげて抜刀術で相手を切りつける。
だが手応え的に致命傷は入っていない。
「こっちも命がかかってる、そう簡単にはやられん。」
振り向いて防御する。
静かな空間に金属音が鳴り響く。
お互いの刃がぶつかり合う。そのまま力比べになるかと思ったらお世話係の刀が燃えだした。
僕は瞬時に刃を受け流す形にし相手の姿勢を崩した後に切りつけた。
切れた。
だが、切った傷が炎に包まれ、まるで何も無かったように傷が消えた。
「再生能力あるのかよ〜めんどくせー」
(だけど再生能力も切り落としゃ使えんだろ)
斬りかかって来た刀を受け流し、相手の左手を切ろうとする。
お世話係の後ろで見ていた少女が黒い翼に覆われて消える。
「おい後ろ!」
そう叫んだ時には少女はもう居なくなっていた。
「お嬢!!」
「連れていかれたな〜」
「お嬢が連れてかれてしまった…」
「可哀想に〜仲間に連絡とかしないの?」
「私の仲間はお嬢だけだ。」
「もしかして聞いちゃいけないこと僕聞いた?」
「いや大丈夫だ。お嬢が連れ去られた以上、お前と戦う理由もない。」
「ほえーそうなんだ」
「私は行くあてが無くなった。お嬢がいなくなってしまった以上守るもの居ないしおそらくだがお嬢1人でもなんとかなる。」
「んじゃあ生きるの頑張ってね〜」
「一緒にお嬢を助けに行ってくれないか。」
「急だね。いいよ〜」
「おそらくだが、お嬢は八哥鳥という組織にに連れてかれたと思う。」
「なんでそう思うんだい?」
「前から八哥鳥とうちの組は仲が悪かった。だがうちの組が崩れた。だから氷の能力者であるお嬢を攫ったと睨んでる。能力者がいるという情報だけでもアドバンテージを取れるからな。あとお嬢はうちの組の金庫の鍵だから私らの組の残った財産を取ってやろうと企んでんじゃないかと。だから八哥鳥が怪しいと私は思う。」
「へ〜結構考えてんだね〜ちなみに後ろに八哥鳥って書かれてたから多分八哥鳥だと思うよ」
「早く言えよその情報。」
「ごめん〜そういえばさお前名前なんて言うの?ずっとお前って呼ぶのも嫌だからさ」
「不紫龍竜也だ」
「僕はジャンパーマン。まあジャンパーって呼んでくれたらいいよ〜」
僕たちは八哥鳥組のアジトを探すことにした。
本当に遅くなってすみません。
今回はバトルと言いながらそんなにしてなかったです。