#1 氷のような髪が風になびく少女
「やあやあお嬢さん、ここで何してるんだい?」
そう声をかけると、こっちを不思議そうに見てきた。
かわいい〜〜~
こんなにかわいいなら悪くない子だよね!多分!
「こんな夜中に1人でいたら危ないよ」
「大丈夫。慣れてる」
「お兄さんこそ1人でいて大丈夫なの?」
「大丈夫だよ〜なんてったって強いからね」
「そう、でもそろそろ離れた方がいい。私のお世話係が来るから。」
「え〜でも僕夕飯の金稼ぎに君の暗殺依頼受けてここに来たからな〜君もお世話係って強いの?」
「うん、強いよ。でもいつも私のことを過剰に心配して私が呼んだらすぐに来てくれる。」
「わ〜それは頼もしいね〜ところでさ僕今日の分の飯代が欲しいだけだからさ10万くらい貰ったら君のこと見逃せるんだけど、どう?」
「ごめん。それは無理。あと、さよなら」
少女がそう言うと闇夜から人が斬りかかって来た!
僕は咄嗟に傘で防ぎ後ろへと飛ぶ。
「お嬢。大丈夫でしたか?」
所々に切り傷が付いてるヤクザみたいな男は少女にそう言った。
数多くある切り傷の中でも目を縦に半分切るような切り傷の跡が左目についていた。
「君がその子のお世話係?お世話係なら目離しちゃいけないよ。」
「余計なお世話だ。」
「今すぐこの場から去るってなら見逃してやる。もしいなくならないなら…」
「アンブレラブレード、セット」
僕がその言葉を口にすると持っていた傘が仕込杖のような形になり刃が出てくる。
僕は少女のお世話係と睨み合う形でバトルが始まった。