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雪月花  作者: 公
2/3

フルコース

20年ぶりくらいの大雨が地面に叩きつける7月。

2DK程度の部屋の中には香ばしい匂いが立ち込めていた。


「ふんふんふーん♪」


鮅目治郎(ヒツメジロウ)はくもり窓から伝わるそのネガティブな雨なんて、何処吹く風とでも言うように、とても上機嫌だった。


テーブル上3枚の器にそれぞれホルモン味噌野菜炒めと角煮肉と生姜焼きをよそって、白米を盛った茶碗隣のコップにスーパーで買った天然水を注ぐ。


「完璧だ・・・」


それは鮅目の口癖だった。

完璧主義な彼は食事もしっかりと作る。

栄養が少し偏ってはいるが”そこ”はご愛嬌。


1口、、美味い!


白飯によく合うらしく、鮅目はパクパク・パクパクと食らいついていた。


ニンニクやお酒を駆使して臭味を抑えた成果がよく出ている。最高に美味しい。



最近易い肉が沢山手に入った。

早く消費しなければ腐ってしまう。



不健康と言われればそれまでだが、易かったのだから仕方がない。明日の朝は少し軽いものでいいな...と考えながらあっという間に空になった器をそれぞれ洗って片付ける。



「ごちそうさまでした・・・」




全てが完璧だった。

しかし冷蔵庫を開けると大量の生肉がひしめいている。



あと20日は掛かりそうだなんて思案しながら、彼は明日のお弁当の為に肉塊を用意して扉を閉めた。





メニューは勿論ハンバーグ。

完璧だ。



続く

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