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第五章 海外で働く、開業
ひとみはアメリカでそのまま精神科医として働き、明子もイギリスで神経内科医として働いた。留学と違ったのは、留学では研究が中心だったが、今度は臨床的な仕事が中心であった。
毎日忙しかったが、やはり色々な発見があり、楽しく充実していた。
「アメリカの精神医療って日本と色々違って面白いよ!」
「うん、イギリスも結構違う。色んなやり方があるんだなって勉強になるね!」
二人にとって海外で働くのは楽しかったが、やがて日本に帰国することに決めた。日本では海外での経験を活かし、開業することにした。
開業は開業で大変な面はあった。
毎日たくさんの患者さんが外来に来た。
しかし、海外で身につけた診療技術を上手に活かし、スムーズに診療を行うことができた。
「いやぁ、帰国できて、また会うこともできるようになって良かった。」
「本当だね。」
やっぱり一緒にいるとホッとする二人だった。