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第1話 異世界転移した件

初投稿です。温かい目で見て頂ければ幸いです。まだ使い方もよくわかっていなくてこれから学んでいくのでこれからよろしくお願い致します。

 突然だが今、異世界にいる。たぶん異世界だ。アマゾンとかではないと思う。本当に突然すぎるな。まあいいか。ところで何故異世界にいるのかというと自分でもよくわからないので僕の予想を言おう。連れてこられた。うん、連れてこられたのだ、たぶん…。学校に行こうと思って机にあった手紙を持った瞬間に景色が変わったからだ。連れてこられたっていうか転移だな。うん…そういうことにしておこう。まあ考えても仕方がないので今はこの状況をどうするか…だ。



 「ここどこだよ…」



 周りを見渡した限り木しかない。たぶん森だなここは。



 「…とりあえず手紙を読むか」



 あれ?開かない?…ていうか破けもしないし折ることもできない。おかしいな…何か書いていると思って期待してたのに…。これが異世界か…。っていうか



「こういうのって普通、神様がチートな能力をくれて俺tueeeとか勇者として召喚されて魔王を倒すとかじゃないの?」



 そう、僕はアニメや漫画が好きな日本の高校に通う1年生。顔と頭の良さは平均オブ平均。まあ、学校ではよくいる陰キャだと思う。自分ではそうは思わないのだが、一般的にはその部類に入るのだろう。話すときの最初に「あ、」って言っちゃうし、一人でいるのが多いしね。でも自分で言いたくないよね、こういうのって。



よしっ、異世界に来たらやっぱり言うことがあるよね!



「ステータスオープン!」



 ………………………………………ん?何も起こらない。どゆこと?テンプレじゃないの?…っていうか恥ずかし~~、痛すぎる!誰も見てないよね?



 「ふぅ、良かった、誰もいない。」



 とりあえず辺りを散策してみよう。



 「…何もない。」



 食料とかあればよかったけど…キノコとか種類わからないし、毒とかあったら困るし、っていうか異世界の食べ物が元の世界と同じかも分からないしね。



 これからどうしよう、食料もないし異世界って魔物とかいるよね。自分の能力とかわからないし今襲われたら普通に、というか絶対に〇ぬよね。



 「あっ……」



 やってしまった。どう考えてもフラグでしかない。ってことは………………



 「ガルルルル…」



 狼に似た魔物?動物かな?が後ろで唸っていた。



 ですよね~~、しっかり回収してしまった。とりあえず逃げるか…






★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



 「はぁはぁ…まだ追いかけてくる。」



 汗を尋常じゃないくらいかいてる、水もないし少し危ないな…。足も痛いし…、靴を履かしてくれても良かったのに。



 なぜこんなに落ち着いているのかというと、僕は危機感がないのだ。元の世界にいた時もそうだった。どんなに危ない状況でも焦ることはなかったし、僕もそれを心掛けているしね。今、こんな状況だけどちゃんと考えて行動できるから、こんな性格で良かったと今ほど思ったことはない。



 結構時間が経った気がする10分ぐらいかもしれないし、まだ5分も経ってないかもしれない。でもまだ追いかけてくる、僕体力ないんだよね。アニメや小説だと誰か助けてくれたり、特殊能力が目覚めたりするはずなんだけど…。何もない…。



 「テンプレどこいった~~?」



 つい叫んでしまった、危機感がないって言っても死ぬのは怖いし、絶対痛い。僕はグロテスクなものは苦手だ。



 …あれ?木が…、森から出れる!もしかしたら人がいるかも。もう少しだ!



 「よしっ、出た!」



 ………………………………やばいな、見回した限り誰もいない。終わった…。これはもう〇んだ。ここで人生終了か…。早かったな僕の人生も。はぁ、一回ぐらい恋愛をしたかったな、もし生まれ変わったら可愛い妹が欲しいな。あと顔はイケメンで、頭もよくて、親が金持ちで、可愛い幼馴染もほ…し……い?



 「………………………あれれ~?おかしいぞ~」



 とある名探偵のセリフを言ってしまった。だって狼に似た魔物らしきものがいつの間にかいなくなっていたからだ。



 あれ?なんでだ?なんで追いかけてこないんだ?っていうかいついなくなったんだ?まぁ一心不乱に走っていたから気付かなかったのか?なわけないよな。

 もしかしてこの森から出られないのか?考えてもしょうがないか…。今、分からないことだらけだし。疑問しかない。とりあえず助かったことを喜ぼう。



 「よしっ!とりあえず村か街をさがそうか」



 やっぱりこういう時は村か街だよね。入れるかどうかわからないけど…。大体、門番とか衛兵とかがいて身分証明書とかいるんだよな~。今、高校の制服着てるし、絶対怪しい人だよな。こういう服はこっちの世界にはないと思うし、材質とかも貴族が着るような服っていうのが定石だよな。



 まぁ、人に会わないとどうすることもできないし、考えてもしょうがないか。



 右に行くか左に行くかそれとも真っ直ぐ行くか…、ここで間違えれば何時間という時間を無駄にする。もし、右に行って5時間かかって、左なら30分もかからないなんてことになったら、それどころかどの道に行っても何時間歩いて辿り着かなかったら。…今、ここは道もない平原だ。道さえあれば街や村に着く可能性が高い。何か方法はないのか…。



 「っていうか流石にハードモード過ぎじゃない?」



 普通に考えておかしいよな。なんでこんなに何もないんだ?ないっていうか皆無じゃん。少しぐらい説明があってもいいよな。この今持っている手紙は開かないし、実はこれ夢なんじゃ?ドッキリとか?



 頬をつねってみたけどしっかり痛いし、周りを見てもカメラらしきものはない。っていうか、こんな平凡な高校生をドッキリにかけないよな。視聴率悪そうだし。自分で言ってて悲しくなるけど…。



 ほんとに困ったな、こっちに来てからどれくらい経ったんだ?



 制服のポケットにあるスマートフォンで時間を見てみる。



 「9時か…まだ1時間も経ってないのか」



 異世界の時間は元の世界と一緒なのかな?……また疑問だ。今、本当に気になることしかない。



 「誰だよ、こんなことしたの…」



 まだ朝で良かったよ。もし夜なら危なかった。そこは親切だな。



 …ヤバいな、感覚が麻痺ってる。こんなことで優しいなって思ってしまった。



 そういえばこのスマホ…電波はないにしろ何かに使えないのか?



 ………………………結果的にいうと時間を見れるただの光る板だ。しかも時間制限がある。

 


 「期待してなかったけどな!」



 少しもね…ほんとだよ?もしかしてマップが見れたりできるとか思ってないよ?少しもね。



 本当にこれからどうしよう…






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