第3章12 【幻想の復活《リバイバル・イリュージョン》】
(なあ、お嬢。お前は幻想の龍王を知ってるか?)
道を歩く私にジークが問いかけてきた。
「知りません。誰ですか?」
(あいつは俺達と同じ、千年、いや二千年くらい前に存在していた龍王の内の一体だ)
「ふぅん。で、なんで今そんな話を?」
(あの王子様が言っていた邪龍・ラヴェリアってのがそいつなんだ)
「...........」
(つっても、あいつは力こそ俺とかアマツよりも上だったが、悪い奴じゃない。むしろ、良い奴だった)
「だった?」
(彼奴ハ我々龍王ノ中デモ、特ニ人間カラ慕ワレテイタ存在。アンナ事ニナルマデハ)
(あれは、多分今から二千年くらい前の事だ。あの時、人間共の間でとある病が流行っていた。邪心症と呼ばれるものだ)
(それなら僕も知っている。確か、人間が何かに取り憑かれた用に暴れ出すという病気だったよね?でも、あれは悪い龍と契約したものに発生するものだったはずだ。それがラヴェリアとどう繋がる?)
(昔はそんなことは分からなかったんだ。それでな、頭のおかしな連中が全部ラヴェリアのせいだ、と喚き出したんだ)
(しかし、そなたらの話を聞く限り、それで疑われるようなやつではなかったのだろう?ラヴェリアは)
(そうだと良かったんだが、当時の人間はそんな迷信でも簡単に信じちまうくらい慌ててたんだよ。止めようと俺達龍王が頑張ったところで、取り憑いて悪さする龍は跡を絶たねぇ)
(ヤガテ、奴ハ怒リ狂ッタ人間達ニヨッテ、攻撃サレタ。優シカッタ奴ニ反撃スルコトハデキズ、ヤガテ、最初ニ騒ギヲ始メタ者達ニヨッテ、奴ハ殺サレタ)
「...........」
(なるほど、今回の相手はその、人に対して相当の恨みを持った奴が相手、というわけか)
(そうだ。それで、お嬢に1つ頼みがあるんだが......)
「何?」
(もしも、あいつが復活するのなら、倒すんじゃなくて、助けてやってほしいんだ)
「助けるってどうやって?」
(それは......あの手この手で契約結べば良いだろ。あいつだって話が通じねえ奴じゃねえんだしよ)
「そうですか......」
(ところで、話は変わるんだが、なんで苦手な乗り物に乗ってまでこんな所に来たんだよ)
「え?なんのことです?」
(なんの事じゃないよ君は。ここはどう見たって例の祭壇じゃないか)
「え?そうなんですか?」
(あくまでしらばっくれる気か......)
「なんて、冗談ですよ。先に来て、後から来るみんなと挟み撃ちしようと思って......」
(無断で来たら意味ないじゃないか......)
「だって、みんなに言ったら止めるじゃないですか......」
(君は、容姿的に狙われる存在なんだぞ?自覚を持ちたまえ)
「もしも危なくなった時はラナ達が助けてくれるでしょ?」
(はぁ......僕達だって出来ることには限界がある)
「......本当は」
(ネイ、後ろだ!)
後ろから突然、矢が撃たれる。
それを咄嗟の判断で避ける。
「ッ......ジーク!」
「任せろ!」
ジークに切り替わり、慌てて後ろから来た連中に応戦する。
(なぜだ。彼らが来るのはもっと後ではなかったのか?)
(そうだけど、でも、いくら少し早くなったって、予定の時間より5時間も空いてる......)
(そんな時間に来る君もどうかと思うが、ジーク君、変わった方がいいかい?)
「チッ......変わる程じゃねえが、こいつら斬っても斬っても次々に出てきやがる」
(無理しなくていいんだよ。君の大振りな一撃じゃ、隙を狩られてお陀仏だ)
「うるせぇ!こんな奴らってうお!」
ラナと話し続けるジークに敵の火矢が一斉に撃ち込まれる。
「クソっ、どうすりゃ......そうだ、アマツ変われ!」
(何故ダ?)
「お前の怠惰でこいつらの動きを封じるんだよ!」
(成程、了解シタ)
そうして、ジークとアマツの意識が入れ替わる。全く、最初の頃は全然上手くいかなかったのに、1ヶ月も経てばこうも変わるものなのか。
とか、今はそんなことを考えている場合ではない。
「氷魔・怠惰」
これで、戦況が変わる......
(嘘だろ、なんであいつら普通に動けてんだ!)
邪龍教の連中にアマツの怠惰は一切効かない。
(もうよい。我に変われ)
(どうするつもりなの?シズ)
「任せておけ」
切り替わったシズが深呼吸するかのようにゆったりとしている。その間も敵の魔法攻撃は止まらない。
あの、すみません、それ私の体なのですが......
「安心しろ。我の『聖盾』によって一切ダメージはない」
そう言われても心配なものは心配なわけで。
「時は満ちた!戦禍・解放の騎士剣」
何かよく分からないけど、シズがそう叫ぶと同時に、敵の頭上に剣が現れ串刺しにしていく。
(おぉ......)
「これで、一件落着だな。これ以上の長居はやめた方がーー」
不覚にも、私は何者かの手によって眠らされた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「ネイのやつおせぇなぁ」
馬車の荷台で待つヴァルがそう言う。
「来ねえやつはもうほっといていいだろ。それに」
ヴェルドが声を潜めて、誰にも聞こえないようにこう言う。
「あいつの容姿のことを考えたら、来ねえ方が良いだろ」
「確かに......」
ネイは龍人であり、飛龍族と呼ばれる種族。クロムの話が本当なら、これは間違いなく奴らのターゲットにされる。
例え、邪龍の復活がただの出任せ、もしくは出来もしないのに信じているだけだとしても、ネイにそれなりの被害が及ぶ。
そう考えると、連れてこない方が得策である。ネイも、それが分かってて引き籠っている可能性がある。ネイってどこで寝泊まりしてるんだろ?
今、どうでもいいことが気になってしまった。
「お前ら、準備は出来たか?」
「ああ、バッチし、つってもたったの6人だけどな」
ヴァルの言う通り、今回は私とヴァルとヴェルド、グリードとエフィとフウロの6人である。他のメンバーはそれぞれもう仕事が入っていたので来れない(多分、八割くらいは行きたくないから無理矢理別の仕事を付けたといった感じだろう)
ちなみに、シアラは物凄く着いて来たそうだったが、これはガチで別の仕事があったため、断念した。
「本当にこんな人数で大丈夫か?」
ヴェルドが人数に対しての不安を投げかける。
「大丈夫だ。今回はうちの天馬騎士隊もいるし、グランアーク騎士団の連中も協力してくれる」
「じゃあ、なんで俺たちを呼んだんだよ」
「生憎、うちも騎士団も魔法を扱える者がいないんでな。相手は邪龍教、何をしてくるか分からん連中だ。手駒は多い方がいい」
「なら、他のギルドを当たれよ。わざわざこんなイーリアスよりもラグナロクに近いギルドまで来なくて済むだろォ?」
グリードがそう言う。
「何を勘違いしてるのかは知らんが、この世界の国境はグランアークとイーリアスとラグナロクが三つ巴の位置になってるんだ。お前らのギルドは確かにラグナロクに近いが、同時にイーリアスにも近いんだ。そして、他のギルドにも当たれという話だが、事実当たった。そして、全部蹴られた」
「どれだけ当たったんだ?」
「ざっと見て、20くらいには当たったな」
「それで、どうやって協力を要請したんだ?」
「まず初めに、仕事の依頼話をしてだな」
「「 アホだろお前 」」
ヴァルとヴェルドの声が合わさる。
「お前なあ。いきなり素性を明かさずに邪龍教討伐の話をしたのか?」
ヴェルドがそう問いかける。
「ああ、そうだが何か問題でもあったか?」
「アホだろお前!普通、そんな話みんな嫌がって引き受けねえよ!しかも、相手が素性も明かさずにそんな話をしてきたら尚更な!」
「む、そうなのか?」
「そうなのか、じゃねえよ!当たり前の話だろ!そんな厄介事誰も付き合いたくねえんだよ!」
うわぁ、ヴェルドの口がいつも以上に悪くなってる。
「我が主になんたる口の利き方。貴様、殺す」
この人はこの人でやたら物騒だな。口の利き方でもう殺されるのか......
「アラン、お前は少し落ち着け。俺を庇う気持ちもわかるが、過保護はやめてくれ」
「しかし......」
「大丈夫だ。こいつらはとち狂っても俺を襲ってくるような連中ではない」
あれぇ?なんか前に似たような光景を見た気がするのですが......デジャヴか。
「さて、そろそろ出発するか......」
「そろそろ......か。おぇ」
頼むヴァル。この先を考えて乗り物酔いを起こすのはやめてくれ。不安でしかないから。
「大丈夫ですよ、ヴァルさん。私がいつもの酔い止めを掛けてあげますから」
今まで、一言も発してこなかったエフィがそう言う。
「今まで言おうか言わまいがずっと悩んでたんだが、実を言うとエフィの酔い止めがそろそろ効かなくなってきてるんだ」
「え、えぇ!?」
「最近、薄々感じてたんだが、エフィの酔い止め効力が弱くなったなぁって。それで、エフィの魔力が低下したとは考えにくいし、ネイあたりに相談したら「それ、使い過ぎで抗体かなんかが出来てるんじゃない?」って冷静に言われた」
「もっと気を確かに持て!だからお前はそうやってすぐに酔いを起こすんだ」
フウロが厳しくそう言う。
うわぁ、先行きが不安過ぎる......
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「お"え"ぇぇぇぇ......」
馬車から出るや否、ヴァルが少し離れたところに思いっきりぶちまける。
「これから戦いだというのに、情けないやつだ」
クロムがそう言う。全くもってその通りである。
「クロム様。お待ちしておりました」
恐らく、天馬騎士隊の人がやって来た。
「早速で悪いんだが、そちらはどのような状況になっている?」
「もう既に儀式が始まっているようです。止めるなら、早めに行った方が良いかと」
「そうか、ありがとう。持ち場に戻っていいぞ」
「ハッ」
騎士隊の人は礼儀正しく敬礼した後、その場を去って行く。
「さて、早速で悪いが、今、この高台から下に見えるあれが幻想の祭壇。もう既に儀式が始まっているそうだから、合図が出次第突撃する。良いな?」
みなが一斉に頷く。
「合図は俺が出す。もうちょっとしたら煙を打ち上げるから、それまでに左右に散らばっててくれ。なるべく四方八方から攻めたいんでな」
「「 分かった 」」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「クロム様。騎士団、天馬騎士隊、共に出撃準備が完了したとの事です」
アランが丁寧な口調でそう言う。
「そうか。なら、30秒後に煙を打つ。準備してくれ」
「承知致しました」
アランが準備のため、荷台の方へと向かう。
「なぜ、クロム様はあの者達を信用していらっしゃるのですか?」
準備をしながら、アランがそう問いかけてきた。
「さあな。腐れ縁ってやつかもな」
「そうですか......では、なぜ他のギルドにも頼ったなどという嘘をついたのですか?」
「そうでも言っておかないと納得しないだろ、あいつらは。他のギルドに頼ったところで上手くいくとは思えなかったんでな。あいつらにはなぜか任せられるという安心感がある」
「そうですか......クロム様、準備が整いました」
「よし、打ち上げろ」
「ハッ」
アランが導火線に火をつけ、火薬弾が打ち上げられる。
邪龍教との開戦だ。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「オラオラ!どけどけー!」
ヴァルが合図が出るや否、一目散に敵陣に突っ込んで行く。
アホだと思ったが、そのアホが後2人一緒に行ったため、まあ死ぬことはないだろう。むしろ、敵をどんどん片付けていっている。
「勝利条件は邪龍教の全滅。その為なら祭壇もぶち壊していいとの事だ」
「う、うわぁ!いつの間に!?」
隣には、なぜかクロムが立っていた。
「まあ、色々あってな」
「そ、そうですか......ところで、祭壇を壊してもいいというのは?」
「そのままの意味だ。怪しい儀式に使われるくらいなら壊してしまえ、とアトラス国王が言ってた」
「えぇ......」
相当価値があると思う建造物だと思うんだけどな。
「あの調子なら、俺達は祭壇の方に行った方が良さそうだな」
確かに、ヴァル達が祭壇の周りにいる教徒をバッタバッタと薙ぎ倒してくれるお陰で、祭壇の周りにはもう危険はないだろう。というか、仕事がないだろう。
「祭壇の内部は天馬騎士隊でも分からなかったそうだ。気をつけて行こう。なに、いざとなったら俺が守ってやるさ」
それ、フラグにしか聞こえないんだけど......
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「テメェら、命が惜しけりゃ、ここで何をしてたのか言ってみろ!」
グリードが倒した邪龍教のうちの1人の胸倉を掴み、そう言う。
「やめておけ。どんなに問い質したところでそいつらは何も喋らん。邪龍の為なら命だっておしくない奴らだ」
後からやって来たクロムがそう言う。
「何、テメェは後ろから采配振ってんだ。テメェが1番前線で戦わねえといけねえはずだろ」
「国の王子に対してその言い方もあれだが、お前らの仕事効率が良すぎるもんでな。つい、見惚れてしまった」
「こういう時に限って王子様振ってんじゃねえ!」
ヴェルドがそう非難の声を浴びせる。
「クロム様。周りはあらかた片付いた様です」
「そうか。よし、次は内部の方だ。心してかかる......」
「クロム様!危ない!」
クロムが言い終わる前に、アランが勢いよくクロムを突き飛ばす。
「ッ......帝国兵?」
アランが受け止めた攻撃をしてきた人物は帝国の兵衣装をした奴らだった。
「こんな所にも帝国兵がやって来るとはな......」
「クロム様。ここは我々騎士団と騎士隊で引き受けます。先に内部の方を片付けてきてください」
アランが持っていた斧で近くにいた帝国兵を薙ぎ倒すとそう言った。
「......分かった。お前ら、アラン達が止めてる間に終わらせるぞ!」
「「「 分かった 」」」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「外から見た限りじゃ、全然広そうじゃなかったのに、中は思った以上に広いんだな」
「それは地下に行ってるからだな」
ヴァルの感想に対して、クロムが冷静に解説する。
「そろそろ、最深部だ。これまで奴らが一切襲って来なかったことを考えると、一堂に集まっていると思われる。不意打ちもあるかもしれねえから気をつけろ」
「後ろなら俺とグリードに任せとけってんだ。いざとなったら氷と土で壁を作ってやるぜ」
ヴェルドが自信満々にそう言う。
「いや、それは困るな。退路が無くなる」
確かに......
早い話だが、階段を下った先、儀式の間には誰もいなかった。
「妙だな。儀式の時間はとっくに過ぎているはずなのにな」
クロムが辺りを警戒しながら慎重に進んで行く。
「ギャハハハハハ。待ってたぜぇ、イーリアスの王子様よォ......」
「ッ......誰だ!どこにいる?」
突然聞こえた気味の悪い声に、皆が辺りを見渡す。
「ここだここ。こんな所も見えねえのか?」
いつの間にか、正面に人が立っていた。
「貴様、何者だ」
クロムよりも早く、フウロがそう言う。
「俺か?俺はラグナロク帝国の帝国軍大将のラスト。階級に関しちゃ、要するに軍のてっぺんって事だギャハハハ。そして、儀式はもう終わったさ」
「やけに色々と教えてくれるんだな」
「俺様ってばこれでも優しい奴なんでな。素性くらい明かしてやっても何も困ることはねえだろ?ギャハハハ」
「そうか。なら1つ聞こう。儀式が終わったとはどういう意味だ?」
「ああ?意味なんてそのままだよ。儀式は終わった。邪龍は復活した。なんなら、見せてやっても良いんだぜ?お前ら、あいつを連れて来い」
何を連れてくるのか......そう思って教徒と帝国兵に囲まれた人物を見て声を失った。
「ネ......イ......さん?」
エフィが掠れそうな声でそう言う。
「あれ?王子様以外には思った以上に衝撃を受けてるな?そんなにこの女と関わりがあったのか?」
ラストが気味の悪い笑いをしながら、そう言う。
「おら、殺っちまえ。1匹たりとも逃がすんじゃねえぞ」
ラストがそう言うと同時に、帝国兵と教徒が一斉に襲いかかってきた。
「ッ......エキドナ!」
「あーい、呼ばれて飛び出てアタイ参上!」
「どうしたお前ら!あの女に何があるんだ!?」
クロムが後ろを振り返り、そう言う。
「仲間だ。ネイは、あいつは俺達の仲間なんだよ!」
「ッ......そう......なのか?」
「間違いねえ。あいつは俺たちの仲間だ」
クロムとヴァルの間に短い沈黙が流れる。
「あれぇ?そうなのか?良い事聞いちまったな。つまり、お前らはこいつに手出しできねえってわけか?アッハハハハハハ。そりゃ、傑作だな」
ラストが大笑いしながら私達の戦いを見ている。
「貴様......」
クロムがラストを睨みつける。
「おぉ怖い怖い。まあ、後は頑張りな。俺は眠いから帰るわ」
そう言い残して、ラストが消え去った。
「どうするんだヴァル。こいつは斬ってはダメなのだろう?」
クロムがネイと対峙しながらそう言う。
「多分、中に邪龍がいると思うんだ。だから、そいつを追い出すことができれ......ば!」
ヴァルが一斉にやって来た帝国兵を打ち倒しながら答える。
「よし分かった」
「何が分かったんだ?」
「要するに中の邪龍を追い出すか、斬れば良いのだろう?任せておけ」
「は?」
(は?)
「聖龍・ルイン」
クロムの剣が青い光を放ち、ネイ目がけて真っ直ぐに振り落とされる。
「バカお前!何やってんだ!」
ヴァルが激しく動揺してクロムに詰め寄る。
「落ち着け。ネイと呼ばれる子自身にダメージはない」
「ああ?」
クロムの言うように、ネイにダメージはない。ただ、その代わり、ネイが頭を抱えて苦しんでいる。
「チッ1発じゃ仕留めきれんかったか......」
クロムが再び剣を構える。
「待て、クロム」
「どうした?」
クロムが力を溜めるのをヴァルが腕で止める。
「よく見ろ」
一体、何をよく見ればいいのか。そう思ったが、ネイが何か喋っているのが見えた。
「こっちは.....任せ.....て」
今にも消えそうなくらいの小さな声でネイがそう言っていた。
キャラクター別能力設定紹介〜クロム編〜
剣で戦うことを得意とする、イーリアス自警団の団長。
魔法を扱うことができない代わり、数々の剣技を持っている。
クロムが持っている剣は『聖剣・エクセリア』と呼ばれる神器であり、クロムしか扱うことが出来ない。
技
今回の話に出た『聖龍・ルイン』のように龍に対して特攻のある技が多い。中でも、最上級の攻撃が『聖龍・覚醒』これは、邪龍フェノンをかつての初代聖王が倒した技である。
次回予告
第3章13【幻想の夢】
幻想編もこれで終わりですかね。セリカを戦わせる時ってどうやって戦わせるか毎回悩むんだよね。その点、エフィは基本後方支援だから何も書かなくていい。らk(殴 エフィってたまに、いるかいないか忘れる時があるんだよね。




