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黄昏の少女  作者: Shizuki
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女神と天使

『お待ちください!莉都香さま!お待ちください!』

召使いの声が屋敷に響き渡る。

うるさいなあ。放っといてよ。

『お稽古にお戻りください!』

いやだよ、あんな堅苦しい所、もう居たくない。

『お嬢様!』

ああ、もう、爆発する。

「うるさいわね、私はあんなところに居たくないの!いい加減一人にさせて!」

言ってしまった。もう何度目だろうか。なんと言い返されるかは、もう決まっているのに。

『わがままもいい加減になさってください!瑠都香さまはこんなこと無かったというのに...』

ほら、言われた。もうこの言葉は聞き飽きた。昔から、この家の人間と言い合いになる度言われてきた。『ルトカ』という知らない人間と比べられる。誰かも知りたくない。そう避けてきた。

とにかく、今はひとりになりたくて、私は南東の部屋に逃げ込んだ。

部屋の中のベッドに寝転がり、天井の大きな絵を見つめる。どこかの草原で女神が天使と人間を見つめて微笑んでいる、そんな神秘的な絵画だった。

絵の意味はよく分からないけど、なぜか私はその絵に惹き込まれてしまった。

そして、眠りについてしまった。

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