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BIG DREAM(4)  作者: ぬべすこ
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志があればやってやれないことなんてないと思うんだ

8月。連日のように照りつける太陽。

大夢は友人と川で遊んだり、山に登ったり、部活動引退後はとにかく外で動き回っていた。

高校でも野球を、と考えてはいたが、

今は中学でやり残したことがないようにと思いっきりリフレッシュしている。

学校にいる時の大夢は憂鬱だった。

特に一時的に他の部活に逃げている間は。

みんな死ねば良いと思っていた。

この中で一番強いのは俺なんだと。

雑魚じゃないから、別に野球を辞めても良かったんだと。

突出した力があったわけではないが、

抜群の肺活量と足腰を武器に、

駅伝大会で好成績を収めていた。

何せ、両親は体育会系という影響もあるのだろう。

元々大夢は幼少期の頃から人付き合いが大の苦手だった。

しかし、足が速いという特技が彼を支えてくれた。

自分としては、不本意だったと思う時期もあった。


小学校の頃にこういうエピソードがある。

下級生のいじめられっ子が上級生の子にものを盗まれたのだ。

彼は黙っていられず、物凄い形相と必死のパッチで追いかけた。

追いつくといじめっ子の息が切れたところを見計らって、

「返せよオラァ!」と片手で思いっきり首を締めたのだ。

それを数秒間続けて手を放した後、いじめっ子はぶっ倒れ、

弱弱しい声で「許してくれ」と盗んだものを返した。

大夢は正義感が非常に強い一面もある。

自分もいじめられっ子だったからこそ、人に優しくできるのだろう。

下級生も上級生も、大夢のクラスの状況などわかるわけがない。

少なくとも大夢が侮れない奴だということはすぐに広まっていった。

実はその下級生は、引退後にキャプテンに指名された越沢君だ。

彼は大夢が部活にいない間寂しかったらしい。

引退後も時々会えば笑い話をする。愚痴る時はやや口調が荒っぽくなる。

大夢がヤクザだって?いやそんなことはない。

ちょっとした嫌がらせもあったけど、とにかく大夢は野球に打ち込むことができた。

中学時代での色んな人の出会いが大夢を大きく変えていった。

そして大夢なりの目標も見つかった。

「どんな分野でも良いから、俺は1番になるんだ。できれば自分の特技で勝負するのがいいな。」


今は満足だ。バカやったり切磋琢磨し合える仲間も居る。

この上なく、やつは幸せ者だ。

あぁ、遊びまくったツケが一気にきたようだ。

夏休みの宿題に追われていた。

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