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second life  作者:
46/112

入部初日

みな実と学校へ行くときに、チアリーディング部に入ったとこを話すと

意外だと驚いていた。

「なんでまた急に?」

「いろいろあってね」

「あ、わかった!チアやれば隼人くんを応援できるからでしょ」

「それもある…かな」

言っていて少し照れる。

「友達っていっておきながらゾッコンだね」

「でもね、それだけじゃないの。単純に楽しそうって思えたんだ」

「そっかぁ…でも愛花のチアの格好見てみたいかも」

「私も早く着てみたい…かも」

この話を仁菜にもすると、予想外の方向に進んでいった。

「愛花がチアリーディング部ねぇ…なら私もやろうかな」

「え、本気?」

「何、その私がやると意外って反応は」

「そうじゃないけど、仁菜ってサバサバしてるタイプだから

イメージじゃないっていうか…」

「私だって女だよ、そういうのにまったく興味ないわけじゃないんだから。

それに愛花と一緒なら楽しそうだしね」

「私も仁菜と一緒なら楽しいかも」

「ということで、私も入るよ」

まさか仁菜も入ると思わなかったが、個人的には嬉しいことだった。

仁菜と一緒に直子に入部届を提出すると「斎藤さんも?」と喜んでいた。

部にとっても部員が増えるのはいいことだ。


放課後、チアリーディング部の初日。

陸は仁菜と一緒に体育館へ行った。

「佐久間さん、待ってたよ」

小陽が笑顔で迎え、そのあと小陽は仁菜を見た。

「友達?」

「私と一緒に入部する仁菜だよ」

「よろしく」

「ホントに?こちらこそ」

やはり部員が増えるのは嬉しいみたいだ。

このあと、仁菜と改めてみんなに挨拶をして、早速部活に加わった。

普段の練習はジャージやハーフパンツにTシャツというラフな感じだ。

陸は事前に聞いていたのでTシャツとジャージを持参していたが、

仁菜は今日決めたので、体育着での参加となった。

準備体操をしてから、陸と仁菜は別メニューだった。

右も左もわからないので当然だ。

2人の指導には副部長の増田朱里が担当することになり、早速指導に当たった。

「まず2人とも、体が硬いね。しばらくは徹底的に柔軟運動をしていくよ」

朱里は思った以上にスパルタだった。

「痛い…」「これ以上無理…」いくら叫んでもやめさせてくれない。

まさか1時間以上も柔軟運動をすると思わなかった。

立ち上がると体中の関節が痛い。

これが終わると、今度は簡単な動きの練習になった。

最初に朱里が見本を見せてから、朱里の掛け声とともにやってみる。

「違う、最初は右手!」「足はちゃんと揃えて!」

朱里の怒鳴り声が響く。

もはや朱里が鬼軍曹にしか見えなかった。

部活が終わったことには2人ともクタクタになっていた。

1日やって陸は悟った。

ナメていた…。

そう、チアリーディング部は体育会系だった。

元々吹奏楽部だったので、こんなに疲れたのはここ数年記憶にない。

「結構大変だったでしょ?」

鬼軍曹の朱里はケロッとした感じで聞いてくる。

「はい、予想以上に…」

「みんな最初はそうなんだよね、でも慣れてくれば楽しくなるから、それまで頑張ろ!」

「はーい…」

歩くと関節が痛い、特に股関節は最悪だ。

部活1日目はこうして終わった。


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