パーティーと親殺し
「本日は我が息子の10歳の誕生パーティーに来ていただき感謝する!息子のアルフォンスは私に似て実に優秀な息子だ!私にはかなわないが中々の美男子でもある!ワハハハハ!
それでは皆楽しんでくれ!」
何が私に似て美男子だ!このガマガエルが!
ちなみに俺は美男子でもガマガエルでもない!至って普通だ!・・・普通だ!
「初めまして、アルフォンス・フレイムです。皆様、本日は私の誕生日パーティーにお集まり頂きありがとうございます。
本日より成人として皆様の仲間入りをさせて頂きます。若輩者ですが、どうかよろしくお願いいたします。」
ぱちぱちぱちぱち
「何が私に似て優秀だ、王国の恥さらしが。」
「本当よ、どうせそのうち潰れるわよ。領民から搾取した金で豪華なパーティーを開いて。見栄だけは貴族らしいわ。」
「どうせ、息子も親に似てろくでもないんだろうな。」
「ガマガエルの子はガマガエルさ。」
・・・皆さん聞こえてますよ〜
嵐魔法の応用で周囲の音を集めている
やはりフレイム家の評判は最悪だな
しかし、あと少しでそれも終わりだ
空間魔法で致死性の毒を2人のワインにいれる
「いや〜、アルフォンス様はソウル様に似て
非常に聡明ですな!」
「そうですな!これでフレイム家も安泰ですな!」
「ワハハハハ!私の血を継いでいるからな!当然だ!ワハハハ・・グフッ!?な、グフッ!?」バタン!!
キャーー!!!
「ソウル様!?ソウル様!?
おい!!何をしている!!すぐに治癒魔導士を呼んでこい!!」
「は、はっ!!」
「あなた!?どうしグフッ!?な、なんですの?!グッ!?」バタン
「奥様まで!?」
ざわざわざわ
ふふ、これで終わりだ
・・・いや始まりだ!
父上、母上安心して逝って下さい
フレイム家は私が立て直してみせますよ
ふふ、ふふふ、ふはははは!