ダンテ商会
「ここがダンテ商会か。聞いたとおり途中で見た商会より規模は小さいな。とりあえず入るか。すいません!」
「はい、何でしょうか?」
入り口を入って正面のカウンターにいたのは20代後半の男だった
「初めまして、私はアルフォンス・フレイムと言います。」
「・・・あのフレイム家の新当主のアルフォンス様でしょうか?」
「はい、そのアルフォンスです。ダンテ会長にお会いしたいのですが。」
「ダンテ会長は只今出ております、
しばらく帰ってこられないので、本日のところはお引き取りいただいた方がよろしいかと。」
「そうですか、では帰って来るまで待たせていただきます。」
こっちは早く金が必要なんだ、はいそうですかと帰るわけにはいかない
「いつ帰ってくるかわかりませんよ?」
「ええ、大事な用なので待たせていただきます。」
「・・・わかりました。そちらでお待ち下さい。」
カウンター横の椅子に座って待つこと1時間が経過した頃カウンターの男が立ち上がった
「ご無礼をお許しください、私がダンテ商会会長のダンテです。」
やっぱりそうゆう展開だよね
ファンタジーあるある!
偉い人が下っ端になりすます!
「フレイム家の噂は色々と聞いていたので新当主だという貴方を試させていただきました。謝罪させていただきます。」
「いえ、構いませんよ。こちらがお願いがあり尋ねさせていただいたのですから。それにフレイム家の今までの事を考えれば仕方がないですから。」
「ありがとうございます。それで、本日はどのようなご用件でしょうか?」
さあ、ここからが勝負どころだ