↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
78/78

【アイレント】共同練習 5

[吹雪]:「はあ……はあ……ぜー、ぜー」

[セフィル]:「吹雪、大丈夫か?」

[吹雪]:「うー、ちょっと、ヤバイかもしれません」

かれこれ30分程魔法を唱え続けただろうか、正直立ってるのもキツいくらいになってしまった。気にしないで撃てるからって聞いて調子に乗りすぎただろうか?

出し切ってはいるから確実に練習にはなってると思うんだけど……。

[セフィル]:「どうする? もうやめにするか?」

[吹雪]:「そう、ですね……」

…………。

よし、じゃあ――。

[吹雪]:「最後に一発だけ撃っていいですか? それで終わりにします」

[セフィル]:「そうか、分かった」

最後だ、バリアを壊すくらいの気持ちで撃ち込むとしよう。こんだけやってビクともしないから無理だとは思うが、やらないより試した方が良いに決まってる。

よし、行こう。精神を集中させ、魔法詠唱の準備に入る。

――そういえば、あのバリアは風、氷、雷、無の属性が混ざり合ったバリアなんだよな。あの防壁に相殺されることのない魔法を撃ち込むと、どうなるんだろう? 今までは何にも意識することなく、自分の持ち技を力の限り撃ち込んでいたけども……。

最後だ、試しにやってみよう。

[吹雪]:「――エル・エルファンディウス、炎の精霊よ、我に力を、――クロスフレイム!」

迸った炎は十字の形でバリアにぶち当たった。

……うん、さっきよりは少し吸収されるのが遅い気がしたが、やっぱり4重にされて作られたバリアはそんな簡単には割れないよな。

[吹雪]:「はあ……終わった……」

その場に俺は体を投げ出した。

[カホラ]:「お疲れ様、吹雪」

バリアを作ってくれた女子が俺の方にやってきた。

[繭子]:「ふーちゃん、冬なのに汗びっしょりだよー?」

[吹雪]:「そりゃあ、全力でやれば汗くらいでるわ……」

[舞羽]:「はい、これで汗拭いて」

舞羽はポケットからハンカチを出し、俺に貸してくれた。

[舞羽]:「悪い、サンキュー」

顔を伝ってくる汗を、ハンカチが吸収してくれる。

[吹雪]:「はあ、全部出し切ったぜ」

[セフィル]:「そのようだな、精も根も尽きた顔をしている」

[吹雪]:「残念ながら、もう余力はないです」

[セフィル]:「ふむ……聖奈美、今なら吹雪にリベンジするチャンスじゃないか?」

[聖奈美]:「えっ!?」

[セフィル]:「今吹雪は魔法を撃てる状況じゃない。余力がたっぷり残っている今ならコテンパンにできるんじゃないか?」

[聖奈美]:「コテンパン、コロシアムのリベンジ……」

[吹雪]:「待て待て待て待て、何でそこで悩むんだお前は!?」

[聖奈美]:「だ、だって……」

[吹雪]:「そんなので俺をボコボコにして嬉しいのかお前は。罪悪感が残るんじゃないのか?」

[聖奈美]:「…………」

[吹雪]:「え? 残らないの? ひょっとして」

[聖奈美]:「勝てば官軍って言葉があるくらいだからね」

……マジで?

[吹雪]:「いや、今回は勘弁していただけないか? 今お前に本気でこられたら、俺は間違いなく死んじまうって」

[聖奈美]:「……冗談に決まってるでしょう? あたしを誰だと思ってるの? ちょっと乗ってみただけよ」

[吹雪]:「ほ、本当か?」

[聖奈美]:「当たり前じゃない? そんなので勝ったところで嬉しくないもの。ストレスは発散できるかもしれないけど」

[吹雪]:「……お前の中の俺って、そんなにムカつく奴なのか?」

[聖奈美]:「さあ、どうでしょうね?」

[吹雪]:「……学園長も、滅多なこと言わないでくださいよ。ドキっとするじゃないですか?」

[セフィル]:「ギリギリの状態で奮闘する吹雪の姿は見物だと思うんだがな……」

[吹雪]:「ただサンドバックにされておしまいですよ……」

[セフィル]:「残念だ……」

どうしてそこで悲しい顔をするのだろうか?

[セフィル]:「とりあえず、よく頑張った。今日一日でかなりの力が付いたと思うぞ?」

[吹雪]:「そうですか?」

[セフィル]:「ああ、最後の一撃はなかなかだった。後ろで見ていたが、かなりの衝撃が走っていたぞ」

[吹雪]:「そうですか? 前から撃ち込んでた限りは、全くびくともしてませんでしたけど」

[セフィル]:「今回のバリアは特別仕様だからな。そう簡単に壊されては女子たちも悔しいだろう」

確かに、女子の力が全て合わさって作られたものだしな。

[吹雪]:「みんなのおかげでいい練習になりました」

[セフィル]:「当然のことをしたまでだ。だろう? みんな」

嫌な顔せずにうなずいてくれた。

[繭子]:「ふーちゃんのためなら、吹雪の中でも飛び込むよ~」

[吹雪]:「……つまらないこと言ってるんじゃねぇよ」

[舞羽]:「あははは」

[セフィル]:「今日はこんなところか、みんな、ご苦労だった。今日の練習はこれで終わりだ。帰ってゆっくり休んで疲れを取るといい。明日に休みを挟んで月曜日から、またそれぞれの練習を再開する。そして、15日からは予定どおり、校内合宿を行うからして、それぞれ準備を忘れないように。日にちが近づくにつれ、練習内容もハードになっていくが、みんなで力を合わせて乗り越えていこう」

[全員]:「はい」

[セフィル]:「それじゃあ、本日はこれで解散」

[繭子]:「ふーちゃん、着替えてくるからちょっと待ってて~」

[吹雪]:「わかった」

[舞羽]:「吹雪くんは着替えないの?」

[吹雪]:「今日は制服持ってきてないんだ。だからこのまま帰る」

[舞羽]:「そっか、じゃあちょっと待っててね」

4人は校舎に向かって歩いていく。

[セフィル]:「……吹雪」

[吹雪]:「何ですか?」

[セフィル]:「チャンスだぞ? 着替えを覗く」

[吹雪]:「だから行きませんってば!」

何でそんなに俺に覗きをさせたいの!?



12月13日(月曜日)


【何処へ行く?】


・バーバロ

・部室

・教室

・職員室


 再び選択肢によって内容が変わります。そろそろ、どのヒロインを選ぶか、決まって来たでしょうか?

共通ルートももう少しで終わり…楽しんでもらえるように頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。