第1章「出会い」
さくらひろみの頑張りを見届けてやってください。
私はさくらひろみ。ここは学校。
「えーこれから転校生を紹介するぞ。」
先生は言った。そして、ドアを開けた。ガラガラ柄。イケメンが現れた。
「俺の名前は…」転校生が言いかけると、女の子がキャーキャー騒ぎ出した。イケメンすぎて惚れる人がいっぱいいたのだ。
「静かにしなさーい!」
先生は机を叩き、生徒を脅した。
「んーせきはどうしようかなーよしさくらのとなりにすわりなさい」
イケメンは歩いた。そして、座った。
「よろしくな。」
イケメンは言った。
「よろしくね。」
私は言った。すると、イケメンが私の手を握った。
「きゃややややややや!」
女はあまりの衝撃に泣いた。
大休憩。
「ひろみちゃん握手したのー?すごいね」
親友の幸子は私にゆった。
「私購買に行ってくる。」
親友の幸子は歩いていった。私は部活に行こうと、階段を降りようとした。すると、つまづき、落ちてしまった。ああ、私はここで死ぬのか。色々あったな。
口先から温もりを感じる。口だけではない。体全身が、熱く感じる。
「大丈夫か?」
目が覚めると、イケメンの顔が目の前にいた。彼の唇の力で私は落下死せずに済んだのだ。
「次は気をつけろよ」
イケメンはそう言い、去っていった。私は、キスしたことにドキドキしていた。
◆
私は意地 メイコ。いじめるのが大好きだ。私は転校生に恋をしていたが、さくらとかいう女の子がキスしたのを私は見た。
「なんなのあいつ。いじめてやる。」
私は思わず呟いた。
◆
私はトイレに入った。
「うぉおおおおおお!」
ブリブリブリ。脱糞しても、胸のドキドキが止まらない。彼の唇の感触、唾液の味、鼻の香り。全て忘れられなかった。
上から女の子がやってきた。いじめで有名な意地メイコとその取り巻きだ。私の親友の幸子は彼女によるいじめが原因で転校したので、許せなかった。
「何よ?」
無断で乙女の個室に入った罪は重い。私は思わずメイコを睨んだ。
「おまえをいじめる。」
メイコはそう言い、私の胸ぐらを掴んだ。
「痛いからやめて!」
私がそう叫ぶが、祈りは届かない。殴る、蹴るなどの暴行を受けそうだったその時…!
「やめろ!」
イケメンが横から私の前に現れた。そして、私の代わりに攻撃を受けた。メイコ達の攻撃により目玉は潰れ、内蔵は飛び出し、四肢はちぎれ、身体は血まみれになっていた。
ピーポーピーポー
私たちは救急車に乗り、病院の医者室に入った。
先生の治療により傷が根治したイケメンは、ベッドで横たわっていた。そして、心電図の音が止まった。
「医者料はいくらですか!」
私はショックで泣きながら、医者に言った。
「あなたたちは1人5万円」
医者はメイコと取り巻きに指さし、そう言った。その時、「えー」や「そんなー」や「そんなに払えないよー」という声が聞こえた。
そして医者は私を指さし、こう言った。
「あなたは、50000000000000億円だぁ!」
「なんでぇ!?」
私は思わず叫んだ。医者が言うには、
「たしかにいじめた側にも問題があるが、それはいじめっ子の脳に炎症が起きただけだ。しかし、あなたは階段から落ちた時に助けてもらった。その時の腕のダメージが大きいからだ!」
至極真っ当なことに、私は言い返すことはなかった。
私は途方に暮れながら、借金センターと闇金でお金を借り、医者料を全額支払った。しかし、借金を返済するほどの財力がない。
学校に帰り、私は幸子に相談しようとした。しかし…
「この借金女!もう絶交ね。」
幸子は冷たく言い放ち、去っていった。
家に帰り、父に相談しようとした。しかし…
「あんたなんか産むんじゃなかったわ!」
父は冷たく言い放ち、私のスネをけった。
公園に行き、見ず知らずの子供に相談しようとした。しかし…
「喰らえーベイゴマ!」
子供は冷たく言い放ち、私はベイゴマによるダメージを受けた。
私は公衆トイレにこもった。
全てが嫌になった。私は昔からみんなに迷惑かけてばかりだった。それに、転校生も傷つけてしまった。こんな私に生きる価値は無い。自殺してやろう。私はトイレの水に顔を突っ込み、窒息死してやろうとした。しかし、躊躇った。全て私が悪いのに、責任から逃げるなんて、どこまでクソ人間なのか。死にたいくらい追い詰められたが、死ぬことは出来なかった。その時、天井から光が現れた。
「きゃあ!」
私はあまりの眩しさに叫んだ。
私の前に、人型の何かが現れた。
「あなたは…誰?」
「私は神だ。」
神は私に微笑みかけた。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。