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第76話 まちづくり

今回は現状説明回です。

さらさらっと読んでみてくださいませ。

論功行賞も終わり、少し落ち着いて来たかな。

今は、まちづくりに力を入れている。

まちづくりは、単純に街を造るのとは若干意味合いが違う。

まちづくりとは、住民の生活環境を改善し続け、持続的且つ魅力的な地域やコミュニティを住民自身が産み出していくスタイルを言う。


最近は馬車も街中を走るようになってきたので、道路交通法も整備した。

今までは、せいぜい数百人が暮らす街だったので良かったのだが、避難民が三千人も増え、そのほとんどがそのまま住民になりそうなので、朝夕の道路の混雑具合が心配だ。

誘導員が必要になるかもしれない。

避難民から住民になる人達に、誘導員になってもらうのも手だ。

また、その誘導員などを管理する官僚組織が必要になる。

その官僚組織のトップに推しているのが、ヤクト・ダイクン。

今はアルメリア・ダイクンと近衛隊員達と共に、避難民と個々に面談してもらっている。

住民になるか否か、住民になるのなら希望の職が何か、スキルの所持等々ヒアリングだけでも大変な業務だ。

臨時の職業安定所みたいなものだ。


さらに下水処理も拡大している。

今までは、貯まった汚水を僕のステータスボードのインベントリに収容して、浄水と汚物に分けて、それぞれの使い道に再利用していた。

インベントリには調整操作がついており、普段は収容物の時間経過をストップさせているが、加速つまみもあるのだ。

なので、汚物は時間経過を進めて発酵処理が出来、可燃ゴミとして処分も出来るが、専ら畑の肥やしとして再利用されることになっていた。

汚物の水分を抜けきってしまうとうまく発酵出来ないが、発酵処理が終わってから完全に水分を抜く工程を加えた。

僕がいなくても、前鬼ぜんき後鬼ごきがいれば似たようなことが出来るので、今まではそのように処理してきたが、いつまでもそうしている訳にもいかない。

僕らは下水処理だけしていれば良いという状況ではなくなってしまった。

三千人以上もいる都市になったからだ。

こちらの世界では、もはや小さな都市国家の規模と言える。


なので、今回を機に、下水処理の管理を住民達に委譲することにした。

と言っても、ほとんどはスライム達の仕事になるけど。

彼らは、汚水プールに飛び込み、不純物を溶解?摂取?してキレイな水だけを吐き出す。

肥やしは別途いくらでも製造出来るので、構わない。

汚水プールはいくつもの仕切りが設けられており、それぞれにスライムが常駐している。

上流側で処理をした水を次の下流側の仕切りに流していくが、順番も最下流の仕切りが流してから隣の上流側の仕切りが流すのを徹底している。

それらは全て水路に流しているが、湖の水よりもキレイなくらいだ。

もちろん、仕切りを開けたり閉じたりする人達もいる。

彼らは汚水処理場全体を管理もする。

スライムもそうだが、彼らの手当は高目に設定してある。汚れ仕事だからね。

彼らは、この大樹の森の拠点全体を支えている自覚を持って、誇って良い仕事だと言い聞かせてある。

事実そうだから。

意外なことに、この仕事は人気がある。

給料が良いからなのか、かえって清潔感溢れる状態になるからか。

汚水プールがある場所は臭いが酷いが、仕事終わりにはスライムが従業員に張り付き、臭いの元を食べてくれるのだ。

その様子を見たことあるが、頭からスライムが乗っかり、文字通り張り付いて身体から手足の先まで這いずり廻っていた。

意外と気持ちいいらしい。


また、街のあちこちにご意見箱の設置もした。

モデルは郵便ポスト。

同じように赤く塗ってある。

いたずら出来ないように鍵を掛けてあるが、この回収要員も新規で募った。

夕方に回収することになっているので、アルバイトみたいなものだ。

今は回収した意見書は屋敷に直接持ってきてもらっているが、届け先をいずれ出来る官僚組織にするつもり。

住民達の愚痴や意見を直接聞いてみたいと思ったから、設置した。

直談判はしにくいだろうし、書面なら本音が出やすいよね。

でも、今のところ、八岐大蛇やまたのおろちのご尊顔を拝謁したいとか、アヤメやタマモと結婚したいとか、正義まさよしに彼女いるのかとか……なんか大妖達の人気投票みたいになってるけど。

僕のファンです、好きですって意見もあった。

素直に嬉しかったです。ありがとう。

大人の姿の僕って注釈入ってたけど、まあ良いでしょう。


中には、まともな意見もあった。

常備軍が少な過ぎではないか、というものだった。

常備軍が拡充されれば入りたい、とも書いてあった。

うん。一理あると思う。

今までは、住民全員が戦闘狂……ごほんごほん、戦闘出来る人達だったから、屯田兵のように有事の際には全員兵士になっていたが、今回は非戦闘系の人達が大挙して移住してくることになる。

軍人と一般人の明確な仕分けも有りだろう。

もちろん、臨時兵士制度は残すが。

今までの住民がこっち寄りだな。

避難民の中には、こっち寄りの人もいるかもしれないけど。

常備軍の拡充もしなきゃだな。

今はクリムト帝国と戦争の真っ最中だからね。

正義まさよしと打ち合わせよう。


街中を走る馬車をもっと深掘りしたかったなぁ。

でも、読者様に呆れられちゃうのが怖くて、さらっと流しました。

実は馬車の代案もあったりするのですが…………もうちょっと先のお話ですけどね。

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