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第7話 タマモの実力

 予約投稿にエラーが発生しました。

 すぐに投稿します!


 戦闘描写が甘いのはお許しくださいな。

 ここは展開を進めたいので、簡潔にしてます。


 メインキャラが出揃うまであと少し。それまで我慢して流し読みしてください♪


 湖からの帰り道、タマモの活躍が見れた。

 一言で言えば、派手!


 後鬼ごきが電光石火なら、タマモは豪華絢爛。

 10体近い野獣が出た時なんか、鬼火を野獣全ての頭上に灯し爆散させるという荒業を、あくびをしながら実行。

 魔熊デビルベアも登場したが、これも近接させること無く、全身を火だるまに変えて始末した。

 魔物も瞬殺よ、瞬殺。

 手足が炭化してもろく崩れ去ってた。


「せっかくのお肉ににゃんてことを!」

「良いではありませんか。

この調子ならいくらでも湧いて来そうでありんす」

「あんたは浅はかにゃんだから、もう」

 まあまあ、熊肉は昨日のがまだ残ってるから。


「ホントにこっちは多いね」

『水辺が近いので動物達も集いやすいのでしょう』

「おかげで肉の確保はしやすいのでありがたい面でもあります」

 仕留めた鹿を担いだ前鬼ぜんきはちゃっかり屋さん。


 その鹿を受け取ってステータスボードのインベントリに収納しつつ、

「今夜は鹿肉ステーキを所望します」

後鬼ごきに振り返る。

「はいはい。ミディアムレアに致しますね」

 美女の笑顔の強烈なこと。

「よし。それでは、しゅぱーつ!」



 陽のある内に拠点に戻った一同は、各々好きに過ごす。


 後鬼ごきは鹿の解体の後に、採取した薬草を植え直し、畑造りに勤しんでいた。

 アヤメは果物や木の実を採取してくると言って森の中へ消えていった。

 タマモはあっちウロウロこっちウロウロと、拠点周辺を興味深く歩き回っていた。


 前鬼ぜんきだけは自分の訓練の師匠として鬼と化す。

 とにかく、肉弾戦の縛りで一撃入れろとのお達し。

 あっちに転がされ、こっちに大の字に寝かされ、七転八倒を文字通り体験した。

 そんなでも、前鬼ぜんきの凄いのは、視線のやり方や重心の位置、なぜそのポジションにいることが良い悪いをもイチイチ指摘して解説までしてくれるところ。

 格闘教室を開いたら、1万人は集まるんじゃなかろうか。


 そんなこんなで夕食の時間。

 ステーキの時間です。


 そりゃもう堪能しましたよ。

 焼き具合も抜群で、ちゃんと中心まで火が通っているのにジューシー。

 鹿肉ってジビエだからクセがあると思ったけど、そんなこともなく、ただただウマイ。

 上に掛けられたステーキソースが絶妙。和風に仕上げたのか、鹿肉に非常にマッチする。

 思わずごはん3杯おかわりした。


 アヤメの用意してくれた果物も、リンゴみたいなもので、甘酸っぱくて口の中をスッキリさせてくれる。


 おいしかった♪

 ごちそうさまでした。



余談


「サトちゃんも一緒に食べられたら良かったのにね」

『ご一緒させて戴いておりますよ』

「え?食べてるところ、見たことないよ」

あるじ様が食すればわたくしのお腹も満たされます』

「そうなの?

二人分の食欲だったのかぁ。

いやぁ、こっちに来てから我ながらよく食べるもんだと思ってた」

『ええ、なので遠慮なくお腹を満たされませ』

「うん、いっぱい食べるね」



余談


 湖にて。

 アヤメとタマモも釣り大会に参加するということで人化した。

 アヤメはご存知の通り、元気はつらつ美少女に。

 タマモは、着物を着崩した妖艶な美女に。

 扇子がよくお似合いだこと。


「勝負にゃ!」

「フフン。あちきに挑むには千年は早いとまだお分かりにならなくて?」

 釣竿を受け取るや否や脱兎の如く消え去る二人。


 しかしてその釣果はいかに。

 前鬼ぜんき8匹、後鬼ごき7匹、アヤメ2匹、タマモ1匹と相成りました。

 数は十分ということで、そのまま塩焼きでみんなのお昼ごはんとなりましたとさ。


 え? 僕?

 参加してないよ~。

 そりゃちょっとは釣糸を垂らしていたけど、みんなでする雰囲気って大事じゃん。

 釣り針を投げ入れたポイントに、たまたま魚が生息してないってこともあるかもしれないし。


「来た!」

「こちらはもう5匹目です」

 次々と上げていく前鬼ぜんき後鬼ごきを横目に、ルルル~♪という幻聴が聞こえてきた。


 誰にも得手不得手ってあるじゃない?

 神様が微笑んでくれないこともあるんだ、きっと。

 決して僕は悪くない。悪くないんだ。

 神様のバカヤロー!



余談


「ほんに、次郎様はお可愛いらしゅう」

「そんな当たり前のこと。

毎朝毛繕いしてあげてるんにゃ」

「今日の前鬼ぜんきとのやり取りも、あっちにコロコロこっちにコロコロ。その様が愛らしゅうて愛らしゅうて」

 そんな嗜虐的な発言とは裏腹に、タマモの頬が赤く染まる。


「コロコロ?

なんか楽しそうだにゃ、それ。

あたしとも遊んでくれないかにゃ?」


 そんな妄想している二人に挟まれ、次郎は健やかに寝息を立てていた。

 主人公は釣りが苦手なことが発覚しました(笑)。

 神様はうまくバランスを調整をしているようです。

 ……筆が勝手に進んでこうなってました。

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