第4話 モーニングコーヒー
昨日に続いての投稿です。
ちょっと短いですが、次話も投稿しますよ。
ライトノベルって、こんな感じでいいのかなぁ?
おはようございます。
異世界の朝です。気分の良い朝ですね。
ほら、鳥達のさえずりも聞こえてくる。
時折遠くで「ぐおぉー」って聞こえるのは無視しましょう。
『おはようございます。主様』
「おはよう。サトちゃん」
顔を洗おうと外に出てみると、屋根付きの炊事場が出来てる!
その傍らで後鬼が調理している。
「あら、ご主人様。おはようございます」
「おはよう、後鬼」
はいっと、歯ブラシとコップやタオルなど洗面セット一式を渡され、洗面台の方へ促される。
「あちらの瓶に水を満たしていただけますか」
はいはい。水当番は僕ですね。喜んでやります。
瓶に水を満たしながら顔を洗ってると、前鬼が森からやって来た。
「ご主人様、おはようございます。
鳥の卵を調達して参りました」
おおっ、でかした!
朝食には、やっぱりこれだね。
「おはよう、前鬼。やったね!」
「では、朝食に使ってもらうとしましょう」
そう言いながら、手のひらに10個ほどの卵を携え、嬉しそうに後鬼の下へ向かっていった。
シャキシャキの野草サラダに目玉焼き。トリガラスープにトースト。
そう、パンですよパン!
後鬼の作る料理なら和食かと思いきや、洋食でした。
サラダに何かしらのドレッシングがかかっており、野草を噛み締める度に甘さやちょっとした苦味までバランス良く調和してくれる。
目玉焼きには塩胡椒だけとは言えない風味豊かな味付けが為されており、口中が幸せに満たされた。
火の通し方も抜群で、黄身もトロリとしてるんですよ。トーストにちょんちょんとつけて食べちゃった。
昨日の晩ごはんの鳥の骨からダシを採った?スープもコクがありながらあっさりしていて、すすむすすむ。
オニオンスライスが甘みを出してる。(この森で玉ねぎは採取出来てないけどね)
トーストは、ジャムとマーガリンのお好きな方をどうぞ、と用意してくれる万全さ。
最後にコーヒーまで。ミルクと砂糖を添えて。
当然僕は両方入れた。5歳児だからね。
そんな朝食後、みんなとこれからのことを打ち合わせしていく。
(食べながら話をしていこうと思ってたけど、後鬼の料理が絶品過ぎて、食べるのに夢中で忘れてたのはナイショ)
サトリからこの異世界と自分の境遇の説明を受けた前鬼と後鬼。
「では、当面の行動計画としては、周辺の調査及び開拓となりましょうか」
「そうだね。前鬼の言う通りかな。調査が優先だけど。
三方に分かれて調べるのが効率的……」
「反対です」「反対いたします」
おおう、二人揃って。
「我らは護衛として召還されたはず。
ご主人様の側を離れる訳には参りません」
前鬼に続き、後鬼も片手を挙げながら、
「ここは異世界。私どもの知見外のこともあるやもしれません。
ひとしきり慣れるまでは、集団行動が望ましいかと愚考いたします」
そっか、そうだよね。
「うん、わかった。全員で行こう。安全第一でね」
『賢明なご判断です』
「よし。準備してから出発しよう」
……準備とは、自分がお着替えするだけでした。
さあ、探索開始です。
さらに投稿しますよ。
サクサク進めます。