乙女ゲームのヒロインの子
「う~~~ん」
なんだかすっごくよく寝た気がする。目を覚ました私はこしこしと目をこすった。
寝すぎたせいかな? なんだか身体が重い。伸びをしてみると、バキバキ音がするくらい全身凝ってるのがわかった。
まるで久しぶりに体を動かすみたい。違和感がすごい。
私何してたんだっけ……。なんだか回らない頭で考える。
そうだ。昨日は憧れの学園に入れる不安と期待で落ち着かなくて、いつもよりだいぶ早めにベッドに入ったんだった。でも全然寝付けなくて、それで……。なんだっけ。思い出そうとすると頭痛がする。頑張ってみたけど、どんどん頭痛がひどくなるから諦めて後回しにした。
というか、なんだか周りが明るすぎる気がする。もしかして、寝坊しちゃった?
その可能性に気付いた途端、血の気がひくのを感じた。初日から遅刻とかあり得ない!
慌てて時間を確認しようとして、ふと気付いた。
ここ、私の部屋じゃない!?
ベッドも寝心地最高のふわふわで、レースとフリルで彩られた天蓋までついてる。頑張って入れた刺繍だけが飾りの、私の硬いベッドとは全く違う。慌てて周囲を見回すと、ピンクを基調にした、まるでお姫様が使ってるような可愛らしい部屋だった。思わずうっとり見とれてしまい、慌てて首を振る。
え、誘拐? でも私なんか誘拐する意味ないよね? それに、もし誘拐だとしてもこんなに素敵な部屋に寝かせる……?
状況がわからなくてあたふたしているうちに、不意に扉が開いたかと思うと、部屋に一人の女の子が入ってきた。
目をまん丸に見開いて驚いているその子は、女神様のように美しかった。
丁寧に手入れされているであろう黒髪は少し紫がかっていて、光の加減で色が変わり神秘的だ。
瞳も美しいライラックカラーで、キラキラ輝くその瞳は、まるで宝石をそのままはめ込んだよう。見開いているから、その綺麗な色がしっかり見れてなんだか得した気分。
……って違う! びっくりしてるのどう考えても私のせいだよね!?
というかもしかしてここあの子の部屋かもしれない。だとしたら私とんだ不審者だよどうしよう!?
とりあえず怪しいモノじゃないんですってことを伝えないと……いやでも私どこからどう見ても怪しいよね!?
「マリア……! よかった、無事に目が覚めたのね……!!」
慌てながらとりあえず弁明しようとする私より、女の子が動く方が早かった。
急に走り寄ってきたかと思うと抱き着かれてびっくりする。わ、すっごくいい匂いがする……じゃなくて、初対面、だよね? こんなに綺麗な子と知り合いだったら忘れるはずないし。
「あの、どなたですか? お会いしたことがありましたか……?」
恐る恐る恐る恐る問いかけると、女の子は潤んだ眼を悲痛にゆがめた。
「……! あぁ、やはり記憶がないのね。どこまで覚えているか教えてもらえるかしら」
「えっと……、入学式の前日、緊張して中々寝付けなかったこと、まででしょうか……」
「やっぱり、そうなのね……。そうね、うん。全部説明するわ。私はイザベルと言います。気軽にベルと呼んでもらえると嬉しいわ」
にこりと微笑んだ女の子ーーイザベルは、私に起こったことを色々と説明してくれた。
なんと今はもう私が入学してから一年経っているらしい。記憶のない期間、私は大きな事件に巻き込まれていたそうだ。王族も絡むような大事件だった、らしい。
そこで私はイザベルを救った代わりに大怪我を負い、長い間意識が戻らなかったそうだ。
ここはそんな大恩人である私のために用意した部屋で、好きなように使ってほしいというイザベル。
理解が、理解が追いつかない……。
というか、こんな素敵な部屋をぽんと用意できるって、もしかしてイザベル大金持ちだったりする? 見惚れるくらい優雅な所作なところを考えると、もしかして、貴族だったり……?
恐々尋ねると、侯爵家の一人娘らしい。ひぇ!? なんで私そんな方と仲良くなってるの!?
「あの、イザベル様……。私何も覚えてなくて大変な失礼を……」
蒼白になって謝る。そんな雲の上の人とベッドから降りずに話しちゃってるなんて、なんて無礼なことをしてしまったのか。
というか、私寝巻だよねーー!? ちらりと自分の服を確認すると、シンプルだけどところどころに繊細なレースや刺繍があしらわれた、可愛らしいネグリジェだった。とっても可愛いけど、やっぱり寝間着だよね? どうしよう!?
「マリア……。気にしないでと言っても貴方の性格なら気になると思う。でも本当に私への態度は気にしないでほしいし、用意した物も遠慮せず受け取ってほしいの。貴方は私のすべてを救ってくれた。これくらいのことは恩返しにすらならない程、私は貴方に救われているのよ」
そっと手を握りながら、イザベル様は真摯にそう言われた。
困惑しながらイザベル様を見る。先ほどイザベル様をかばって大怪我をしたと聞いたが、それだけでこんなに感謝されるものだろうか。
不思議に思っていると、顔に出ていたのかイザベル様は迷うように目を伏せ悩みだした。美しい顔が悲痛に歪められ、あまりに苦しそうで、辛そうで、そんなに言い辛いなら答えなくてもいいと言おうとしたところで、覚悟が決まったのか、こちらを真剣な顔で見つめてきた。
「本当は、教えたくなかったのだけど……。マリア、貴方は悪魔に乗っ取られていたの」
「悪魔……?」
悪魔なんて、絵本でしか見たことがない。空想の存在と思っていたから現実感がなくて、イザベル様の言葉にポカンとしてしまう。
なんでも、人間達に大混乱を引き起こすために悪魔は私を乗っ取り、様々な悪逆非道な行いをしていたらしい。えぇ、私そんなご迷惑を……!?
後始末はイザベル様が全部終わらせているから気にしなくていいと言われて恐縮する。これ、どっちかというと私が恩を受けている側ではないでしょうか。
そう思う私に気付いたのか、イザベル様は慌てたように首を横に振った。
「違うの! マリアには本当は関係ないことだったのよ!! 私に巻き込まれてしまったの……。光の魔力は悪魔の大敵だもの。本当なら貴方が乗っ取られることなんてなかったの」
イザベル様は泣きだしそうに瞳を潤ませる。震える手を思わず握ると、へにゃりと眉を下げられ一筋涙を流された。
「狙われていたのは私。私の属性は、闇、なの……。魔に一番近い力だから、依り代に丁度いいと狙われていたのよ」
いわく、イザベル様は闇属性だから周りから嫌われ、孤立しているそうだ。そこに私が現れ、そんなこと気にしないと友達になったらしい。
ちらりとイザベル様を見る。今まで見たことない程美しい人だ。こんな人が寂しそうにしていたら、何も考えずに声をかけてしまうかもしれない。
確かに闇属性って絵本とかでも悪者の魔女や魔王が使う属性で、あんまりいいイメージがない。それでも結局は使う本人次第だと思うし、私の光属性だって悪用することも出来るはずだ。それだけで避けるなんて絶対おかしいと思う。
そう言うと、イザベル様は嬉しそうな笑みを浮かべられた。
「前も貴方はそういって、誰も触れようとしなかった私の手をとってくれたの。私がどれだけ嬉しかったか……。でも、そのせいで貴方が身代わりになってしまったの」
私とイザベル様はすぐに仲良くなり、常に一緒に行動していたらしい。
でも、そこに悪魔が現れた。狙われたイザベル様を庇い戦った私は、魔法がまだ未熟だったこともあり、負けてしまったらしい。最後の力を振り絞りなんとかイザベル様だけは守りきったが、そのせいで魔力を使い切って抵抗できなくなり、悪魔の依り代になってしまったという。
「私は無力で、何も出来なかった……。マリアも私以外との交流がほとんどなかったから、悪魔に乗っ取られての行動だということを信じてもらえなかったの」
それで自分で何とかするしかなくて、私を救うのに一年もかかってしまったのだという。
むしろ一年で何とか出来るなんて、イザベル様はどれだけ苦労されたのだろう。よく見ると、白百合のように美しい手なのに、爪は短く整えられていて、ところどころマメが出来ている。努力している人の手だ。
きっと必死になって私のために頑張ってくれたのだろう。そう思うと胸がいっぱいになってしまう。
「マリアは関係なかったのに、本当にごめんなさい……! 私が、私が乗っ取られれば良かったのに……!!」
こらえきれなくなったのか、ポロポロ涙を零しはじめたイザベル様を思わず抱きしめる。
イザベル様だって被害者だ。悪魔に狙われ、さらに自分を庇って友人が犠牲となってしまったのだ。しかも、周りに頼れる人もいない。どれだけ恐ろしかっただろう、怖かっただろう。
そんな中でも必死に努力し、私を助け出してくれた。感謝してもしきれないほどだ。
「イザベル様、あまり気にしないでください。覚えてないですけど、私は友達を助けられたことが誇らしいです。それに、イザベル様が悪魔を倒してくれたんですよね? 私こそ、助けてくれてありがとうございます」
「私を恨んでいないの……? 私のせいで、貴方は一年も時間を奪われてしまったのよ。それに……、貴方の評判も最低になってしまった」
「……ちょっと怖いんですけど、私を乗っ取った悪魔って何してたのか教えてもらえますか」
迷うように瞳を揺らしながら、イザベル様はぽつぽつと教えてくれた。
相性の悪い光属性である私の体を乗っ取った悪魔は、そのせいでほとんど魔法が使えず危害を加えるようなことはしていないらしい。私のせいで死んだり怪我をした人がいないことにまずほっとする。
では何をしたかというと、人を誑かし、人間関係をごちゃごちゃにしたらしい。魅了魔法くらいだったら使えてしまったそうだ。
「それに、マリアは本当に可愛らしいもの。それもあって、少し微笑むだけでも皆虜になっていったわ」
「そ、そんな大したものではないかと……」
どっちかというと、イザベル様の方が美しいし可愛らしいと思う。どさくさ紛れに抱きしめてしまったけどいい匂いするし柔らかいし。私も身長が高いほうではないけど、さらに小柄で腕にすっぽり収まってしまっている。話すのが怖いのかちょっと服の裾を握られてるのも可愛すぎて、私が男だったら危なかったと思う。
今さらだがこれ抱きしめたままでいいんだろうか……。イザベル様は嫌がっていないとはいえ、めちゃくちゃ不敬なのでは。そっと離れようとすると、とても悲しそうな顔をされたので動きを止める。
……まぁ、いいか。イザベル様はこんなことで処罰とかされない方というのは短い付き合いだが信じられる。嫌がられてないなら問題ないでしょう。
「悪魔は色んな男性を魅了したわ。その中には、高位貴族や王族の方もいらっしゃったの。私が貴方を助け出す前に、貴方はすっかり毒婦のように扱われるようになってしまった……。
あ、でも安心して。今はもう問題ないの。皆様の婚約がこの際だからって見直されて、本当に好きな相手と一緒になられたのよ。今は皆様好いた方と一緒になれて、幸せに過ごされているわ」
「うぅ、でもご迷惑おかけして本当に申し訳ない……。今更ですがその方々に謝りたいです」
「マリアのせいじゃないわ! それに、その、言いにくいのだけど……、貴方は処刑されたことになってるの」
「処刑、ですか……!?」
驚いて声をあげると、イザベル様は申し訳なさそうに眉尻を下げ、またポロポロと泣き始めた。
そっと背中を撫でるとさらに泣かれて慌ててしまう。
「な、泣かないでください。イザベル様がされたことなら、何か意味があるのでしょう?」
「……えぇ。不満を抱く周りを宥めるのも限界だった。貴方が平民だからって始末してしまおうという人もいて……。だから、不敬罪で取り締まって、他にも余罪があったから処刑されたということにして、私が匿ったの」
元々イザベル様の家は法関係の仕事をしているからそんな無茶が出来たらしい。
それで隔離して悪魔を弱らせ、なんとか倒せたそうだ。
聞けば聞くほどイザベル様、私を救うためになんて無茶をされているのかと心配になる。特に処刑されたことにして秘密裏に匿うなんて、もしバレたら大変なことになるのでは……。
顔に出ていたのか、イザベル様は私の腕の中から抜け出すとにこりと微笑まれた。先ほどまでとは違う、貴族令嬢らしい貼り付けられた笑みだった。
「マリアは気にしないで。本当は今すぐ貴方の名誉を取り返したいのだけど、準備があるの。でも、何不自由ない暮らしは保証します。欲しい物があれば何でも用意させてもらうから気軽に言ってください。
……大丈夫。少しの間だけだから」
では、と去ろうとするイザベル様の手を咄嗟に掴む。すごく嫌な予感がする。
私の名誉を回復すると言っても、悪魔憑きなんてそう簡単に信じてもらえるはずがない。
……私は最近両親を亡くしている。途方にくれていた時に、光魔法の適性があるということがわかったのだ。それからすぐに故郷から出て魔法学園があるここに引っ越してきた。
友人や知人はまだいない。入学してからもイザベル様とだけ交流していたのなら、私の性格が全然違ったとしても指摘できるのはイザベル様だけ。でも、誰にも信じてもらえなかったからこそ、イザベル様はお一人で頑張ることになってしまったのだ。
では、悪魔憑きということが信じられないならどうすればいいか。簡単だ。別の理由だったことにすればいい。
おとぎ話の魔女が頭をよぎる。絵本では、人を操り様々な悪いことをしていた。もし、同じ闇属性のイザベル様が同じことを出来ると言ったら? 私を操っていたと嘘の告白をしたとしたら、信じる者は出てくるだろう。それこそ、悪魔に操られていたというよりそちらの方が信憑性が高い。
実際に闇属性であるイザベル様がいるのだから。
「イザベル様、私のためにすべての罪を被る気ですね?」
「……あら、何故私がそんなことをしなければならないのかしら」
「わかります。だって、貴方はずっと私のことを考えて、私のために動いてくれています。
……もし私の考えが合っているなら、イザベル様が私を操っていたことにするんですよね? そんなことが出来るとなれば、どうなるかなんてわかるでしょう。いくら貴族令嬢でもただではすみません。よくて見張りがついてずっと監視されることになるでしょう。もし危険だと見做されたら、それこそイザベル様が処刑されるかもしれないんですよ」
そういうと、イザベル様は真面目な顔でこちらに向き直った。
「覚悟の上よ。貴方が幸せになれるなら、私はなんだって出来るわ」
真剣な瞳に息がつまる。
私がしたことなんて、大したことではない。手をとって友達になる、そんな普通な、誰にだって出来ることだ。多分、相手がイザベル様でなくても同じことをしていた。
でもきっとイザベル様にとっては、それこそ世界を変えるような出来事だったのだろう。そう考えると泣きそうになる。
イザベル様は今まで闇属性ということでどれほどひどい目に遭ったのだろう。私が、私だけでもずっと味方でいたいと強く思った。
「私を幸せにしたいというなら、イザベル様も幸せになってください。私、貴方が犠牲になった世界で笑えません」
「!!」
驚いた顔をするイザベル様。
誰かの幸せに自分が必要なんて、思ってもみなかったという顔だった。今までのイザベル様の境遇を思うと胸が痛む。こんな当たり前のこともわからないなんて。
自分を犠牲にしてでもイザベル様を庇い、悪魔に取り憑かれた私の気持ちがわかる気がする。
こんな危なっかしくて純粋な人、ほっとけるはずがない。
「私、両親が死んでしまって、親戚もいなくて、一人ぼっちになってしまったんです。今までいた友達も、光属性の魔力があるってことで距離が出来てしまって……」
私は何も変わっていないのに、周りだけ変わってしまった。
友達は皆魔力はなく、私だけ魔力があることがわかったのだ。魔力がある人は将来の選択肢が増える。
学園に通えるのもその一つだ。普通の平民が通える学園なんてなくて、唯一受け入れてもらえるのが魔力持ちなのだ。
さらに、私は希少な属性だという光属性。昨日まで仲良くしていた子達に遠巻きにされて、嫉妬の目を向けられるのは悲しかった。
「それで、私学園で一番大切なものを見つけよう、それがあるだけで生きていけると思えるものを見つけて、それをずっと大切にしようって決めてたんです」
今まで大切にしていたものがすべてなくなってしまったから、何か大事な、自分だけの宝物を見つけようと、そう決めていた。
じっとイザベル様を見る。私のために一生懸命になってくれる人。優しくて、繊細で、今まで苦労してきただろうに、ちょっとしたことで幸せそうに笑える、とても美しい人。
出会ってすぐだというのに、私はイザベル様が大好きになっていた。きっと、記憶を失う前の私も大好きだったんだと思う。
「イザベル様、私の一番大切なものに、宝物になってください」
「へ……?」
驚いたように目を見開くイザベル様に微笑む。
きっと私はイザベル様に会うためにこの学園に入ったのだ。彼女を助けたのも運命だろう。そう思えた。
美しい瞳に見る間に涙が溜まっていく。そっと抱き締めると、イザベル様は戸惑ったような顔をしたけど、拒まなかった。
「私、イザベル様と一緒にいれるならなんだって平気です。外に出るのが不味いならずっと家にいます。居候みたいになるのは申し訳ないので、お手伝い出来ることがあったらさせてください。
私と一緒に、幸せになってください」
「そんな、私なんかが……」
「なんかじゃありません。私の大切な人です。駄目ですか? 私、きっとイザベル様となら幸せになれると思うんです」
「駄目じゃ、ない……! ずっと一緒に居てくれるの? 本当に?」
すがるように聞いてくるイザベル様に笑顔で頷く。
ポロポロ大粒の涙を溢しながら、イザベル様が抱き返してくれた。
私も強く抱き返す。なんだか泣けてきて、私も泣いてしまった。
しばらく部屋には二人の泣き声だけが響いていた。
お互いの目が真っ赤に腫れた頃、泣き止んだ私達はなんだか照れくさくて微笑みあった。
敬語も様つけも外して欲しいと頼まれて了承する。
嬉しそうなイザベルはとってもかわいかった。
「それにしても、闇と光って、私達なんだか対みたいだね」
私がそういうと、きょとんと眼を見開いたあと、イザベルは心の底から嬉しそうに、ふわりと笑った。
光をまとったような、そんな素敵な笑顔で胸がどきんと音を立てるのを感じた。
問題は山積みだ。これからいっぱい苦労すると思う。
でもきっと、二人ならどんな困難も乗り越えられる、そう感じられた。
完結しました……。
光属性のヒロインなのでハッピーエンドに持ち込んでますが、色々虚構の上で成り立ってるのでバレたら一悶着ありますね。
最悪無理心中かイザベルが憎しみすべて受け止めて死ぬかな……。イザベルはマリアのためなら命を惜しまないので、この後どうなるかはマリアの手腕次第。
ちなみにイザベルは自分のことに関しては全然原作変えてないので、闇属性のせいで両親から疎まれていて家庭環境最悪です。
一人娘なのに従兄弟であるアドネスと婚約してるのも、結婚し、跡を継がせた後に始末するつもりだからです。イザベルがいなくても血を存続させられるように血縁関係のアドネスが婚約者なんですね。
アドネスはイザベルが疎まれて環境最悪なのは知ってますが、見てみぬふりしてます。
それもあって原作のイザベルは自分の闇属性を疎み、憎んでいたため全く使いこなせず暴走させてしまったんですね。
転生イザベルは両親の愛とかどうでもいいので、とっても穏便に隠居してもらう予定。