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just like stop motion  作者: 立夏
4/7

2年目

わたし達は他愛もない話をして「またね」と別れた。

次があるのかわたしは半信半疑だった。しばらく着信を意識する日々が続いたものの、そのうちきっと来ないのだと、彼からの連絡を待つ気持ちを消し去った。


一年たったある日、また彼から誘いがあった。

「ご無沙汰してます。会えますか?」と。


そしてわたしたちはまた、途中下車した彼と、駅の構内の静かなカフェでお茶を飲んだ。彼もわたしも別段空腹でもなく、ただゆっくりできる場所があればよかったので。

「2度目があるとは思ってなかった。また10年くらい放置かと思った」

わたしはそう言ってちょっと彼を揶揄った。

「それも考えた。考えたけど無理だった」

「無理って」

わたしは軽く聞き流す。


突き詰めて何が得られるだろう、わたしはここでこうやって顔を見ることができる奇跡だけで、これほど癒されるのに。



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