071_蛇くんの恋愛観とか家族愛とか。
「別に血のつながっている家族が、
誰とどう恋愛しようと、
同衾しようと、それは彼彼女たちの自由であるし、
幼いが故の無知という話でなるならば、
神の血脈という権能によって、
それは避けられているはずであり、
そうでなくとも、それには後で神話としての意味が、
追いかけてくる手筈になっていますので、
放任ではありますね」
嫉妬はしないのかなという軽い問いかけから始まる、
ミカドとの問答です、
答えているのは我らが蛇くんことナギ少年。
「独占欲とはないのですかね?
というか神様ならあって然るべきものでは、
実際、その遠くない血脈である私のもありますし、
その為に、実際、
都とそれにまつわるあれこれは、
かなり執着しているわけではありますが」
おじゃおじゃと神様の性質を語るミカドです。
「所有権というか感覚という意味合いでは、
私が認識できる範囲で、
無意識に主張することもあるけれども、
それは守るべきものであるとか、
逆に私をるように働くものであるとか、
そういう関係性であったり、
関わりであるだけの話であり、
留めておくものではないという意識が強いですかね、
こう、どちらでもありどちらでもないというか、
その瞬間この手の中にあれば良い、
必要な時に十分な量、満たされていれば、
あとはどうでも良いという、
まあ、傲慢ではあるのではあるわけですが、
なんというのでしょう?
神様目線であるのでしょうかね、
まあ、本質が獣というか爬虫類というか、
異形ではあるのですよ、精神は神様として正しく、
獣としては歪んでいる、ように見せて、
実のところ、圧倒的な能力でねじ伏せてしまっている、
まあ、理不尽の権化ではあり、
そうであるからこそ、
何事にも拘らないようにもできるし、
とことん突き詰めて拘ることもなす、
趣味に生きているというか、
存在自体が趣味的な娯楽的な、快楽的な、
刹那的な何かではあるのであるけれども、
同時に、不変的な長命のもしくは、
永遠不滅の何かを性質として得ているわけで、
一切が些事であると言えるということは、
些細が重要であり、骨子であるとも言えるという、
矛盾の塊とも言えるかもしれず、
ああ、まあ、言語化できるようなものでもないというと、
身も蓋もないのでしょうかね?」
長広舌で語るのありますが、
実の所中身が無い話ではあり。
「中身が無いことが
重要なということであるのであるかもしれないなぁ、
我々神の血脈は、構造である、現象であるということが、
しみじみと分かる、ような気にされるわけではあるが、
これもまた何かの誤魔化しであるのであろうなと、
錯覚とか、誤った悟りであるということが、
確かな気がするな」
わかったようなわからないような。
「まあ、
その時の気分で動くという、
首尾一貫性のなさもまた、神性の表れではあるのか、
環境に左右されやすいという性質もあるのでしょうね」
蛇くんの恋愛観というか思考元のお話でした。




