031_蛇くんの圧迫面接、ただしする方。
目の前で、瀕死状態の男性、ちょっと偉そうな格好をしている、
を見下ろしつつ、
いやどうしましょう?
こちらを見ないでください、
あなたがやれと言ったんでしょう?
ここまでやれとは言っていない、
などと視線で結構複雑な会話、
そうでもないですね、
よくやりそうな、紋切り調な対話を、
しているのは、
蛇君ことナギ少年と、
男先生こと、学園術師特別顧問にして、
都の防衛機構を主体的に担う役所の痩身の博士で、ございました。
いやまあ、
神様の血族であることを証明してくださいという、
要望に対して、
神力をちょっと隠さないようにして、
ちょっと指向性を持たせて、
そうしなければ、多方面に被害が出るので、
発してみた結果が、
なんというか、
身体中のあらゆる穴という穴から、
出てはいけないくらいの量の、
液体が出ている、
ちょっと偉そうな、方の惨状なわけであります。
「私は悪くない、社会が全部悪いんだ、って、
こういう時に言う台詞でしたっけかね?」
ちょっと乾いた笑をあげつつ、ナギくんです。
「あー結果としてはやりすぎではありますが、
まあ、大は小を兼ねるとも言いますし、
おおむね大丈夫では?
と言うか、大丈夫と言うことにしておかないと、
多方面から文句がでそうではありますね」
無表情で返す、男先生です。
「多頭大蛇の大神そのものを、
血統術での召喚することはしなくてよかったですね」
さらっと怖いことを言います。
「やめてくださいお願いします」
「そうですよね、こんなことで、
親を喚び出すのもちょっと、ね?」
「認識がそっちですか、そうですか、
いやまあ、親を呼んでいますと言うのは、
学生にはちょっと気の重い言葉ではありますが、
違うそうじゃない」
「?」
「都を滅ぼす気がないなら、やめていただきたい、
せめて親を呼ぶならば母親に、
いやそれも結構まずいような気がしますね」
「そういえば、こっちでの親代わりは、
先生でしたっけ?」
「どうやって返上しようかとか、
生贄先を誰かに押し付けようかとか、
考えているところですが、
施設諜報組織の長とかどうでしょうか?」
「倫理観的に問題があって、
相乗効果で被害が大きくなりそうなので、
保護者候補には最初から入ってないそうです、
母曰く」
「どこの世も、まじめなものが
損をするようにできているのですね、
神は死にましたか?」
「神様を前にしてそこまで言える方の、
どこがまじめまのでありましょうかね?
ともかく、これからどうしましょう、
もう一回威圧して、起こしましょうか?」
「やめてください死んでしまいます、
人を呼んで色々片付けもらいましょう、
しかし、
話が進んでいないというか、
始まってもいない段階で、
こうだと、先は長いなぁ」
蛇くんの圧迫面接、でした。




