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もう何も望まない私を、騎士公爵だけが手放さない  作者: SoL


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1/9

Prolog.

 夜道を走る靴音が、やけに大きく響いていた。

 息が苦しい。胸が痛い。けれど立ち止まれなかった。


「……待ちなさい」


 背後から伸びてきた声に、全身が凍りつく。

 振り返らなくても分かった。

 この声の主を、私は知っている。


「こんな時間に一人でいるなんて、無防備だね」


 指先が、私の腕に触れようとした、その瞬間。


 金属の擦れる音とともに、低い声が割って入った。


「――彼女に触るな」


 視界の端に、銀色が閃く。

 騎士の装いをした青年が、私と男の間に立っていた。


「あなたは……?」


 限界に近い力を振り絞り、発した言葉。

 男は舌打ちをして、姿を消した。

 誰かに抱き留められた感触だけが、微かに残った。


 ――ああ、もうどうでもいい。


 そんな考えが浮かんだところで、意識は闇に沈んだ。


 次に目を覚ました時、

 私は外の世界から切り離されていた。

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