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04 宇宙規模プレゼン:食は文化の架け橋

 宇宙船ノヴァ・セレニティの中央ホール。

 数千人のクルー、異星種族、そして遠隔通信で銀河各地にいる人々がリアルタイムで接続している。

 タツヤは静かに立った。

 前には、透明ディスプレイに光る食材の分子模型と、フードAIの動作映像。


「皆さん、食はただの栄養ではありません。」

 タツヤの声は落ち着いているが、全員の心に届く。


「言葉だけでは伝わらない、文化や感情があります。

 味覚、趣向、お袋の味。人生観まで反映される。

 料理には作り手の愛情が注がれ、食べる側は感謝を示す。

 この感謝と尊重は、地球人だけでなく、どの文明でも共通です。」


 ディスプレイには、地球の家族の食卓、火星コロニーのランチ、異星文化の食儀式が交互に映し出される。


「私たちは、食を通じて互いを理解し、尊重することができる。

 異なる文明でも、共に命をいただくという行為に喜びを見出せるのです。

 愛情、感謝、共感。これこそが宇宙をつなぐ架け橋になる。」


 画面の端には、興奮して頷く人々と、眉をひそめる若い外交官たちの顔が映る。

 青二歳の若者たちは言った。

 「理想論だ、現実はそんな甘くない!」


 タツヤは微笑む。

「甘いかもしれません。

 しかし、理想を掲げなければ、宇宙は変わらないのです。

 私たちは、文化と感情の力で宇宙を少しずつ変えることができる。」


 リアルタイムで流れる映像と声は、銀河の彼方にまで届き、共鳴する人々の心を震わせる。

 そして、反発する者たちもまた、深く考えざるを得ない。

 タツヤは確信した、この瞬間、宇宙の一部が少しだけ変わったのだ、と。



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