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23 覚醒と決意

 研究室に戻ったタツヤは、装置の光を見つめながら考えていた。

「静かに実験しているだけのはずが…」

 彼の通信端末に、レイナ・クアールからの暗号化メッセージが届く。

「タツヤ博士、連邦内部で貴殿の技術が議題になっています。

 軍事利用の動きもあり、倫理・外交面での対立が深刻です」

 タツヤは息を呑む。

「まさか…こんなに早く気づかれるとは」

 彼は弟の方を見て微笑む。

「俺たちの技術は、ただ物を移動させる道具じゃない。

 文明や生命、銀河規模の未来を変える力だ」

 弟は目を輝かせ、頷く。

「兄ちゃん…どうするの?」

 タツヤは決意を固める。

「待っているだけでは、誰かに使われるだけだ。

 自分たちの意志で、この力を正しく導く」

 彼は装置の制御パネルに手を置きながら、心の中で誓った。

「技術を守り、倫理と文化を尊重しつつ、銀河規模での調和を作る」

 その夜、星空を見上げながらタツヤは思った。

 技術の可能性を最大限に活かすには、自ら行動するしかない。

 ただの発明者ではなく、銀河の秩序を見守る役目を担う者になる。

 遠くで星々が瞬く中、彼の決意は確かに光となった。

 銀河規模の運命に介入する、天才の覚醒の瞬間だった。

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