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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第二章 魔大陸編
93/95

【第18話】 再会     

今晩は。

投稿です。

 エノン!


 見つけた!

 やっと会えた!


 ローロンサ!フォローを!

 エ・ノ・ン!

 戦っているエノンがこちらを一瞬見る。



 え、違和感!?


 目を逸らし、再び膨大な魔力を扱い、敵を薙払うエノン。

 次々に粉砕されていく機械生物。


 な、なんだあの攻撃!?


「魔人デス、確実に勇者、魔王に傷を付けられる存在デス」


 何があった!?エノン?

 それでも機械生物の進軍は止まらない。

 大地を覆う蟻のように蠢き、次々に進軍してくる。

 何体いるんだ?大地が埋め尽くされているけど?


 機械生物からの一斉砲撃が始まる!


 あれ、地形が変るぞ!


「介入する、エノンの敵は私の敵だ!」


「反対デス、それこそ魔王、真杖ア・ダウの意図するところデス」


 その時、進軍してくる機械生物の中央部で、大爆発が起きた。


 ドゴオオオオオオオオオオンッ!


 火山の噴火のように天に駆け登る噴煙、揺れる大地。

 爆風が周囲を駆け巡り吹飛ばす!

 機械生物の残骸が、私達のところまでバラバラと降ってくる!

 

 挿絵(By みてみん)


「「あ、ごめん、ちょっと加減が分からなくて」」


 綺麗にハモる美観と玲門。

 え?何したの?何しているの?

 あ、これって、もしかして!


「夢の中で教えてもらったの、凄く難しいって聞いたんだけど」

「私達ならできるって!」


 誰だ?これ教えたの!

 ゴルちゃん?シルバーっち!?

 いつの間に使ったの!?

 でもこれ、水蒸気爆発魔法、真杖ア・ダウも使えるはず!

 なぜ使わない?


「アッキーは簡単に使っているかも知れないけど、これ、結構難しいのよ?」


「そうそう、まず、調整が難しくて爆発しないの」


 まあ、調整は難しいかな?


「マスター、撤退しています」


 え?なに?ローロンサ?

 あ、引いていく!

 異形の機械生物がじわりじわりと攻撃しながら引いていく!

 湧き上がる歓声。振り向くと傷だらけの妖精達が武器を手に叫んでいた。


「エンキドウ!我らが救い主!」

「エンキドウ!」


 エンキドウ!?

 エノンじゃないの?

 そのエノンが近寄ってくる。


「……何者だ」


 !?


「エノンちゃん、玲門よ?」

「レイモン?知らぬ名だ」


 !?


「え?エノンちゃんだよね?私、美観よ、分からないの?」

「誰だお前?エノンは前世の名だ、今の私はエンキドウだ」


 !?


「アイさんは?」


 玲門が尋ねる。

 その声は、少しだけ震えている。


「お前達、アイお母さんを知っているのか?ならここにアキはいるのか?」


 !?


 どういうことだ?

 知らない?

 何があった!?


「アンアン」


 エノン!私だよ!


「なんだ?イヌ?食料か?」


 えええええっ!?

 食べちゃうの!?

 私の声が聞こえていない?念話がうまく伝わらないんだ!

 それに、記憶が?


 あ、勇者桃太郎、何か言っていたな?

 次元航行は魂、魄、意思に負担が凄い?

 美観と玲門の場合、勇者小角が憑依しているけど、それでもベースは人族、普通なら耐えられないとか?


 ならば、エノンとアイお母さんは?


「エンキドウ、この方達は?」


 エルフ?服装からして参謀か?


「知らん、ン・ドント大陸の者達であろうが……敵意はなさそうだ」


 私を知らない?気がつかない?なんで?


「先程の広範囲魔法攻撃は?」


「この者達であろう、よく発動したな?水蒸気爆発魔法は結界で無効化されているはず」


 チラリ、と玲門を見る。

 結界、無効化したの?

 答えたのは美観だ。


「当然、あの程度の結界は私達には無意味よ」


 顔を顰めるエノン。


「あの程度?魔王の結界だぞ!?」


「なら、魔王が弱体化しているのでは?」


 平然と言ってのける美観。

 周囲の妖精達の顔が曇った?

 エノンも気まずそうだが?


「お前達、アイお母さんの知り合いか?エノンの名も知っているようだが?」


「ええ、会わせて欲しいんだけど?」


「エンキドウ、どうされます?」


「この魔力だ、場所はもう特定しているだろう、反対したところで意味がない。案内する、付いてこい!」


 ローロンサ、周囲警戒。


「はい、マスター」


 歩き出す私達。


「あの者は残るのか?……レイモン?」


「美観よ!情報収集よ、あと周囲の警戒。イヌを抱っこしているのが玲門、ちょっと痩せているのが私、美観よ!」


「す、すまん、そっくりだな」


 ギロッ!と美観を睨む玲門。


(アッキー、なんか悔しいンですけど!?)


 うう、私を巻き込まないで!


(アッキー!フォローしてよ!私、太っている!?)


 ……ぽよぽよ。

 頬ずりしてみる。


「ひゃっ!?ア、アッキー!?」


 玲門の方が大きい?


(……ま、まあね)


 お、機嫌直った?


 ギロッ!恐ろしいお顔で今度は美観が睨む。


 ……めんどい。


「お前達は声もそっくりだな?クローンか?」


「まあ、遺伝子は一緒だし、天然クローン?」


「あ、双子か!?」


「そうよ、珍しいの?」


「ああ、双子は天からの贈り物と言われている」


「おお、ちょっと聞いた?アッキー?私達、大事にしなさいね!」


 ん?エノン?


「主だった戦士は皆死んでしまった。今回の戦いは絶望的だったんだ。美観と玲門、まさに天からの贈り物だ……感謝する」


 エノン?本当に何があったの?

 アイお母さんは無事なの!?

 土壁の建物が見えてきた。

 半地下の建物群?

 ああ、上空からだと平原にしか見えないんだ。


 ……魔王の気配……この国の魔王か?

 だけど……これは?


「今は……ここがこの国の宮殿だ」


 !


 アイお母さんの匂い!


「アンアン!」


 私は玲門の腕を離れ、匂いの元を目指し走り出す!


「エンキドウ!地震があったが、どうした?何があった?」


 木製の、分厚いドアが開く。


「戦況はどうなった?」


 いた!見つけた!見つけた!アイお母さん!

 迎えに来たよお!

 もう家に帰ろう!

 小次郎お父さん、待っているよっ!

 私はジャンプし、アイお母さんのでっかい胸にダイブした!

次回投稿は 2023/12/15 夜の予定です。

サブタイトルは 【第19話】 記憶と再構成 です。


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