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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第二章 魔大陸編
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【第17話】 大地の国へ     

今晩は。

投稿です。

 二人の元へ向う、全てはそれからだ。

 美観、玲門、誘導して!


「いいわよ!」


 メイドン、ローロンサ、周囲警戒をお願い。


「おい、魔神アキ、俺達への恨みはこの城でチャラか?」


 一瞬にして強力な結界が周囲を包む。

 これは?ルーカス・マーカスの結界?

 破壊できるけど、厄介だな。


 ルーカス・マーカス、恨みには底がないわ。


「ああ、そうだな。復讐は気持ちいいか?」


 虚しいだけよ!でも次に進める。

 恨み続けるにはエネルギーがいる。

 そのエネルギー、他に回すわ。


「……だとさ、イー・シャンテン」


 過去の行動はリセットできない、どんなにお互い努力しても無かったこと、にはならないわ。

 チャラ?その考え自体が、無理。

 感情は足し算引き算の算数じゃない。

 まあ、感情の数値化には興味あるけど。

 あなた達魔族全員、私の知らないどこか遠くの世界で自滅してほしい、が本音よ!


「チクリもそうか?あいつは反省し、今も彷徨い続けているが?」


 !


「答えろ!魔神アキ!」


 許さない。


「即答か」


 魔族チクリ、許すはずがない!だが、危害を加えるつもりもない。


「ほう」


 彼に感謝している妖精や人族が沢山いる、でも私は許すことができない!


「怒りの魔神アキ、お前だって、いつ加害者になるか分からないぜ?それだけの力だ、簡単に周囲の者達は死んでしまうだろう。この城だって予め住人を全員避難させた……」


 何が言いたい?


「俺達の喧嘩は、周りの者にとって喧嘩じゃすまない、弱っちい人族なんざ、すぐに死んでしまう。喧嘩相手とその周囲、仲直りの方法を探している」


 魔王の中の魔王が?そのあなたが仲直りの方法を探している?


「ああ、探している。どんなにチクリが彷徨っても、あいつのやっちまった極悪非道実験の過去は消えね。惚れた奴からも決して許してもらえねぇらしい」


 誰のこと?


「さあな。だから俺が言ってやった」


 ?


「俺だけはお前を許してやる、と」


 !


「あいつ、泣いたぜ」


 私は言葉を失った。

 え?これが魔王?

 魔王って何?何者?

 相手に対して思いやりを示す?

 この時点で、もはや魔王失格では?

 力での支配とアトロニアからは聞いていたけど?


 あ、結界が解けた!


「引止めて悪かったな、お前の言葉が聞きたかった。真杖ア・ダウ、あいつも後悔する時が来るのだろうか?その時、お前はどう動く?魔神アキ」


 ア・ダウが後悔?あり得るのか?

 その時考えるわ。


「その場所に同席したいものだ」


 重力魔法を使い、上空へ!


「玲門、アレが魔王?魔王らしくないけど?」

「でも力は凄そうね?アッキー、誘導するわ」


 玲門の目が青く光る。

 私を抱っこしているその腕を通して、魔力が接触してくる。

 私は玲門の目を通し、北の大地を見る。


 !


 なに?!あれ!


「凄いよね、あれ、人かしら?」


 グングン近くなる大地。

 そこは戦場だった。

 機械で強化された妖精?人族?

 明らかに武器と融合しているのだ。

 溶け合っている?


「何あれ!?機械?生きている兵器?でも魔力の反応は人よ!」


「美観!あまりアレに感応すると危険だわ!精神汚染されそう!」


 精神汚染?


「毒念デス」


 毒念?


「他者に毒をもたらす意識デス」


 あ、分かるかも。

 散々私をいじめたあいつら、異様な雰囲気が、広がっていったんだよね。

 そしてクラス全体がおかしくなって、噂が広まり、学年もおかしくなっていった。

 あれの超強化版、国家版か?


 機械生物は圧倒的な強さで、敵を蹂躙していた。

 いや、これは虐殺か?

 戦いにならないのだ。


「あれ、私達の世界の兵器じゃない?機関銃?外観、構造、そっくりよ!」


「あれ銃よ!それもかなり強化されているみたい!」


 身体中から銃身を突き出した異形の怪物達。

 あれはもはや人とは言えまい。

 魔力を帯びた弾丸は次々に妖精達を仕留めていく。


 美観、玲門、銃に詳しいの?


「一通りは扱ったわ」

「小型の拳銃から散弾、ライフル、機関銃も」


 いったい、どんな家庭だったの?


「基本、銃は重いのよね、それに音が凄いし、反動も脱臼や骨折するくらいあるのよ!」

「あと熱が凄いの!匂いだって独特よ」


 重さ、反動と熱?あの怪物達は軽々しく使っているみたいだけど。

 ローロンサ、あの銃器を帯びた怪物、反応が速くない?

 あれではどんなに速く動いても避けられないのでは?


「電子機器の反応で攻撃しています。このパーティーメンバーは大丈夫ですが、他の者達は為す術が無いでしょう」


 バララララッ、と連続して響く発射音。


 次々に倒れていく妖精達。

 妖精達の反撃は、弓と魔法攻撃である。

 どんなに魔力を帯びている矢も、軽く弾かれている。

 魔法攻撃も同じだ。


 この国の戦争だから、介入は極力避けたいが、これでは。


 私達は大地に降り、周囲を警戒する。


「ここらにいるはずだけど……気配を消したかな?」


「さっきまでは反応していたのに!」


 美観と玲門が魔力で周囲を探る。

 その戦場に、閃光が走った。

 次々に粉砕されていく異形の怪物達。


「警戒を。限りなく魔王に近い存在、魔人デス」


 凄い破壊力だな。

 戦っているのは……いた!

 あそこに!


「あれだ!アッキー、エノンよ!」


 え!?


「あれ、エノンだ!」


 美観と玲門が同時に認める。

 そこには、異世界の武具を纏ったエノンが、異形の怪物達と戦っていた。


 挿絵(By みてみん)

次回投稿は 2023/12/08 夜の予定です。

サブタイトルは

【第18話】 再会 です。

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