表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第二章 魔大陸編
90/95

【第15話】 上陸     

今晩は。

投稿です。

 考えてみた。

 魔族達なら、人質とか考えるだろうか?


 真杖ア・ダウならするだろう。


 でも、この魔族達ならバトルを楽しまないか?

 基本、強い者に挑み、強い者に従うみたいだし。


 魔大陸の支配の仕方も独特だ。

 自分達の管轄の国をコントロールして強化、それぞれ戦わせている。

 そしてその憎悪や思いを集めて、更なる破壊に使う。


 命を何だと思っている?

 ゲーム感覚か?


 魔族チクリも、探求のためならば手段を選ばなかったし、基本、禁忌がない。

 それに、よくもまあ数千年もだまし続けていられるな。

 殺し合いをさせる魔族、大陸の住人は気づいているのだろうか?


 思いを巡らせていると、賢者ミントが話し掛けてきた。


(我々から見たら、魔大陸は地獄だよ)


 え?


(殺し合い、奪い合い、相手を滅ぼすことが正義なんだ、な?地獄だろ?お互い正義なんだから)


 正義!?

 一番注意しないといけない言葉ね。


(今から出撃かい?)


 ええ、そうよ。


(美観さんと玲門さん、勇者並に仕上がっているね)


 そう、美観と玲門、この二人、朝起きる度に雰囲気が違う。

 夢の中、超空間でとんでもない修行をしているのだろなぁ。

 なんか、魔力も鋭くなっている感じだし。


 杖と槍の影響もだいぶあるのでは?


 でも一番の影響は、この世界だろうな。

 他の世界から、直接来たからよく分かる。


 空気が違う。


 魔力を呼吸している、って感じなのだ。

 周りの人達も魔力に満ちて、お互い影響し合っているみたいだし。


 それと食べ物!


 食べ物は、煮る、焼く、蒸すは同じだけど、保存は魔法で行なっている。

 食品添加物が極端に少ないのだ。

 着色は基本しないし、香料だって控えめ、もしくは添加しない。

 必要以上に食べ物を演出加工しないのだ。


 外側からは勇者や周りの妖精、動植物の影響、内側からは魔力の塊みたいな食べ物の影響、身体が変わっていくはずだ。


 美観、玲門、私もだけど、まず、この世界の食べ物を食べた時、青い汗が出た。

 はい、青です。

 それも、もの凄く臭い汗。


 ポメである私も青い汗を流した。

 肉球周辺とか、鼻の辺りから。


 まあぁすんんんごく臭かった、と記しておこう。


 ショックだったなぁ。


 美観や玲門なんて泣き出したもの。


 怖いぜぇ、青い汗。


 賢者ミントやドロトン君の話のよると、この世界に相容れない毒素と言うことだけど。

 そして身体から毒素がなくなり、急激に魔力が流れ込む。

 全身に満ちる勇者桃太郎のきび団子。

 更に活性化する筆頭勇者、小角さまのナノマシン群。


 疑似勇者?の出来上がり。


 もはや、誰これ?のレベルで別人である。

 美観と玲門は勇者を名乗れるかも知れない。


 それにしても異常だなぁ、この2人のパワー。

 基本能力が上がっているような気がするんだけど。


(重和したんだよ)


 え?ジュウワ?賢者ミント、何ですか、それ?

 初めて聞く言葉だけど?


(重ねて和する、この世界の美観、玲門と意思と魄が一つになったのさ)


 ええええええええっ!?


(稀な現象だけどね、奇跡に近い。別世界の自分と共鳴して2人が一人になるんだ)


 こ、混乱するのでは!?


(魂は同じだよ。2人が魂レベルで同意すれば、1人になれる。まあ勇者小角と桃太郎のきび団子の影響があって、できたことだけど)


 記憶は?生活は?


(和しているから大丈夫、美観も玲門も今まで通りだよ)


 2人を見る。


 挿絵(By みてみん)


 ……今まで通り?ほ、本当かしら?


(こちらの世界の美観と玲門は、異世界からの侵略の時、一族はほとんど戦って死んでいるし、アッキーの世界の美観と玲門は、もう元の世界では暮らせないと言っていた)


 ……元の世界に戻る気は無いとは言っていたけど。


(彼女達4人は寄り添って2人になった。後悔はしていないよ、そもそも後悔するようだったら重和はできない)


「アッキー、準備いいけど?」

「甲板、行く?」


 美観と玲門の声が響く。

 この2人、私より凄い。

 何だろう、真剣に生きている?うーん、言葉が見つからない。

 今度、詳しく聞いてみたいな。


 ゆっくりと動き出すメイドンとローロンサ。


「アンアン!」


 メイドン!抱っこ!


「いいデスよ、アキ」


「「次、私ね」」綺麗にハモる美観と玲門。


 さすがにどちらも選べないぞ。

 ん?ローロンサ?


「まずはこの気象コントロールをしている輩を排除しよう」


「できますか?ブラザーローロンサ?」


「……任せてください、シスターメイドン」


 なんか別の響きに聞こえるのは、私だけか?


「ドロトン、ン・キング、甲板に立つがよろしいか?」


「見せて貰おう、やって貰おう、異界の戦士。その技その力示して見せろ!」


 荒れ狂う海上、ローロンサが甲板に立つ。


 大丈夫かな?


 すると、右手を軽く払う仕草をした。

 虫でも払うかのように、あっちに行きなさい、って感じで。


 ?


 なに?ローロンサ?

 すると……分厚い黒い雲は割れ、波は静まり、雨、雷はピタリと、止まる。

 え?お日様の光が!?

 まさに魔法!

 今までの荒れた海、天候が嘘のよう!


 メイドンと同じOSって聞いたけど、ローロンサ!?


 そして青空に現れる3つの黒い影。

 これは……一つは魔王だな。

 残り二つは眷属の魔族か?

 中央に魔王、左右に眷属。


 凄い魔力だな。


 制御していない分、勇者とは比べものにならないぞ。


「ン・ドント大陸のクズ共、何用だ?」

「我らと戦でも始める気か?集団で押し寄せて」


 ん?あれ?ローロンサ?こいつら無視?


「我が名はローロンサ。そこの魔王、我が主の母アイさま、友のエノンさまのところへ案内しろ」


 うわぁ、まさかの格下扱い!?


 一瞬で顔付きが変わる魔族達。


「不遜だな」


 ポツリ、と魔王が呟く。

 そして左右の2人に対して、眼で合図する。


「けっ、その者達ならば、もう死んでいるぜ」


 !?


「ああ、あの女達、散々遊ばせてもらったぜ?」


 パパッ、とストロボのような光が魔族の周りを走った。


 ぶわっ、と魔力を撒き散らし、海に落下していく2組の魔族。


 え?何が起きたの!?


「お前達魔族は我が主の逆鱗に触れている、口を慎め」


「殺してから言っても聞こえないぜ?ローロンサとやら」


「殺してはいない。が、もう魔族は名乗れないだろう。次はお前だ」


「今のは対魔王、対勇者の技だな、聞いたことがある。お前、破壊神ナツの眷属だな?」


 !?


「今回は引くとしよう、破壊神の眷属が相手ならば、こちらもそれ相応の用意が必要だ」


「逃げられるとでも?」


「ああ、逃げ足は速いんでね、おい、お前ら帰るぞ」


 ボロボロの眷属が左右に現れる。

 あれ?コウモリとカラス?


「口は禍の元だ、お前ら、相手見て喧嘩売れ。高い授業料だったな」


「こいつヤバいですよ魔王、魔力ほとんど拡散されてしまった」


「俺、元のコウモリまで戻されちまった!」


「アンアン!」


 ローロンサ、見逃してあげて!


「いいのですか、マスター?」


 2人の奪還が目的よ。

 メイドン、美観、玲門、行くよ。

 ローロンサ用意を!一気に光の島上空、まで飛ぶわよ!


 賢者ミント、ドロトン君、ン・キング!あの魔族は任せた。


 私達の邪魔をするようだったら、足止めをお願い!


 ヒュン!


 重力魔法を使って、魔大陸上空に浮遊する私達。


「ア、アッキー!行動が速すぎ!思考が追いつかないわ!」

「玲門、いつものことよ!」


 ローロンサとメイドンが結界に穴を開け、固定する。


 上陸するわよ!


「急襲でしょう?」


 私達は魔大陸の大地を目指し、降下し始める。


次回投稿は 2023/11/24 夜の予定です。

サブタイトルは 【第16話】 急襲 です。


ページ下部の評価欄から、評価をしてもらえると嬉しいです。

いいね、ブックマーク、感想等も、もらえると励みになります。

よろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ