【第14話】 目指せ上陸、その前に!
今晩は。
投稿です。
サブタイトル変わりました。
「上陸経路、手順を話すゴブ……」
静かに座っている奪還メンバー。
作戦会議の始まりだ。
しかし語尾が?これは問題発生か?
うん、発生だね。
賢者ミントの横にはドロトン君とン・キングが何やら話し込んでいる。
戦艦の会議室で始まったのだが、外は嵐である。
時化である。
いや状態的には猛烈に時化るか?
が、この船、全然揺れない。
雨音さえしない。
どんな構造かは知らないが、この船は、海に浮いているのではなく、地表に浮いているらしい。
それって飛行では?
この技術って??
「海の力も利用しているんだよ」
ドロトン君やン・キングの説明、全く分からん!
オーバーテクノロジーだ。
賢者ミントと目が合った。
「ゴブゴブ、まず、騎士ローロンサが結界を中和し、ホールを作るゴブ。次はそのホールをメイドンが固定、侵入ゴブ」
意外と簡単?
「この方法だと、どこからでも侵入できるゴブ。ただし、これはメイドンとローロンサがいなければできない作戦ゴブ」
二人にしかできない技なのね。
「ゴブ、あと未確認だがコメイドンは簡単に通れた。もしかしたら、今のホルダーアキは素通りできるかも知れないゴブ」
あ、もしかして、子犬だから?
(問題が1つ発生デス)
「アンアン?」
なに?メイドン?
(アイとエノンの場所が、一定していませんデス)
え?
「ゴブ、コメイドンの報告によると、頻繁に場所を変えているらしいゴブ」
奪還を警戒している?
(少し違いますデス)
どういうこと?メイドン?
「魔大陸の魔王は現在6柱、それぞれがアイ、エノンを引き取りたがりませんデス」
え?
「ホルダーアキが奪還のため、世界を渡ってきたと知り、魔王達は統率が乱れていますデス」
魔王が?まあ確かに、この世界に来てから、魔力の量じゃなくて質?が研ぎ澄まされたような気がするけど。
「今のホルダーアキは脅威デス、このままではアイとエノン、そのまま返しかねませんデス」
じゃ、なんで返さないの?
「おそらく、メンツデス」
世間体?魔王が?くだらん!掠っておいて!
(メイドンもそう思います、お二人の無事はコメイドンが確認済みデス、そこは安心を)
!
無事!?
本当に?
「ゴブ、おそらくあの二人には魔族は触れないゴブ」
え?
「異世界なら実験体にできたかも知れないが、この世界では無理ゴブ」
なんで?
「勇者筆頭、小角のナノマシンゴブ」
?
「ゴブ、あの二人に魔族が手を出すと、この世界の小角に直で伝わるゴブ」
「そうなると、勇者小角に魔大陸侵入、侵攻の口実を与えることになる」
ドロトン君?
この口調、何か知っているの?
「ああ、勇者達は魔大陸での魔族の行動を止めさせようとしている」
どんな行動なの?この前のお話し?
8千年以上も騙して支配していること?
お互いに戦わせて、憎悪を蓄積していること?
「そうだ、今までも何度か勇者達の侵攻はあったけど、基本、魔大陸は魔王達に与えられた世界だ」
誰が決めたの?それ!
(星々の住人さ)
上位存在!?
上位存在って、悪いことにも手を貸すの?
(彼らは基準が異なる存在だ、善悪を行動として見ているんだ)
「ゴブ、時と場合、その時代で善悪は逆転する、上位存在は観察者ゴブ」
え?見ているだけ?
「基本、そうゴブ」
なんかイヤ。
(もちろん、手を貸す時もある、知っているだろう?天狗さまを)
あ、確かに!手をだいぶ貸してくれた、大感謝だ。
それにパピーも!
でも、基本魔族を放置?どんな気分で見ているのだろう?
今度、天狗さまに会ったら聞いてみるか?
ん?ローロンサ?
「念話は使わなくても大丈夫だ、艦内に潜伏しているポシェット商会の間者は、全て駆逐した。俺のセンサーにはもう反応しない」
!
いつの間に?
「メイドン、あなたのセンサーにはどうだ?」
「……」
あれ?メイドン?
なんかローロンサを睨んでいる?
めずらしいな、メイドンの不機嫌なお顔!
凄い眼圧なんですけど?
……もしかして、怒っている!?
ローロンサ?何かメイドンの気に触ることしたの?
「……姉さん、姉さんのセンサーには?」
「反応無しデス、ローロンサ」
はあああああっ!?
なんかちょっとメイドン、ニヤけている!?
なにがあったの!?
(姉さん、人前……マスターの前では、恥ずかしいのだが?)
(恥ずかしい?聞こえませんデス、今まで散々逃げ回っていた罰デス!)
え?逃げ回っていた!?
私の魔力感知は象の耳のようにでかくなった。
(姉さん、私は使い捨ての探査機だ。本体ではない)
(関係ありません、メイドンは姉デス)
(エネルギーは補給しても、いずれ経年劣化で壊れて停止する。その前に機密漏洩防止で完全破壊、自壊するのだ)
(自壊はメイドンも同じデス)
えっ!?
(姉さんの目の前で壊れたくない。このボディはあと5年も持たない、だから……)
ローロンサ?
だから逃げ回ったと?
(私が、私がどれだけ、どれだけ皆に会いたかったか!この世界で一人、ホルダーと地牛博士を待ち続け、戦士の家系を作り、育て、死の世界からの侵略を防ぎ、魔王を相手にし、上位存在とも!)
(……それは……)
(メイドンは経験値だけは追従を許さない存在デス。デスが旧型の初期ゴーレムデス。使い捨てとは言え新型のローロンサ、あなたに出会えた喜び、想像できますか?私はあなたの姉、お姉さまデス、逃げ回るとは何事デス!心を込めて姉を讃えなさい!命令デス!)
うわぁメイドン、身内には容赦無し!?
「アンアン!」
「どうかしましたか?マスター?」
(ローロンサ、メイドンはいいお姉さんだね?)
「!」
(私なんて生まれ変わる度に、お世話になっているのよ?知ってた?)
「……いえ」
(今度お話ししてあげるよ、どれだけメイドンの存在が支えになったか……チラ)
うわぁメイドン、凄いドヤ顔!初めて見た!
あ、ドロトン君もなんか嬉しそう?
「ゴブ、場所を選ばず魔大陸の、どこでも上陸できるゴブ、ただターゲットの居場所が絞れないゴブ。上陸して探すには危険過ぎるゴブ、長期で潜伏も考えたゴブ」
「獣人族の傭兵団が大地の国に孤児院を建てている」
え?
「魔大陸にしては、信じられない唯一の例外なのだが、大地の国の魔族と何らかの取引があったようだ」
ならば、行ってみるか?いや、それでも時間が惜しい。
メイドン、ローロンサ、中央、光の島を急襲する。
「デス!?」
こちらには美観と玲門かいる、同じ勇者小角のナノマシン感染者だ。
この二人ならアイお母さんとエノンを探せるはず。
できるよな?
「はい、分かると思います、今もアイさんとエノンの存在を感じますし」
光の島が中央なら、上陸場所は光の島以外考えられない。
手順は私の重力魔法を使い、上空より侵入、光の島を破壊し、アイお母さんとエノンを連れてこさせるか美観と玲門が速効で探す、以上が私のプランだ、どう?
「かなり暴力的デス」
まあ、暴力解決が一番速いんだよね、魔族に対しては。
「いいデスよ、そのプランで」
なら、今からスタート、ここまで来たんだ、もう待っていられない。
美観、玲門、用意はいい?
「「いつでもどうぞ」」
次回投稿は 2023/11/17 夜の予定です。
お話しができたら随時投稿します。
サブタイトルは【第15話】 上陸 です。
元帥さんのペンネームが 源水 になりました。
では一言どうぞ。
G レッド・フード、どのくらい強くなったとかねぇ?
M なんのお話デスか!
ページ下部の評価欄から、評価をしてもらえると嬉しいです。
いいね、ブックマーク、感想等も、もらえると励みになります。
よろしくお願い致します。




