表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第二章 魔大陸編
84/95

【第9話】 早々に出発!

今晩は。

投稿です。

 船、好きなの?


「ゴブ、大好きゴブ!」


 この時だけ、なんだか子供だ!と感じた。


「船に乗って、世界中を旅してみたいゴブ!」

「アンアン!」


 いいね、でもこれ、戦艦だよね?

 これで魔大陸行ったら、危なくありませんか?

 侵略だ!とか?


「ゴブ、かえって魔族は喜ぶゴブ」


 物騒だなぁ。

 船内をコツコツと歩き回る私達。

 金属?石?なんだこれ?不思議な材質だなぁ。


「ここは船の会議室ゴブ」


 カチャリと開いたドアの先には、3人?

 椅子に座っている。

 手練れだ、魔力で匂いも気配も消していた。

 座っていた人物は、イオリちゃんとニトお父さんとリュートお母さんだ。

 イオリちゃん、メイド装備!?


「アンアン!」


 涙でそう。

 私を見るなり、ニトお父さんの目が厳しくなる。


「ラ・ベンダ、また無理をしているな?」


「ニト、叱らないで……」


 うう、懐かしい声、リュートお母さんだ!


「きゅーん」


 すっ、と私は抱っこされる。


「ラ・ベンダ、ご主人さま、酷すぎます!なぜあの時、帰ってこなかったのですか?」


 戦いに死はついて回る。

 囚われた。

 私の番だったのだ。


「……それでも、帰ってきてほしかったです」


 私も、帰りたかったよ、イオリちゃん。

 だから、エノンに頼んだ。


「ええ、彼女は子供達によくしてくれました」


 ぎゅっ。


「くぅーん」


 皆にお話しが……。


「子供達のことだね?」


 はい、ニトおとう……ニトさん。


「無事なのか?」


 無事です。

 ふっ、と一瞬、抱っこの腕から力が抜ける。

 そうだよね、心配だよねイオリちゃん。


 サイザンくんはその技術力で、私達の世界の復興に力を注いでくれています、元気です。


 ニトお父さんが言葉の意味を素早くくみ取る。


「円は違うのか?」


 私が暴走して、魔王化した時、止めてくれました。


「……力を使いすぎて、身体を壊した?」


 ……はい。


「それで、その身体か…さ」


 彼は、もう帰れないだろうと言っていました。


 藤木家によろしく伝えてほしいと、修行不足で帰れなくなったと……


 挿絵(By みてみん)


「ご主人さまを助け、異世界で生きている、充分です……」


 イオリちゃん、でも涙が……。


「この世界へ来た目的は?レイランから聞いたが、母親と、友人の奪還か?」


 はい、魔族により、この世界に掠われました。


「追ってきたのか?」


 はい。

 サイザン君と円に……円君に助けられて。


「そうですか、あの子は、ご主人さまをこの世界に見事、送ったのですね」


「母親はアイさんと聞いたが?」


 はい、あの世界で私のお母さんは、アイお姉ちゃんです。


「では友人も?」


 友人は……エノンです。


「!」


「イオリ殿、子供達がラ・ベンダを必死にこの世界に送るわけだ。エノンとラ・ベンダの話しは、彼らにとっては英雄譚だからな」


「ええ、そうですね」


 ……エノン?なにを話していたの?

 英雄?

 あの二人!ど、どんな目で私を見ていたの!?


 うわぁ……きっと私を見てがっかりしたに違いないっ!

 ごめん!ごめんよ!夢、壊しているよ!

 何したっけ?うう、思い出せん!きっと幻滅しているぅ……。

 ……いや、自分を犠牲にしてまで、私をこの世界に送ってくれたのだ!


 見事、奪還して、あの世界に帰る!


 そして円が、無傷でこの世界に帰れるようにする!

 だって、この世界には、目の前の賢者ミントがいるし、ドロトン君、ン・キング、開発部長がいる!そして!


 ……ローロンサ。


「ここに」


 ふっ、と何もなかった空間に現れるローロンサ。


「!」


 一同ビックリ!


 私もちょっとビックリ。


「黄金の騎士!」


「異界に帰ったのでは?」


「エンキドゥさまは?」


「私も円さまと同じく、元の世界には帰れません」


「アンアン」


 円が、帰れる方法、知っている?


「同じゲートを作り、繋げれば難なく帰れます、あとサイザナンシリーズを応用すれば身体の負担は減ります」


 ローロンサ、なぜそれをしない?


「異世界からの侵略に使われる場合があります。魔王級が侵入すると、世界が壊れる恐れがあります。繋がなければ、存在自体分かりませんし、安全です」


 では、円が帰れる可能性は?


「99%帰れます」


 根拠は?


「マスターの意思と魔石を使い、私が座標を計算、アシュリーの魔剣とドライアドの杖を使用すれば帰れます」


「アンアン」


 繋ぐ回数は?何回でもできるの?


「マスターの状態から、1回が限界かと」


 勇者が転送機を壊していた、勇者が来た場合はどうするの?


「転送が終わった後、破壊すれば問題ありません」


 転送中に来たら?


「私が抑えます、3機まででしたら、どうにか」


 ええええっ!?

 ロ、ローロンサ!?


 勇者は魔王と同等だよ?


 3柱も大丈夫なの!?


「短時間でしたら問題ありません」


 本当?


「現在、ナツの方が勇者、魔王システムより上位です」


 !!??


 えっ!?


 これ以上は、この世界では話せません。


 わかった。


 なにか、とんでもない情報を持っているんだ。


 ならば、アイお母さんとエノンを奪回し、元の世界に帰るとき、円君とサイザン君をこっちに呼ぼう、ローロンサ、できる?


「はい」


 イオリちゃん、安心して、私とローロンサが組めば、無敵だって!


「ご……ご主人さま、あなたは一体……?」


 私は、私よ。


「ゴブ、イオリ、リュート、ニト、同行するゴブ?」


「ああ、そのつもりだ、私の薬草学、役に立つはず」


「私も、手伝えます」


「ご主人さまと、ともに」


「ゴブ、魔大陸、上陸は駄目ゴブ」


「!」


「ゴブ、危険すぎるゴブ。船で待機するなら連れて行く、この条件でいいゴブ?」


「それでいい」


「わかったわ」


「ご主人さま?」


「イオリちゃん、残って」


「しかし!」


「円が帰った時、あなたが怪我をしていたら申し訳ない。何かあったら、あなたの力が必要な時は必ず呼ぶから」


「では、出発!出港するゴブ!」


 え?


 明日の朝では?日の出とかは?


「嘘ゴブ、どこに誰が潜んでいるか分からないゴブ、相手はあの魔族ゴブ!」

次回投稿は 2023/10/28 夜の予定です。

24時までには投稿したく思います。


サブタイトルは未定です。


ページ下部の評価欄から、評価をしてもらえると嬉しいです。

いいね、ブックマーク、感想等も、もらえると励みになります。

よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ