【第6話】 賢者ミント
今晩は。
投稿です。
挿絵が入るようになりました。
元帥さん、一言どうぞ。
みなさま、ご迷惑ばおかけしました。
今後、より良い挿絵ば描こうと思います。
よろしくお願い致します。
「やっと会えましたねゴブゴブ」
私の目の前に座っているのは、ゴブリンの賢者ミント。
私は、アイお姉ちゃんにずっと抱っこされている。
放してくれないのだ。
横のテーブルでは、メイドンとリラちゃん、美観、玲門、がこの世界についてお勉強している。
私は……延々と怒られた。
アイお姉ちゃんにとって、私は明季なのだ。
「異世界の明季?知るか!こいつは明季だ!私達が、どれだけ悲しんだか!無理ばかりしやがって!門を閉じ、死の異世界で死んだだと!?何一つ残さず!別れも言わず!言うことも聞かず!わーん」
そして抱きしめてくれる
この繰り返しが2時間ほど続く。
目の前の賢者ミントが呼んでくれなければ、一日中怒られていたと思う。
「ゴブ、何から話しましょうか?」
私は異世界の空です、この世界には目的があって来ました。
「ゴブゴブ、そうですね、先ずはあなたの目的が一番ゴブ」
目的は、お母さんと友達の奪還です、魔族イー・シャンテンに掠われました。
場所はおそらく魔大陸。
「ゴブゥ、それで時空を越え、異世界まで?ゴブゴブ」
はい。
じっと私を見る賢者ミント。
私はホルダーアキですが、死んだ存在でもあります。
「目的以外は、この世界に干渉しないとゴブゴブ?」
はい、その方がいいのでは?
おと……獣王季羅は静観するみたいだし、私の存在は微妙だ。
混乱の元ではないのか?
そう思うようになりましたよ。
「ゴブ、あなたの母親はアイ、友人はエノンと聞きましたがゴブゴブ?」
「え?」
驚き、私を見るアイお姉ちゃん。
抱っこしている手に自然と力が入る。
「私は姉だぞ?」
異世界では、お母さんなの。
「!」
?
「わ、私が、明季のお母さん!?」
行くところがない私を、拾って育ててくれたの。
「私が?」
そう、お父さんは小次郎さん、コロさんだよ。
「!」
「ゴブゥ」
?
悲しい体臭?
「コロさんは……異界からの侵略の時、子供達を庇って死んだ……」
え!?コロさん!?あの時に!?
「そうか、私が明季のお母さんなんだ……」
ポトポトと涙が上から落ちてきた。
ど、どうしたの!アイお姉ちゃん!?
「明季は私を、その異世界の私とエノンを奪い返すためにこの世界に来たんだな?」
そう。
「お前は、勇気の固まりみたいだな、お母さんは絶対に嬉しいぞ!」
え?
「お前が助けに来てくれるなんて、絶対に嬉しいに決まっている!なぜなら、私が嬉しいからだ!ここまで来るのに、怖くなかったのか?」
怖いなんて言っていられないよ!アイお母さんとエノンが待っているんだ!
「帰れるゴブ?」
そこじゃない、2人を無事、取り戻したい!それだけよ!
「あのな、聞けよ、明季」
なあに?アイお姉ちゃん。
「ここ数年、私は魔大陸の方向に『わたし』を感じるんだ」
!!!!!
「ミントやレイランに相談したら、同時存在とか言われたんだ」
え?
「獣人族としての、力も増しているし、エノンと暮らしている夢を見るんだ」
なっ!?
「だから、その私とエノンは魔大陸で生きていると思う」
「魂が共鳴しているゴブ、場所は魔大陸の北、炎の国ゴブ。分かるのはそこまでゴブ」
魔大陸に渡りたい!渡り方、知っているなら教えてください!
「ゴブ、魔大陸は強力な結界が張られているゴブ。意思ある者が触った時点で、魔族が飛んでくるゴブ」
え?
「船でも空からでも、地中からでも、進入は難しいゴブ」
そう言ってメイドンを見る賢者ミント。
メイドンは私を見る。
「メイドンのメイドン・フィールドはメイドンを含めて5人までデス」
メイドン・フィールド!?
ん?
あ!ゴブリンの時、人族の研究所に向ったメンバーが、確か5人だった!
私、エルフさん、ヤベンさん、コロさん、メイドン!
5人だったら、結界を抜けられるの?メイドン?
「デス」
「ゴブ、異世界の美観さん、玲門さん、力は相当あるゴブだけど……ゴブゴブ」
「あ、私達、まだ修行中なのよね、ね、玲門」
「はい、力に振り回されているのが現状です」
「ゴブ、ならば魔大陸には……」
「行きますよ、それが目的です。ただこの杖と剣が所在不明になると困る、と思いまして」
「そうそう、一応円君とサイザン君のご両親にお話ししとかないと」
誰一人、死なせるつもりはない。
「私達だって、死ぬつもりはないわ、でも自分が死んだ後のこと、ちゃんとしておきたいの」
え?
「私や玲門は、多国籍企業の一翼を担う存在だったのよ?知っているでしょう?」
「アンアン!」
「上司、重役、上が死んだり、突然いなくなったりとか、考えてみて?はい、そこで事業おわり、は駄目なの!社員や引き継ぎが大変なの」
「いつ誰がいなくなっても、会社は動くようにって、小さいときから言われて育てられたのよ!ホントに!もう!」
これは、この二人、かなり特殊な環境か?
子供の時から、死んだ後のことを考えて行動しろと?
……ある意味、私より、遙かに大人的考えでは?
「だから、いつ死んでもいいように行動しないと、これあまり好きじゃないけどサ」
「私達、小さい頃からこれが当たり前だったから……」
「ゴブゥ……それは戦士の道に通じるモノがあるゴブ」
「ではメンバーはアキさま、美観さま、玲門サマ、メイドン、あと一人は?」
次回投稿は 2023/10/25 夜の予定です。
サブタイトルは 【第7話】 5人目の戦士 です。
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