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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第二章 魔大陸編
75/95

【第1話】 闘神の帰還     

今晩は。

投稿です。

新章 魔大陸編 です。

 しかし、この勇者桃太郎はなんで、あんなところにいたのだろう?


 いや、その前に、お礼が先だ!

 私達だけでは、到底辿り着けなかった。


 命の恩人だ!


「アンアン!」


 助かりました、本当にありがとうございました。

 私達だけでしたら、到底辿り着けませんでした。


「お礼はいいよ、たまには勇者みたいなことしないと。そちらの二人は大丈夫?危なくないか?」


 え?


「次元航行したんだ、相当魂、魄、意思に負担が掛かっているはず」


 !


「勇者小角が憑依しているけど、ベースは人族だろ?普通なら耐えられないよ」


 ええええっ!?

 あああっ!ぐったりしている!

 発熱している?呼吸が浅い!


「ぼ、ぼく!皆を呼んでくる!」


 もの凄い早さで、獣人族の村に走って行くマートル。


「ドライアドの杖の恩恵で、ここまで来られたみたいだけど……」


「アンアン!」


 なんか泣きそう!

 玲門!美観!?

 しっかりして!


 !?


 私は?私はなんで平気なの?

 私だって基本は人族なのに?


「君は超古代文明、アトラ帝国の技術で保護されている」


 え?


「君はゴーレムの所有者だろ?保護システムが働いているよ」


 ナビナナ!?

 守ってくれているんだ!


 ありがとう!


 でもこの二人は……。


「アッキー、う、動けない!」


「だ、だるい、インフルに感染したみたい……うう」


「だいぶ急いで来たね?これだけの技術力、時間を掛ければ、もっといいのが作れたのでは?搭乗者も安全に運べたはず」


「ふ……二人が、ま、待っているの……」


 辛うじて玲門が返答する。


「いくら小角が憑依しているからって、無理しすぎだ……しょうがないなぁ」


 勇者桃太郎は何やら印を結んだ。


 あ!?


 か、身体が!


 180㎝?


 でかっ!


 20歳くらいの若武者が、そこにいた。


 挿絵(By みてみん)


 凄い魔力だ。


 ごそごそ。

 ん?

 羽織?の隙間から何か出した?


「食べなさい、このままだと生き残れない」


 美観と玲門に、丸い食べ物らしきモノを差し出す。


 え?


「もうじき吹雪になる。ここは氷の世界だ、人族が生きていける場所ではないんだ」


 え?今は夏では?

 マートルや円、サイザン君の話と、経過した時間を計算して、この時期を選んたんだけど?


 ズレた?ミスった?


「確かに夏だけど、死の世界の怪物達が今、暴れ回っているんだ、異常気象なんだよ」


 !


 あいつら、まだ生きていた!?


「あの恐ろしい世界と繋がりが出来てね、時々現れるんだ。ちょうど重なったようだね」


 厄介な!迷惑な!

 ん?何か近づいてくる?


 鳥!?


 バサッバサッ、と音を立て近くに降り立つ大きな鳥。


 犬鷲だ!


「やっぱり桃さんか、どうしたんだい?この機械、それに走って行ったのはマートルか?」


 ケインお兄ちゃん!

 まさか、また会えるとは!


「えっ!?明季?」


 雪が降り始めた。

 一気に下がる気温。

 何これ!?もう息が白い!


「こ、これ、た、食べても大丈夫なの?」

「アッキー、どうしよう?」


 バクッ!


「あっ!」


 ちょっと焦った勇者桃太郎。


 もぐもぐ。

 ごっくん。


 二人の前で食べて見せた。


 大丈夫!美味しい!


「君が食べたの!?」


 ご馳走様、美味しかったです。

 私の無事を確認し、早々に食べ始める二人。


 ケインお兄ちゃん、この二人、東の砦まで運べる?


「本当に明季か?」


 ラ・ベンダの方がいい?


「!」


(俺達の可愛い妹、明季は死んだ、戦いの中で……お前は……お前は……異世界の明季……か?)


 正解だよ。

 助けて、ケインお兄ちゃん!


「た、た、たった助けてやるぞおおおっ!こ、この犬鷲のケインお兄ちゃんに、任せろ!」


(ミミ!明季が帰ってきた!マートルもだ!麗乱!確認しろ!そして東の砦に伝えろ!闘神が帰還したと!)


 玲門、美観、あの犬鷲の脚、掴める?


「ええ、なんか力が湧き上がる!」

「ちょっと元気になったかも!ありがとうございます!桃太郎さん!」


 お、桃さん、照れてる?


「明季、先に東の砦に向う、この二人は任せろ!」


 魔力が漲り、大きい翼が更に大きくなる!

 風を起こし二人をぶら下げ、舞い上がるケインお兄ちゃん。

 大丈夫……かな。


 あれ?私もなんか力が漲る?

 魔力が湧き上がる!?


「そりゃね、僕のきび団子、食べたでしょう?」


 あ!

 ん?きび団子?

 ええええっ!?私達、勇者桃太郎の子分!?


「子分じゃないけど、魔力的に繋がったよ。全面協力はできないけど、相談くらいは、いいかな」


 なんで?そこまで?

 だいたいこの世界の勇者は、魔王対応のみで、他のことは干渉しないのでは?


「おいおい、アッキー、桃太郎が犬を見捨ててどうする?そんなの桃太郎じゃないよ、そう思わないかい?」


 !


 勇者桃太郎、ちょっと他の勇者と違う?


「あと、これは転送機じゃないから、破壊はしないよ」


 !


 そうだった!


「で、どうやって帰るつもり?」


 私を見つめ問いかける勇者桃太郎。。

 それは、エノンとアイお母さんを助けてから考えます


「二人の救出が先だと?」


 はい。


「……マートルの意思を使って、この地を特定する、誰の発想?サイザン?意思と魔石と、機械を繋ぐなんて、簡単じゃないよ?」


 私の発想。


「ふーん、技術の発展は、いいことだけとは限らない。悪いこともある。自ら編出した技術で滅んだ世界が沢山ある……ん?あまり長居すると、他のうるさい勇者達が来そうだ、じゃ、僕はこの辺で!」


 一瞬で、光る桃の実になる勇者桃太郎。


 あ、お礼!ちゃんとしたお礼を!と思ったが、もう魔力感知の外だった。


 改めて周りを見る。


 深呼吸を一つ。


 ……私は、帰ってきたのだ、前世の故郷に。

次回投稿は 2023/10/19 夜の予定です。

23時までには投稿したく思います。


サブタイトルは 【第2話】さっそく氷獣 デス。


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