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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
73/95

【第73話】 旅立ち、闘神の帰還1     

今晩は。

投稿です。

今回は不掲載のエピソードをちょっと後書きに載せました。

よろしかったら、どうぞご一読ください。

 挿絵(By みてみん)


 目の前には巨大なハンマー状の機械が二つ。


 いびつな重機にも見えるし、ロボットの腕にも見える。

 これがぶつかり合い、空間を壊し、異界への門を開く、予定である。

 この巨大な施設は、学校の体育館内に作られた。

 作ったのは小次郎お父さんの会社の人達と、楠の騎士団が、世界中から集めた科学者達。


 世界連合ビルの地下で、作るのが一番効率いいのだが、皆、警戒した。

 どんな未知のトラップがあるか分からないからだ。

 だからここに、新たに作った。


 今日は旅立ちの日だ。


 私達4人は……ん?3人と1匹になるのかな?……無限鉄で作られた巨大なカプセル内を見つめている。

 移動時間は約3分弱、3分後には異世界の予定だ。

 カプセルの中は私達と武器だけ。


 通信機もあるけど、これは気休めで、かなり怪しい代物だ。

 コロお父さんの話によると、実験のでは一言送れたそうだが?

 それも、ノイズ程度とのこと。

 いや、それでも凄いとは思うけど。


 拉致から2年と少し。


 やっとここまで辿り着いた。

 必ずいける、あの世界に!


「キューブには触るなよ?これ、魔族の電機ボールと同じ原理だからな、電気が詰まっている」


 サイザン君が注意する。

 この転送機、動力は電気である。

 水圧発電から送られる電気は頼もしく、石油、石炭、天然ガス、ウランも何もいらない!とんでもなくクリーンなエネルギー!

 その名の通り、水圧で圧電するからだ。


 今、世界中に広まりつつある発電機。


 まあ領土拡大に利用しようとする者とか、権威、権力、利益とか大変そうだけど。

 でも、どんなに野心があっても、ホッシーを前にその野望は悉く砕かれる。

 魔法使いを前に、嘘は通用しない。

 陰では、歌う魔女とか言われているらしいけど、大丈夫かしら?


 楠の騎士団の名前は世界中に広がりつつある。

 徘徊する魔獣や魔昆虫を、倒しまくっているからだ。

 楠の騎士団は世界中を飛び回り、魔獣を狩り、魔昆虫を駆除して勇者朱天童子のナノマシンをバラまいている。


(作者注:楠の騎士団それぞれのメンバーに、エピソードありました。が、全て、すっ飛ばします。いや、その、先を急いだ方がいいかなぁと思いまして……)


(あと120秒で空間を割る、見つけたか?駄目なら3日後だ)


 コロお父さんの念話が響く。

 この機械はマートルに同調していて、マートルが求める世界に繋がるよう設定してあるとのこと。


 だだ、これが稼働し続けると、勇者がやって来ると思う。

 勿論、見学にではなく、破壊に、だ。


 私達を異界に送った後は、休止させるそうだ。

 今後の課題は双方向での移動。


 この機械は送るだけ。

 この世界に帰るには、新たな設備が必要となる。


 勇者達に気づかれることなく開発?

 できるかな?


 でもしてもらわないと、私達はこの世界に帰れない。


 異世界にもあるはずだが、貸してくれるとは思えないしなぁ。


 目標は、エノンとアイお母さんの奪還、全員無事この世界に帰還!である。


 無謀な作戦だが、決行である。


「アンアン」


「クッキー、大丈夫よきっと上手くいくわ」


「ペロ、心配ないよ!マートル、どう?」


 マートルはヘルメットのような巨大なゴーグルを装着していた。

 ナビナナが起動すれば、もっと速く、正確な転送機が作れたかも知れない。

 だけど、私の暴走以来、ナビナナは沈黙したままだ。

 勿論、サイザナンシリーズも起動しない。


 サイザン君の話によると、ブレーカーが落ちているだけ、ってことだけど、本当かしら?

 向こうに行けば、修理できるだろうか?

 召喚魔法が使えれば、開発部長呼べるけど。


「見つけたよ!僕達の村!」


 !


「ここ、禁足地!ここが一番繋がりやすい!力の場所だ!」


 !?


 あ成人の儀式!報告の場所!?

 あの不思議な場所!

 あそこに繋がるんだ!


「えっと、ここにマーキングするんだね」


 ゴーグル内が、どうなっているかは分からないけど、異界に繋がっているのは確かだ。


「これでいい?サイザン?」


(それでいい、マートルあとはこっちで調整する。あまり長引くと、勇者が破壊に来るからな、さ、カプセルに入ってくれ)


 外が騒がしく感じる。


「アッキー、外、大丈夫かしら?」


 玲門の不安そうな声。


「アンアン」


 大丈夫、円もいるし、サイザン君もいる。

 私の魔力の詰まった長巻もあるしね。


「でも、真杖3体だよ?」


「アンアン!」


 そう、今ここは襲撃されているのだ。

 真杖ア・ダウとその軍団に。


 弱体化した真杖だ、ここまで辿り着けないよ。


 楠の騎士団は確実に強くなっているし、赤間くんなんて私の長巻で真杖一体、倒しているし。


 カプセル内に入った私達。


 ガチリッ、と分厚い扉が閉まる。


「アン!?」


(ホルダーアキ!我らも連れて行けぇええっ!帰るのだ!故郷に帰るのだぁああ!皆の者!この施設を奪え!帰るぞおおおおっ!)


 何が故郷よ!

 この世界、目茶苦茶にしといて!

 人様の故郷、壊しといて!


(破壊こそ、我が使命なり!)


 でも、お家には帰りたいんだね?


(愚弄するかっ!ホルダーアキ!)


 こっちのセリフです。


(そら、あと5秒……4……3……)


 じゃあね、真杖ア・ダウ!


(おのれ!下郎の分際でぇえええっ!)


(……1!無事に帰ってこい!アイさんを、頼んだぞ!)


 パリーンッ!


 ガラスが割れるような軽い音が響き、空間が割れる。

 そして打ち出される無限鉄の真球カプセル!


 怒!ゴオオオオオオオオォン!


 文字にすると、こんな感じかしら?

 轟音と共に、私達は異界へと旅だった。


 色々な声が届き、遠くなっていく。


(クルミだよ!アッキー!聞こえる!?聞こえる?必ず、必ず帰ってきて!オトちゃんを!オトちゃんをお願い!……)


(アイさんを、アイを頼むぞ!……)


(藤木家によろしく伝えてくれ、修行不足で帰れなくなったと……)


(何かあったら、僕の両親を頼れ!必ず力になってくれる!ニトとリュートだ知っているよね?……)


(…………)


(……)


(…)


「1分、経過した」


 凄い振動の中、玲門が手の中のストップウォッチを見つめる。


「あ!?」


 どうしたの?マートル?


「ず、ズレている!変な方向に、知らない方向に向っている!」


「えっ?」


「えええええええっ!?」


 実験では上手くいったけど……80%くらい……だけど。、


「アンアン!」


 恐怖が、皆の心を鷲掴みにする。


次回投稿は 2023/10/17 夜の予定です。

23時までを目標としております。


サブタイトルは 【第74話】 旅立ち、闘神の帰還2 です。


すっ飛ばした、ホッシーのエピソード、一部公開


クルミちゃんと円君の会話です。


「あ、円さんネット、復旧したって本当?」


「え?ああ、あの通信施設?一部だけどね、ホッシーのファンがサーバーから作りたいって言うから協力したんだ。今ある施設は真杖が全て壊したからね。あれに繋ぐと壊れる可能性があるの」


「凄い知識ね?向こうの世界にもあるの?」


「いや、ないけど、この世界の科学技術は魔石に変換できるからそれ程難しくないよ。サーバーってヤツも説明聞いて、サイザンと二人で作った。中身は方向性を持たせた魔石だよ。凄いのはホッシーのファンだよ」


「?」


「海を渡ってきたのだろう?小さな船で船団を組んで」


「そうね」


「彼らの協力があったから、サーバーできたのだけど……」


「なに?」


「いや、命懸けでこの街に着いて、目の前にホッシーがいるのに、モニターを通したホッシーに熱狂する気持ちが、分からん!」


「あ、それ、私も!」


「まあ、なかにはナマ・ホッシー!とか言って、叫び出す人達もいたけど……」


「シンギング・フェアリー(歌う妖精)とか言われているけど?凄い二つ名よね」


「ははっ、シンギング・ウイッチ(歌う魔女)じゃないの?」


「え?円さん、英語も勉強しているの!?」


「おい、そこの二人!なにリア充してんの?誰が魔女だって?」


「「あ、ホッシー!」」


 と、このようなお話しを作っていました。



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