【第65話】 私、参戦!
今晩は。
投稿です。
サブタイトル、変わりました。
エノンは私を探して、いつも不幸な目に逢う。
探してくれるのは、涙が出るほど嬉しい。
私もエノンが見えなくなったらきっと探す。
でもエノン、私を探して、不幸になって欲しくない。
ん?いや、待て、違うな。
探さなければいけないのだ、そうせずにはいられない。
不幸に見舞われても、後悔はしないのではないか?
エノンと私の関係って、なんだ?
前世で、プロポーズした気がする。
あ、思い出した!
告白している!
どうしよう?
今まで通り、振る舞えるだろうか?
前世の感情、気持ちが上乗せされる!
他にも色々と支障がでてきた。
支障だろうか?溜息だろうか?
ハーサーはどう見てもポシェットくんだし、気持ちが複雑だよ!
ああ、円を見る目も変わってきた。
困る!普通以下の男の子だった円が、とんでもなく身近に感じ始めた。
いや、それどころではない!
亜紀が男の子の円を見て、ドキドキしている!
困ったもんだ。
私までドキドキし始めた。
なんで?
サイザン君も、アイお母さんも、小次郎お父さんも、過去世と混ざる。
過去は過去だ。
前世の記憶はある意味邪魔だ!
今が、生きづらくなる。
今のアイお母さんや小次郎お父さんを、見誤る可能性がある。
ただ、言えることは、過去の過ちを、そのまま繰り返すわけにはいかない。
そして過去は繰り返される可能性がある。
時を変えても、場所を変えても、再現される。
再現しようとする何らかのエネルギーが、あるように思えてならない。
時代や世界に干渉する、慣性の法則だろうか?
世界に働きかける異様な力だ。
ヒューン、脳内で何かの起動音
ブンッ。
起きた?ナビナナ?
(ご迷惑をおかけしましたわン!)
お、元気いいね?
(パフォーマンス98%、お待たせ致しましたワン)
じゃ、まず私の記憶調べてみて、バグはない?
(……3.2.1見当たりませんわン)
闇夜から次々に襲いかかる魔昆虫を叩き落とし、切り伏せながらサイザン君を目指す。
途中、アイお母さんと小次郎お父さん、マートルを出会う。
3人、ローテーションで魔昆虫の駆除をしているようだ。
それとサイザン君とイー・シャンテンのバトル監視!
「アイお母さん、無理はしないでね?それでね、エノンが来ているの、心配なんだ」
「わかった、エノンちゃんの保護ね、ん?背、伸びた!?大きくなった!?」
じろじろと、つま先から始まり、髪の毛までギラギラ光る目でガン見するアイお母さん。
「え?お、おかしいかなぁ?」
服は小さくないし、グローブもトライアルブーツも丁度いいけど。
「私より少し小さいか?」
まあ、目線はアイお母さんがちょい上かな?
むんず。
「ひいいいいいっ!?ア、アイお、おかあさん!?」
「優しく掴んだから痛くなかっただろ?」
「そ、そうじゃなくて!」
「よし、この戦い終わったら、ブラ買いに行こう!」
「は?」
「娘と下着の買い物!私がやりたいことの上位項目なんだ!」
「は?」
いや、いつも行ってるじゃん!
「違う、専門店!小洒落たお店だ!」
戦場でこの会話!?
あ、小次郎お父さん、今ちょっと笑った!?
遠くても暗くても、私には見えるんだからね!
(マートルも!僕もブラほしいっ!あれ気持ちいい!肩がすーとして軽くなるっ!)
なんで知っている?
(そら、施設は破壊したが、用途不明の機械が沢山あったぞ)
え?
(中でも電気を固める機械、あれは脅威だ)
固める?
(表現的には、凍らせる、といった方がいいのか)
電気の固まり?
(電気は留めることが難しいのだ)
え?電池は?
(蓄電池は絶えず放電しているし、容量的に限界がある。あれは異常だ)
オーバーテクノロジー?
(そうだ。魔力の目で見たが、テニスボール程の大きさで、この国の1年分くらいの電気エネルギーが圧縮されていた。資料の一部を手に入れたが、難解だ)
なにそれ!?
なんに使うの?
(放電しない、電気の持ち運びだ。あれは危険すぎる)
どこにあるの?
(おそらく、イー・シャンテンと真杖が、複数所持している)
!
なんに使うんだ?そんなモノ!
兵器として使ったらどうなるの?小次郎お父さん!
(想像もつかん)
初見だ……私も分からん。
まずい、用途不明の巨大電気エネルギー。
ナビナナ、予測お願い!
(了解ですわ、ン)
聞いた?サイザン君。
(多分、魔力に還元して、自分に使っていると思う。こいつに魔力12000の召喚なんて、まず無理だ)
!
考えろ!
ならばこれ、私が使ったら元帥さん達、召喚できる!?
いや、使い方が分からん!やはり危険すぎる!
あ?
その時、もの凄い魔力のぶつかりが起った。
地響きが起り、周囲が真昼のように明るくなる。
円!?
(どうした?名門の小倅!我々の魔科学の味は?)
(た、たいしたことねーな?)
(ボロボロで何言ってんだい!はははっいいザマだねぇ)
(お前ら、この世界を手に入れるため、そーとー頑張ったみたいだな?)
(なんだと!?)
(残念だったな?全てパーだ。宇宙にあったゴーレム、世界中に作った転送機、この世界で繁殖した魔生物!その才能と努力、他に向ければいいものを!)
(破壊以外、興味ないね!)
アイお母さん、この場を離れて!巻き込まれる!
(そこにいたか!ホルダーアキ!きさまだけは許さん!)
それはこちらも同じ。
長巻は赤く発光し、周囲を圧倒し始める。
瓦礫がパン、パン、と破裂し始めたのだ。
私は3人に、合図を送った。
ふっと消え、エノンの所へ向う3人。
真杖ア・ダウの矛先が私に向く。
私参戦の、バトルが始まる。
次回投稿は 2023/10/09 夜を予定しています。
サブタイトルは 【第66話】 放浪のエノンと慈母のアイ の予定です。
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クルミちゃん編
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(MAYAKOさん、上手く言えたかな?緊張しちゃったよ!)
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