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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
63/95

【第63話】 激戦!     

今晩は。

投稿です。

 ナビナナの復旧は、待っていられない!


 自力で思い出す?

 できるのかな?

 いや、やらなきゃ!


 サイザン君はふっと消えた。

 目の前でイー・シャンテンとのバトルが始まった。

 イー・シャンテンは見るからに異界製の大剣を携えている。


 鋭く切れそうで、異様な剣だ。

 大剣だけでも魔力に満ちあふれ、使わなくても自ら進んで敵を倒しそうである。


 え?サイザン君?武器は?

 それに重速術使わないの?

 あ、同等だっけ?


(そう、僕とイー・シャンテンの重速術は同等なんだ、意味がない。使うだけ魔力の消費が大きいだけだ)


 サイザン君は右手を大きく天にかざす。

 そして何かを取り出すような仕草をする。


「チッ、この世界の魔力に隠していたのか!?」


「ああ、これ、長くて持ち運び不便なんだ、円の剣は伸びたり、縮んだりするけどさ」


「円っちの剣!アシュリーの魔剣!ほしいなぁアレ。だがあの剣、主を選ぶからなぁ」


 え?アシュリー!?


「そしておめーの使う得物がもっとやべーって話だよなぁ!」


「余裕だね?イー・シャンテン?」


「楽しいんだよ!ワクワクするんだよ!伝説の武器とぶつかるのが!それを粉砕するのがっ!」


「できるモノならやってみろ!」


 虚空から何かが飛び出し、激しくイー・シャンテンの大剣とぶつかり合う!

 轟音と激しい魔力のぶつかり合い!

 舞い上がる土埃、放電のような現象が辺りを包む。


 私はその隙間を潜り、一人、一人と、楠の騎士団を回収して回る。


「させないよ!」


 いつの間にか右腕を繋げたア・ダウが迫り来る!


 長巻は……楠の騎士団メンバーの回収に邪魔だから、そこら辺に置いてきた。

 あれ、持ち運び危ないんだよなぁ。


 マズいな、武器がない。


 ブンッ!


 円の剣が大きく振られる。


「ちっ」


 ア・ダウは舌打ちをし、瞬時にさがる。

 魔力が?

 ア・ダウの魔力が割れて見えた。

 人体が左右に分かれる感じだ。

 これ、分体を霊視している!?


(秋津川!そっちに一体向ったぞ!)


 ふっと実体化するア・ダウ。

 なんだこの魔法?

 命を削っている?

 こんな魔力の使い方をしていたら、すぐに魔力還元してしまうのでは?


 私の場合はレッドとブルーに憑依する感じだけど、これは意思を割っている!?


 狂気の目で私を捕らえ、向ってくるア・ダウ。

 あ、手に杖持っているよ、どこから出したの!?


 見るからにヤバそうな毒々しくて、禍々しい杖。

 私だったら、怖くて触らない。

 なんか呪われそう!


 足下のパーシー(鬼人)に聞いてみる。

 身体の半分は炭化して、ボロボロだ。


「武器ある?」


「ねー」


 おわた。


 では、覚え立ての重力魔法で攻撃。

 周囲の重力に干渉し、重力の壁を作る。


 どうだ?


「愚かな!我は真杖ア・ダウ!最高の魔法使いぞ!」


 ですよね。


 ならこれは?

 私は、こっそりと手に握っていた小石を全力で投げる。


「!」


 魔力を纏った小石は音速を超え、発光し見事、ア・ダウに命中する。


「ぐわっ!」


 とんでもない轟音が響き、ア・ダウがどこか、明後日の方向に飛んでいく。


 ……なんだろう、凄く気持ちいい。


 暴力は嫌いだけど、明季が確実にニヤッとした!


 そして、思いっきり後ろ回し蹴りを、その場で行なう。


  挿絵(By みてみん)


 獣人族のパワーと反射神経、全力である!


 ?マークのパーシー。


(なにしてんだ?)


 バキッツツ!


 派手な破壊音が響き渡る。

 ア・ダウの杖をへし折ったのだ。


 驚くパーシー。


「い、今のは?」


「分体」


 2体に見せかけて、こいつは3体に別れていた。

 もう油断しない、非情になる。


 更にもう一回周り、ア・ダウを蹴り飛ばす!


「がっ!」


 魔力還元する分体のア・ダウ。


 遙か彼方、小石に吹飛ばされたア・ダウは静かに魔力還元し始める。


「おいおいおい、ヤルじゃないのホルダーアキ!?未覚醒で真杖を消し去る!?ますます嫁に欲しいぜ!なあ、決魂しようぜ?俺、お前のためなら勇者に転職してもいいぜ!」


 いやだよ。


 その時、感じることもできない速さで、イー・シャンテンの腕が大剣ごと切り落とされる。


「がっ!」


「余裕だな?シャンテン?次は首を貰うぞ」


「やってくれたなぁああん?サイザンッ!」


 怒り狂い猛攻に転じるイー・シャンテン。

 切り落とされた腕は瞬時に回復したが、明らかに魔力が低下している。


 私はサイザン君の武器を見て、息を呑んだ。


 時が止まった?


「……朱槍」


(そうさ!秋津川さんの朱槍だ!ドライアドの杖、ゴブリン族の誇りであり勇気の象徴!君の朱槍だ!闘神アキの朱槍だ!)


 大きくさがるイー・シャンテン。


「忌々しい槍だ!おい、真杖ア・ダウどうした?魔力切れか?」


 イー・シャンテンの魔力が急激に膨れ上がる。


 !


 何をした!?この魔力の量!

 何者だ!?イー・シャンテン!?


 円は真杖を追い、戦場を離れる。


「円!逃がさないで!」


「逃がさねーよ!騎士団回収したら、その場を早く離れろよ!」


 アイお母さんと小次郎お父さんがせっせと運んでいる。

 それを更に遠くに運ぶ、クルミちゃんと赤間くん。


 その先に!


 エノン!?


 楠の騎士団を介抱するエノン。

 駄目だ!エノン!ここに来たら!


 過去の記憶が、一斉に蘇り始めた!

 

 エノンを守らなければ!

次回投稿は 2023/10/07 22時から24時の予定です。

サブタイトルは 【第64話】 放浪のエノン になると思います。

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