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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
59/95

【第59話】 蘇る戦士達     

今晩は。

投稿です。

 え?


 今のセリフ、私?

 私の意識は、一歩退いて、自分の行動を客観視している感じだ。


「魔力は大量に転がっているよ、思う存分、使おうか!」


 そう言って、私は長巻を使い、五頸大蛇の魔石とデス・スパイダーの魔石を空へ弾いた。


 キンッ!コツン!


 軽い音を立て空へ舞う2コの魔石。


(ハイッ!!!!!ゼ、全力でサポート致シマスワん!)


 亜紀?これ亜紀だ!


 空ちゃん、彼らは、ハイかイイエ、YES・NOハッキリした命令、言葉を好むの、中途半端な言葉はトラブルの元よ。


 内側から声が湧き上がる。

 明らかに私の声なんだけど、違う声だ。

 矛盾しているようだけど、そうとしか言いようがない!


(ジジジッ魔石ヲ……)


 ノイズが入る、壊れかけのラジオみたいだ。

 ナビナナの声が聞きにくい、無理しているのだろうか?


(魔石ヲ、シ、エネルギー源にシ、使用しオートモード発……動、活動範囲は……を中心に50m!)


 ?

 何を中心に?私を中心に?


(サイザナン・レッドは僕が、憑依しよう)


 これは阿騎だ!


(ならブルーは私だね)


 明季?


 私の中から、大量の魔力がごっそりと抜け出ていく。

 足下がふらつき、目眩がしたほどだ。

 この感覚、何処かで味わっているぞ!?

 どこかで……遙か昔、生前だな、不思議な感覚。

 ああ、ローローとネーネー、ゴブリン時代、阿騎の時だ。


 お、お、思い出した!

 記録ではない、記憶としてだ!

 残留思念のローローとネーネー!

 過去の怨霊!亡霊!

 そして思いやりの固まり!


(後は魔石から補充するよ)


 !?


 空中に飛んだ二つの魔石に、私から出た魔力が集まり始めた。

 キンッ、という金属音と共に現われるサイザナン・レッド、とブルー。


(ジジッ、マ、魔……石をコアにサイザナンシリーズ、レッドとブルーを……築シマスワん)


「ゴブ、それに、私達が憑依するゴブ」

「すると、どうなる?グルルルルッ」


 私の両脇に舞い降りる2体のメタルボディゴーレム。

 サイザナン・レッドが叫ぶ。


「サンダースピア!」


 バシュ、と太腿の位置から射出される筒状の金属物。

 右手で掴むと、ブンッと軽い音を立て、2m程伸び、槍状になる。

 先端から放たれる雷は、周囲の魔獣を蹂躙する。


 ……スピアとは?

 これ、スピアの意味無くね?


 次々に魔石になっていくデス・スパイダー。


 嬉々ととして拾い集める、サイザナン・ブルー。

 そして、レッドの背中の排気口から、ぺっ、と吐き出される魔石。


 魔力が抜け、綺麗な石、宝石になっている。


 パチンと軽い音を立て、開かれる腹部。

 そこに拾った魔石をせっせと詰め込む、ブルー。


 この繰り返しである。


「ゴブ、ブルー!交代ゴブ!」

「了解」


 立ち位置が変わるサイザナン・レッドとブルー。


「パンサークロウ!」


 挿絵(By みてみん)


 バシュとサイザナン・ブルーの両腕に現れるゴツいグローブ。

 刃物のような剣のような爪が1本ずつ両拳に装着されている。

 刃はスライドし、自由にその長さを変え、次々に魔獣を切り裂き、あるいは粉砕していく。

 そして今度はサイザナン・レッドが嬉々ととして魔石を拾い集める。

 再び周囲の魔獣は駆逐されていく。


(……き、きさま、何をした!?ぶ、分体か!?)


 はて?


 勝手に皆が動いただけで、これと言って私は何も指示していませんが?


 真杖の恐怖が少しだけ見えた。

 怯えている?


 だけどこいつは物理系ではなくマインド系の攻撃が得意なのだ。

 フィジカルではなくメンタルだ。


 勝つためには、自分の得意分野で勝負する。


 あの世界連合ビルの中は、変なトラップてんこ盛りに違いない。

 もしかして魔力12000召喚、切り札だったとか?


(……)


 驚いたのは真杖だけではないみたいだ。

 味方がドン引きである。


(おい、ハーサー、あれなんだ?俺達必要か?あの巨大な死の大蛇見たとき、終わった、と思ったけどカラちゃん、凄くね?)

(それに、分身したぞ?あれ、みんなカラちゃんだ!どんな仕組みなんだよ!)

(あ、俺、ブルーのサイン、欲しいかも)


 世界連合ビルでは小規模の爆発が起き始めた。

 暴れているんだろうなぁアイお母さんと小次郎お父さん。


 大丈夫かなぁ。


 そこへ上空より3班が突入する。

 分身かぁ、なぜこんなことが?

 分体とどう違うのだろう?同じかな?


 自然と目がサイザン君に向う。


「もしかして、あなたが原因?」


 確信を持って聞いてみる。

次回投稿は 2023/10/03 22時から23時の予定です。

サブタイトルは 【第60話】 契約していたの? です。


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