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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
56/95

【第56話】 地上戦6 突撃前に、このセリフを言って欲しい!     

今晩は。

投稿です。

「……ア・ダウの封印、解いたけど……ちょっと不自然だったな」


「罠?」


「それもあるだろうね、きっと沢山用意して待っているよ」


「罠?どんな罠だ?おい、ハーサー、電子機器は使えないだろう?あそこだけ別か?」


 パーシーの質問にサイザン君が答える。


「別系統の兵器だよ、電子機器は使用していない波動兵器だ」


「え?」


「特殊な振動で兵器を制御するんだ、この世界の電子機器と働きは同じだよ」


「異世界の技術か!?」


「そう、ア・ダウは用意周到のはずだった。誤算は楠の騎士団と俺達」


「ホルダーアキは?」


「最初から、マークされていた。ただ刺激すると目覚めかねないので触らなかったのさ、多分」


 皆の目が私に向く。

 ちょっと恥ずかしい。

 娘が注目されて、気になったのかアイお母さんがすすっ、と横に来た。


「ブーツ、それでいいの?」


「えっ!?う、うん。私、このブーツ好きなんだ」


「重くないか?動きにくくないか?」


「大丈夫だよコロお父さん!」


 そう、私の靴はオフロードバイクの、トライヤルブーツなのだ。

 足首は固く、慣れないとちょっと動きにくい。

 だけど多少重量物がぶつかってもガードしてくれる。

 手袋もオフロード用のグローブである。

 そして左手に抜き身の長巻。

 私の、戦いの出立だ。


 サイザン君のお話は、更に続く。


「特殊な照明器具に注意して」


「照明?」


「照明に使われている機械が、特殊な振動数を発信して人族を弱体化させている」


「!?」


「あの光る装置、熱が出ない。光と熱は魔力的にも結びついている、熱の出ない光なんて、始めて見た。この世界の科学力は恐ろしいな、あれは周囲の人族を弱体化させ、判断力や記憶力を鈍らせたりする。振動数によっては病気になるかも」


「照明、全部?」


「いや、一部の大型の照明器具だけど」


「分かった、注意する」


「楠の騎士団以上、いいか?」


 ハーサーが声を通す。


「おー」

「了解」

「はい」


(……秋津川さん、実はもう一つある)


 え!?


 突然、念話に切り替えた!?

 な、なにサイザン君?


(この戦い、激戦になると思う。半数生き残れたらいい方だ)


 !


(そこで、秋津川さんにお願いがあるんだ、そんなに難しいことじゃないんだけど)


 ?


(そんなに身構えないで)


 な、なに?


(僕は以前、君と兄弟だった。知っているよね)


 こくこく。


(可愛い弟でね、守ってやりたかったけど、死なせてしまった。記憶を封印しているって聞いたけど、僕は君を見ていると、嬉しくて、悲しくなる)


 ……ごめんなさい、私にはない記憶と感情です。

 記録として少し残っている程度で。

 思い出せたらいいのでしょうけど、記憶に染まり、飲み込まれそうで、私、怖くて拒否しているの。


 私は正直に話した。


(謝る必要はないよ、でも、どうしても、お願いがあるんだ)


 ?


「言ってもらいたいセリフがある」


「……変なセリフはイヤですよ?」


「女の子に変なセリフは言わせないよ!僕はそんな酷いことしない!」


 いやいや、散々虐められてきた私は、コロお父さん以外の男子は、全て懐疑的な目で見ている。


「サイザンお兄ちゃん、頑張って!と言って欲しい」


 ……え゛?


 マジですかぁ!?


 挿絵(By みてみん)

次回投稿は 2023/09/30 夜の予定です。

サブタイトルは 【第57話】 地上戦7 咆哮 です。

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