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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
53/95

【第53話】 地上戦3     

今晩は。

投稿です。

「円は、空くん嫌いなん?」


 え!?


「え!?」


 その質問に、焦る気持ちがちょっとだけ止まった。

 涙目が乾き、私を見ながら、にぃっと意地悪な顔付きになったエノンが尋ねる。

 勿論、背中合わせに椅子に座っているから、お互いの表情は見えない。

 でも、ち、ちょっと!?エノン!?なんて質問するの!?


「私は空くん、大好きよ」


 汗ばんだ手に軽く力が籠もる。


「嫌いなん?」


 挿絵(By みてみん)


 エノン、人が悪いよ!

 駄目だよ、そんな質問、私の前で!


 「嫌いなわけないよ」

 

 い゛!?


「俺達が生れる前に、死の異界からの侵略があったそうだ。凄い戦力で激戦だったらしい。ホルダーアキは死の異界に一人飛び込み、向こう側から門を閉じたそうだ。エノンさんも一緒に門を潜ろうとしたら、俺達が生れるから、駄目だと、面倒を見てくれと頼んだそうだ。ホルダーアキは俺達の憧れさ」


「じゃ、円はホルダーアキが好きで、空くんは嫌い?」


「エノンさん、そんなに好きって言わせたいわけ?この辺で勘弁してよ、嫌いになれないよ。最初に会った時、その強さに恐怖を感じた。マートルは奪還できないと思った。でも、秋津川はいいヤツだったよ」


「そうね、この辺で許してあげる。円のお陰で空くん、助かっているし、感謝だよ!」


 エノンは私の目を見て言った。

 ああ、そうだね、エノン、感謝だ。

 助けてくれているし、心配もしてくれているみたい。


 あ、やば!?


「ハ、ハクッチョン!」


「「!?」」


 マッパに毛布一枚は寒いか?


「い、今のくしゃみ?か?」

「可愛いんよ、空くんのくしゃみ!」

「……秋津川、起きていたのか?」


「ああ、よくねた」


「おい、セリフが棒読みだぞ!?」


 両腕に魔力を通す。


「あ!?」


 エノンがビックリして手を放してしまう。

 私は拳を作り、魔力を全身に満たし始める。


「ほう」


 驚いた円が振り向き、私を見る。

 ナビナナの声は聞こえない。

 だけど、微かに存在は感じる。


「円、ありがとう、もう動けるみたい戦況はどうなっているの?」


「空くん、その前に服、着よっか?円、目のやり場に困っているみたいんよ。円?部屋、出よっか?」


(念話で伝えるぞ、この世界が壊れ始めた)


 え?


(サイザンの子機が色々な情報を収集している、今回の都市封鎖で真杖の世界征服の情報が漏れた。武装蜂起した国もあったが、次々に制圧されている)


 えええっ!?


(サイザンによると、この街に住んでいる歌手が新曲を発表するはずだったらしい)


 え゛?それって……?


(今まで、一度も約束を違えたことがなかったらしくてね、ファンの一部がこの街を尋ねたり、海外のファンが独自に情報収集をしたりして、都市封鎖にほころびが出たそうだ)


 海外のファン?


(軍人さんらしいぜ、で真杖の政府乗っ取りまで辿り着いた)


 恐ろしい?いや頼もしいねぇその歌手のファンさま。


(だが、電子機器制御の武器は全て使えない、ただし真杖サイドは別だ。それに合成された人族、世界に混乱が広がり始めている)


 なら、世界連合ビルの真杖は、一刻も早く倒した方がいいんだね。


(そうだけど、分体が飛び散ったらしい……今真杖は世界に13体いる)


 え!?


(一番魔力のある真杖はあの建物にいるけど、時間が経つと、真杖は成長するんだ)


 植物みたいだね。


(俺は、あいつドライアドの末裔か、能力を移植された兵器なんじゃないかな、と思っている)


 !


 今、何かが、胸の内で頷いた!?


(あの能力、魔力の多さ、強さ、絶対魔族が関係している!)


次回投稿は未定です。

できれば明日、と思っています。

サブタイトルは 【第54話】 地上戦4 を予定しています。

下書き第2弾です。

今回は、元帥さんが選びました。

 

 挿絵(By みてみん)

 

G 時間が無かったけん、背景は手ば抜いた。毎日は大変とよ。

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