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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
52/95

【第52話】 地上戦2     

今晩は。

投稿です。

 小さな声、囁くような声だ。

 誰の声?

 怒っている?


 女性の声、いや女の子だ。

 怒っているけど、この声、好きだ。

 いつまでも聞いていたい声。


 誰だ?


 ん?あ!?手も握っている!

 ぷにぷにの優しい手、この手は……エノンだ!


「だから言ったでしょう?うちは空くんが男の子でも、女の子でも気にしないんよ、全て受け入れるって」


「で、でも、エノさん……」


「でもじゃない、結局空くん、倒れた。あの血を見たとき、うち、心が死んでしまうところやったんよ?円はドアを見て座る、いいん?うちは空くんだったら男子女子、関係なく看護できるんよ。振り向いたらあかんよ?」


「……分かったよ……」


 挿絵(By みてみん)


「なん?」


「エノさん、男子怖くないの?」


「怖い?」


「いや、向こうは傭兵団とか騎士団とか、荒々しいヤツ多くてね、結構男子、嫌われるんだ、不埒なならず者もいるし」


「うち、空くん一筋だから、男子、好きとか嫌いとかあんまり思わないんよ、うちは男子、女子、一緒かな?でも、知っているの男の子が、声変わりしたときはビックリしたんよ、うわぁ可愛い甲高い声だったのにって、合唱でその子、ソプラノだったんよ!」


「?」


「ん?声変わりしないん?」


「いや、するけどさ、俺達は魔力が使えるから、ある程度の声だったら出せる、ホッシー先輩が言っていた、音域はかなり広いって」


「……ずるい……え?ホッシー?」


「歌姫、吟遊詩人、ン・ドント大陸でホッシー知らない種族はいないんじゃないかな」


「市場の歌姫って聞いたけど?」


「世界的な凄い歌い手だよ」


 うわぁ、ホッシー凄いや。


「うちは……死んでいるんよね?」


 !


「前も話したけど……エノンさんは、遠くの地で亡くなっている。俺達は生きている、と思いたいんだけど」


「どんな人だったん?」


 聞きたくないけど、凄く聞きたい!


「綺麗な獣人族の女性で、小さいとき、とても苦労したって聞いた」


「……それで、それで?」


 ふんふん。


「傭兵団の一員で、孤児院の先生もしていた。みんなエノンさんが大好きだった」


 エノンが先生!?うわぁ会ってみたい!


「……なんか、不思議な感じ、それ、ホントにうち?」


「そっくりだよ、マートルなんて遠吠えするくらい喜んでいたし」


「円は?」


 !


「え?あ?おれ?俺は……その……嬉しかった」


 !?


「嬉しい?それどんな意味なん?」


「エノンさんは、俺達3人が小さい時からずっと一緒だったんだ。先生であり、師匠、お母さんのようなお姉さん?そんな感じ、ああ、家族だね、もうあれは……だから」


 ?


「だから?」


「俺達、嬉しかったんだ、あれだけ逢いたがっていた闘神アキ、ホルダーアキと一緒で」


 !!


「エノンさんと秋津川さん、仲良しだし、一緒にいる時、ニコニコだし。こんなに嬉しいことはないよ、エノンさん、逢えたんだねって心で叫んだ」


 !


「!」


 ……いいヤツじゃん、円。

 あ、エノン、手にぎゅっ、と力が入った!


 震えている?


 すっ、と私が目を開けると、彼女は泣いていた。


 エノンと目が合う。


 私が話そうとすると、念話が届く。


(円、応援来られるか!?)


(どうした?サイザン?)


(真杖の建物の前だが、怪我人が多い!秋津川さんはまだ回復していない?)


(あと少しかな?)


(獣人族でもあるのだろう?回復は体質的に早くないのか?)


(基本、秋津川さんは人族だ。ホルダーとしての能力も不安定だし、真杖の攻撃は特殊だ)


 怪我人?誰?野球部員!?

 もしかして、アイお母さん!?


 気持ちが焦り始める!

 戦況、よくない?


次回投稿は未定です。

できれば毎日投稿したいのですが。

サブタイトルは 【第53話】 地上戦3 の予定です。


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お見せできないのが残念ですが。

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