【第50話】世界連合ビルで待つ者7 地上戦
今晩は。
投稿です。
高熱を発しながら落下していくサイザナン・ピンク。
(あと5秒で着水しますわン!)
重力魔法で全体をゆっくり降ろそうか?
(や、やめてくださいっ!反動でご主人さまが押し潰されますわン!)
サイザナン・ピンクがあれば、大丈夫でしょう?
(サイザナンシリーズは全機オーバーヒート状態ですわン!通常なら問題ありませんが、太陽光魔法の過剰吸収で不安定な状態ですわン!)
分かった、このまま着水ね?
(着水時、海水との熱反応で、敵ゴーレムが爆発する恐れがありますわン)
え?ナビナナ!?あなたは大丈夫なの!?
(……はい、問題ありません!ただし現在、排熱装置がクラッシュ、敵ゴーレム、スペース・ポートをジェネレーターとして代用していますわン!おそらく、サイザナン・ピンクは修理が必要となり、使用不可になりますわン)
え?ゴーレムは?
(現在、ドロドロに溶けた金属の塊ですわン)
あと、ホッシー達は大丈夫だったの?
(ご主人さまン!今はご自身のことに集中して下さいっ!着水と同時に、アタッチメントを外し、魔法障壁を展開ですわン!)
ナビナナが答えない?……何かあったんだ!
(タイミングに集中して下さい!危険ですわン!)
ゴーレムは生きているの?
(はい、学校を目指そうと起動修正をしていますわン、もう無理ですけど)
自爆は?
(おそらくできませんわン、ですが着水時同じ現象が発生しますわン)
ゴーレムの死は避けられないか……。
これでよかったの?ゴーレム?
(ハイ)
私は母親から捨てられた子供だ、父親の顔も名前も知らない。
いらない子供だったのか、といつも、この考えが付きまとう。
あなたはどうなの?
私は、自分とゴーレムを重ねていたのだ。
(私ハ、捨テラレテイマセン、命令ヲ実行シタダケデス、マスターのタメニ)
それが自爆でも?
(ハイ、命令ノ実行ガ、スベテデス、ワタシの自爆デ、マスターガ有利ニナレバナニヨリデス)
それでいいの?
凄い衝撃が私を襲う!
(……!)
ゴーレムの返事は聞けなかった。
ゴーレムは満足したのかな?
着水した!
私は魔力全開で障壁を構成する、はずだった。
やば、タイミングがズレた!?
アタッチメントの解除が!?
大爆発の回避に失敗し、引き裂かれていく身体。
私の身体は焼かれ、ボロボロになっていく。
が、辛うじて獣人族の回復力が上回っていた。
身体は倍速動画のように再生していく。
ゴブリンの痛感無効が働いているけど、傷だらけになっていく自身の身体は、見ていて気持ちのいいものではなかった。
大きく弧を描いて、海水面に叩きつけられ、水切りの飛び跳ねる小石のように水面を転がる私。
意識が混濁する!魔法が使えない!
ああ、無謀だったのかなぁ?
あ!?
ふっ、と魔力に包まれる。
この魔力知っている!
円だ!
(この馬鹿!)
はい、馬鹿です。
私は円の魔力に包まれると、安心して意識を失った。
そう、もう安心だ、円が来てくれた。
私以外の私、亜紀、阿騎、明季の信頼と安心感が伝わってくる。
どこがいいんだろう?
円の?
……まあ、一番に駆けつけてくれたけど。
ここは素直に、ありがとうって言わなきゃ。
夢は見ない、夢の中に大事な秘密があるのだが、それすらも思い出せない。
そして、パチリと目が覚める。
……どうやら私は寝ていたらしい。
天井を見つめる。
あ、知っている天井だ。
ここ、私のお家、私の部屋だ!
人の気配。
私の左目は、心配顔の円を捉えた。
あ、円。
「よう、大丈夫か?」
女の子としての警戒心の針が、MAXまで振れる。
寝顔、見られた!?
やっぱこいつ嫌いっ!
いびき?よだれ?寝姿見られた!
涙でるかも。
いろいろ距離、近すぎ!
わたし、円のこと記録でしか知らないのに!
助けてくれたことには感謝だよ!
でもっ!
そして、魔力感知に感知される赤い点、数百。
「これ……?」
掠れた私の声。
自分の声じゃないみたいだ。
円への恨みにも似た気持ちが吹っ飛ぶ。
この点は?
「真杖がデス・スパイダーを召喚した」
えええええっ!?
ここ異世界だよ!?
どうやって?
あいつ、どんだけ魔力持っているの!?
「念話でメッセージが届いた、聞いたか?」
「……いや、覚えていない」
「世界連合ビルで待つ、とさ」
次回投稿は 2023/09/24 を予定しています。
サブタイトルは 【第51話】 地上戦 の予定です。
M MAYAKO
G 元帥さん
G 連載50回おめでとさん
M ありがとうございます。
G ばってん、これ週刊誌なら打ち切りじゃなかろか?
M それ言わないでくださいっ!
G おっの絵がイメージに合わんなら、言いなっせ、いつでも降りるけん。
M え?そんなことはありませんよ。毎回、元帥さんの絵をクリックされている読者の方もいらっしゃいますし(多分)元帥さんの挿絵、楽しみにされている方、いらっしゃいますよ。
G ありがたかねぇ
M で、前回の訂正挿絵、クリック数が多かったです。
G そぎゃんね。
M はい、何かありませんか?50回記念。
G なにがや?
M その、公表できる下書きとか?
G 下描きば載せると?なんで?記念に?こがんとでよかっか?
M いや、読者の皆様に少しはうけるかな、と。
G 下書きでよかったら、たいぎゃなあるばい。好きなのば載せなっせ。
M おお、では今回のを。
G ほれ。
元帥さんの下書き、一枚公表しますね。
G こがんとでよかっか?
M はい。
G うけんかったら、どげんするとや?下書きばい?
M ……削除。
G まあ、好きにしなっせ。
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