【第41話】攻防戦7
お早うございます。
朝刊です。
一人乗り込んでの無双である。
私の周囲は月の表面みたいに、大きなクレーターができていた。
東の前線基地はもはや全滅状態、機能していない。
それでも挑んでくるヤツを全て切り捨てる。
敵は、命令ではなく動くモノ全てに対して、攻撃しているようだ。
そう、同士討ちはしていないが、風に揺れる樹木、破裂した水道管に攻撃しているのだ。
その姿は、滑稽を通り越し、恐怖を感じる。
何かが暴走しているのか?
ホッシー!マートルをお願い!
(おいで!マーちゃん!ドラゴンが乗せてくれるって!)
(ええっ!?いいの?)
きっとマートルは瞳をキラキラと煌めかせ、ドラゴンを見ているに違いない。
(……今回だけだぞ)
げしっ!
(っいってぇ!何だよ!ホッシー!?踏むなよ!大事な頭だぞ!)
(ここはいつでもどうぞって、言うんだよ!エアヘッド!)
(アッキー!マーちゃんは任せて!時期そっちに行くから!)
正面100m程先に赤い点滅。
これに挑む。
倒す!
ダッシュ!
(ご、ご主人さまン!?む、無謀です!ホルダーとして覚醒しないと勝てませんわン!あ、相手は真杖ですっ!)
フォローしてくれるんでしょう?
(!)
さすがサイザナンシリーズ!
あの巨大戦車みたいな波状兵器に、ボディアタックしても何ら問題なし!
全て返り討ち!
どうかな?
(煽ててもダメですわン!ここは応援を待ってくださいっ!)
行くよ!
(ご、ご主人さまン!無理はしないでくださいっ!微調整がたいへんなんですぅわン!)
アタッチメントを一時外し、長巻を振るい赤い点滅を目指す。
……死者は?
ごっそり消えた青い点。
何人亡くなった?
(1200人以上)
あの一瞬で1200人!?
家庭の電力だよ!?
密かに建物の中に紛れ込ませたりしたら、それこそ脅威だ!
(それから、生存者3名ですわン)
え!?生存者?
(魔法使いがこの世界にも存在しますわン、無自覚と思われますが)
あ、脳内ステータ画面に小さな青い点が3つ!
それを取り囲む赤い点!
(世界連合の捕獲部隊と思われますわン!)
青い点、二つが先回りする。
あれは?
(アイさまと小次郎さまですわン)
円は?
(こちらに向っていますわン!)
(秋津川!俺が来るまでアタックするんじゃねーぞ!そこで止まれっ!)
イヤだ。
(今の真杖は歴代最強だ、勇者や魔王を手玉に取るようなヤツだ!)
もたもたしていられないっ!
沢山の人が死んだ!待っていられない!
(それでも待て!)
ここで赤い点滅、波状兵器二つが消える。
(破壊に成功したみたいですわン!)
やったね!
ん?
光?
今度はリアルで、赤い点が無数に私の身体を這う。
なんだこれ?
あ、シューティングゲームの赤い点、レーザーポイント?
ふっ、と周囲に現れる兵士達。
(ご、ご主人さまン!真杖指示による集団攻撃ですっ!)
え?囲まれている?
いつの間に!?
(魔力感知妨害!情報の上書き、書き換えですわン!周囲36名!)
「久しいねぇ、ラ・ベンダ!いや、ホルダー明季!」
誰だこいつ?
雰囲気から言って、こいつが真杖?
トンデモなく禍々しいぞ!
「またあんたを殺せるかと思うと、ゾクゾクするよ!今回は生け捕りにして、男共のオモチャにして、切り刻ませようかねぇ?」
いかれてる!変態、いや変質者?
そして、異形の兵士が構えた銃から放たれる特殊な弾丸。
銃声は無い、無音である。
獣人族である私の身体を、それは軽々と貫通した。
ボコボコと、次々にセーラー服に開いていく穴。
「ぐっ!?」
私はそれを唯、見つめた。
次回配達は、諸事情により未定です。
毎日投稿を目指していますが、できなかったらすみません。
サブタイトルは 【第41話】攻防戦7呪弾 です。




