【第39話】攻防戦5 未知の兵器その2
今晩は。
号外です。
久々の深夜投稿です。
マートルは上空から攻撃しながら舞い降りた。
獣人族の力でクナイを投げるマートル。
魔力を帯びたクナイは、あっさりと防護服を貫通し、変身?変態?する時間さえ与えない。
残9。
だけど後続が120も!
いや、先ずは目の前の敵だ!
さて、私の方は……この長巻、どうやって鞘から抜くんだ?
(それはですねン、1.そのまま振り回す。2.鞘ごとぶった切る。3・鐔ぎりぎりを握り腰を回し、腕を捻り伸ばし抜く、以上ですわン)
もう一コ!
(?)
魔力を通す!
記録にあった戦い方!
(ご、ご主人さまン!?待ってくださいっ!そ、その武器、魔力対応の武器ですかン!?ち、注意を!砕けますわン)
砕ける?まさか!私の脳内判定じゃ良判定よ?
(え!?あ、あやしいですわン!)
大丈夫だって!
魔力を通すと、長巻は真紅に染まり、破裂した。
……いや、魔力が豪快に飛び散ったのだ!
な、なんだこの刀?
吹っ飛んだ鞘。
そのまま魔力に満ちた長巻で!敵を!薙ぐっ!
残りの9は吹っ飛び、ジュウジュウと音を立て消滅していく。
一振りである。
(ご、ご主人さまン凄いですわン!私、サイザナンいらないのでは……)
そんなことはないよ、サイザナンシリーズは絶対必要!
ナビナナ、あなたこそ私の砦よ!
(……う、嬉しいですわン!)
使用時間こそ短いが、防御、急襲、とても役に立つ!
パチッパチッと放電のように魔力が爆ぜる真紅の長巻。
魔力は色々な使い方があるな。
となると、敵は上手く使い熟していない?いや、身体強化、改造で、魔力に余裕が無い?
(そのようですわン)
道路標識も魔力を多めに通した方が、よかったかも。
今度から、そうしよう。
チラッ。
後続が200?更に後ろから来ているぞ!
こいつら、志願してこうなったのかしら?
まあ普段は人族みたいだけど、本体がアレだよ?
怖い昆虫人間に、鱗だらけの爬虫類みたいな獣人みたいなキメラ。
進んで?成りたいかなぁ?
まあ、ある意味不死で超人種っぽいけど。
だが、その後続部隊は今の攻撃、巨大なドラゴンを見て、大混乱に陥る。
「話が違う!我々は不死ではないのか!?」
あ、またこのセリフ。
「こ、こんな化け物共相手に、戦えるかっ!」
いや、こっちのセリフだって。
ここで異変が起きた。
逃げ出した防護服が数十名、一気に爆ぜたのだ。
「!」
え?もしかして自壊か?
「逃げるなっ!進め!我々には前進しかないのだっ!逃げる者は自壊する!」
「ど、どちらにしろ、死ぬんじゃねぇか!」
「進め!勝利すれば、あいつらの先にご褒美が待っているぞ!朝まで貪り尽くせる褒美がなっ!ウィズ・アダウ!」
アダウ?こいつら、洗脳されていないか?
「おおおおっ!ウィズ・アダウ!」
士気の上がる者、逃走して爆ぜる者。
統率が執れなくなっている。
自分達を薙払うドラゴンは恐怖の象徴か?
各自、民家を襲い始める?
させるか!一体も見逃さない!
マートルはクナイを投げ尽くし、いつの間にか両手に脇差し?らしきモノを構え、攻撃を始めた。
私はこの長巻を振るい、次々に仕留めていく。
一匹も見逃せないのだ!
こいつらは、一体でも街の全員を殺戮できる力を持っているからだ。
200以上いた敵の数、今は16。
断末魔の意思が垣間見える。
人々を弄び殺戮するケダモノ達。
町や村を封鎖し、密かに世界をその手に収める準備をしていたのだ。
今回が大規模戦略の一歩、になるはずだった。
速く、先に速く進まなければ!
(周囲、熱感知、オーラ感知反応ありませんわン)
東へ!
飛ぶように走る私とマートル。
(なぁホッシー、カラのヤツ、オーバーキルじゃね?強すぎだ!)
巨体なのに、紙飛行機のようにふわり、と飛行するドラゴン。
(いえいえ、私達だって負けていないわよ?)
(急ぐ、角にしっかり捕まっていろ!)
(ん?……待って、ロンギ!?何これ!?)
(どうした?ホッシー?)
(凄いエネルギーが、集り始めたわ!)
ホッシー?
あ!?
これって!?
(ナビナナ!?赤い点滅が増えた!何これ!?)
更に4つ増えた!全部で6つになったぞ!
魔力感知を働かせながら、周囲を警戒する。
(新たな敵は、移動兵器と思われます。エネルギー上昇中、危険な高まりですわン)
移動兵器?戦車?
エネルギーってどこから、供給?
(この街に供給される電力を使っています、エネルギー量が異常ですわン!)
何する気?
(分かりませんわン!)
この兵器、破壊できる?
(それも分かりませんわン、ですがサイザナンシリーズは硬度10以上を破壊できますわン!)
……含みのある言い方。
破壊はできるがその後、支障がある、とか?
(その可能性がありますわン)
どんな兵器なの?
(大量破壊兵器と思われますわン。それ以外はここからでは判断できませんわン)
未知の兵器だよね。
いったい、どうやって沢山の人達を殺すのだ?
それも一人残らず。
無理がないか?
それともう一つ質問。
(?)
ホッシーの魔法攻撃をしっかりと見たわ。
(?)
魔力の流れ、属性組み立てのプロセス。
方向性と、威力のコントロール。
私は過去世で、ほぼ無詠唱で魔法を発動できたみたいだけど、今生でも再現できるのかしら?
(見られたのなら、それをそのままトレースすると発動しますわン)
できる?
(できますわン。いままで使用していなかったのが不思議ですわン)
次回配達は 2023/09/14 朝の予定です。
サブタイトルは 【第40話】攻防戦6 許されざる行為 です。




