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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
35/95

【第35話】攻防戦2     

お早うございます。

朝刊……すみません、寝坊しました!


 吹っ飛んだ昆虫種は、砕けた外骨格を残して、あとは溶けていった。


 あ、この光景、見たことがある!


 機密保持のため、内部はドロドロに溶けてしまうのだ。


 うわぁ、酷い臭いだ!

 

 挿絵(By みてみん)


 カマキリのような腕をシュッと伸ばし、捕獲?捕食?を試みる。

 

 ん? 


 チームそれぞれの動きがバラバラだ、集団戦にしては息が合っていない?


 ああ、今までは、反撃らしき反撃はなかったのだろうな。

 蹂躙しか経験していないんだ。


 今回は違うよ?


 思いっっっきり道路標識を薙ぐ!

 あまりの振りの早さに、ヒットした手応えが感じられないほどだ。

 分断された昆虫種は、バラバラと音を立て崩れていく。


 魔石が残らない?

 魔力自体が低いのか?


「馬鹿な!?インセクトマンの硬度は8以上だぞ!」

「道路標識とマンホールの蓋で破壊だと!?」


 焦りが見えた。

 敵さん、動揺している!

 勝機だ!


「マートル!一気に行くよっ!」

「はい、アキお姉さま!」


 ……アキお姉さま。

 改めて聞くと、恥ずかしいやら、嬉しいやら。


 あ、私の中の誰かが、無茶苦茶喜んでいるっ!


(は、話が違う!我々はラスト・メダリオンではないのかっ!?)


 ?

 ラスト?メダリオン?


「異界の戦士をも軽く凌駕する、最後の勝者ではないのか!?」


 そう叫んで襲ってくる残りの化け物共。


「知るかっ!」


 潰れた道路標識を投げ付け、新しい道路標識を引っこ抜く。


 次は進入禁止だ!


 マートルが、ドンと大地を踏締める。

 すると、カランと音と立て浮き上がるマンホールの蓋、第2弾!


 息の合った私達二人の猛攻で、昆虫種、インセクトマンと呼ばれる奴等は全て倒した。


 が、鱗の獣人は強かった。


 私の攻撃が当たらないのだ!

 当たっても、致命傷にならない!


 反射神経がほぼマートルと同等、私の攻撃の多くは寸前で躱される。


 くっ、まだ多くの敵が控えているのに、この鱗の獣人族は厄介だ。

 こいつらに、これ以上時間は割けれない!

 

(ご主人さまン!道路標識に拘らないでくださいン!)

 

 マートルのマンホールの蓋攻撃はヒットするのだが……。

 こいつら、回復力が凄い!


(ご主人さまンのスピードでしたら、ヒットしますわン!拳と蹴りですわン!)


 え?イヤよ!


 (は?なんでですのン?)

 

 あんなん、気持ち悪くて触れないっ!

 変な臭いもするし、あんな臭い、移ったらヤダ!

 サイザン君や円から臭いとか言われたら、多分、死ぬほど落ち込むと思う。


(ご、ご主人さまン!第3勢力急接近ですわン!)


 え!?


(勇者朱天童子の子機接近ですわ、ン!)


 子機?


(いた!アッキー!)


 え!?この声は!?


(すげーな、道路標識でぶっ叩いて倒しているぜ!)


 男子?この男子の声!聞いたことがある!野球部だ!


(あの獣人もマンホールの蓋をフリスビーみたいに飛ばして倒している!)


(アッキー!ホッシーだよ!)


 は?


(野球部、龍木だ)


(え!?)


「ホ、ホッシー!?なんで!?や、野球部!?」

「下がって!今からあいつら焼き尽くす!」


(さーて、戦闘態勢からの……)


ほむら!」


 ホッシーが叫ぶと、辺りは業火に見舞われ、炎は竜巻となり周囲を焼き尽くす!


 ホ、ホッシー!?


 何があったの!?

 どうして?魔法を使った!?


 ホッシーの、その形相は鬼のようでもあり、畏怖と嫌悪を感じた。


 ホッシーにそんな形相はに合わない!

 してほしくない!


 なぜか私は魔法を使うホッシーを否定したくなった。


 誰だ?ホッシーをこんなにしたヤツは?

 勇者朱天童子か?


 ホッシー自ら進んで魔力を得たの?


次回配達は 2023/09/11 朝の予定です。

サブタイトルは 【第36話】攻防戦3 合流 です。

誤字脱字、多々あると思いますが、ご容赦を。

少しずつ訂正しています。

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